Japanese / English

4M998900

マイクロマシン工学特論

Advanced Micro Machine Engineering

開講部

大学院理工学研究科 修士課程

開講学科

機械工学専攻

開講学年

1年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

特修

系列区分

特論

講義区分

講義
准教授長澤純人この授業の2016年度のアンケートを参照

授業の概要

マイクロマシン工学はフォトリソグラフィなどの集積回路の製造手法を機械要素の製造に応用した工学分野である.英語ではMEMS:MicroElectroMechanical Systems(メムスと発音する)と呼ばれ,小さなサイズの電気と機械が融合したシステムを扱う.電子回路だけの集積回路技術とは異なり,加速度・音・光・電磁波など様々な物理量を扱うセンサーを作ることができるため,広い範囲での応用が可能である.すでに加速度センサやシリコンマイクなど実用化も進み,今後さらに発展していくことが予想される.本講義では,マイクロマシン工学の基礎を学び,その応用例などを実際の論文や記事を題材に理解する.

達成目標

1.マイクロマシン工学(MEMS)の基礎である薄膜技術,真空技術,フォトリソグラフィ,エッチングなどの各技術要素を理解する.
2.オンラインでマイクロマシン工学分野の文献を調査し,目的とする文献を見つけ,その概略を理解することができるようになること.
3.マイクロマシン工学分野の論文や応用例の記事などから,その原理を理解し,講義に参加している他の者と,その有用性や改良点などに関して議論ができるようになること.

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.導入:マイクロマシン工学とは チーム分け:マイクロマシン工学関連の英語文献を1つ探して,その内容を6回目以降にプレゼンする.
2.要素技術1(薄膜技術,真空技術,フォトリソグラフィ,エッチングなど) 配布プリント,参考文献,参考サイトなどで十分に理解を補足しておくこと.
3.要素技術2(加工技術,サーフェスマイクロマシニング,バルクマイクロマシニング) 配布プリント,参考文献,参考サイトなどで十分に理解を補足しておくこと.
4.MEMSの応用分野(バイオMEMS,μTAS,RF−MEMS) 配布プリント,参考文献,参考サイトなどで十分に理解を補足しておくこと.
5.MEMSの応用分野(光MEMS,パワーMEMS,マイクロアクチュエータ) 配布プリント,参考文献,参考サイトなどで十分に理解を補足しておくこと.
6.マイクロマシン工学の英語論文調査プレゼン1 他チームの発表を理解し,追調査など理解を補足しておくこと.
7.マイクロマシン工学の英語論文調査プレゼン2 他チームの発表を理解し,追調査など理解を補足しておくこと.
8.マイクロマシン工学の英語論文調査プレゼン3 他チームの発表を理解し,追調査など理解を補足しておくこと.
9.マイクロマシン工学の英語論文調査プレゼン4 他チームの発表を理解し,追調査など理解を補足しておくこと.
10.MEMSシステムの応用例1 配布プリント,参考文献,参考サイトなどで十分に理解を補足しておくこと.
11.MEMSシステムの応用例2 レポート課題提出
12.MEMSシステムの応用例3 配布プリント,参考文献,参考サイトなどで十分に理解を補足しておくこと.
13.MEMSシステムの応用例4 配布プリント,参考文献,参考サイトなどで十分に理解を補足しておくこと.
14.MEMSシステムの応用例5 配布プリント,参考文献,参考サイトなどで十分に理解を補足しておくこと.
15.レポートフィードバック 配布プリント,参考文献,参考サイトなどで十分に理解を補足しておくこと.

評価方法と基準

調査プレゼンの内容,理解,質疑応答が70%,課題レポート内容30%として,これらの総合点で評価を行う.随時マイクロマシン工学分野に関する自主レポートは受理し,追加点として評価する.総合点を100点満点とし,その60点以上を合格点とする.

教科書・参考書

入門書:トコトンやさしい超微細加工の本,麻蒔立男,日刊工業新聞社
参考書:マイクロ・ナノマシン技術入門,藤田博之,工業調査会

履修登録前の準備

「マイクロマシン工学」,「MEMS」などをキーワードに参考文献や参考サイトを探索し,自分の研究分野との関連や,自分が興味を持てそうなトピックなどを見つけておくこと.プレゼンのときの論文探しや,レポート課題を行うときの助けになる.

オフィスアワー、質問・相談の方法

随時,質問等受け付けます.事前にメールなどでアポイントメントを取ると確実です.

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が概ね半数

最終更新 : Sat Sep 24 07:39:10 JST 2016