B0010500

応用解析学

Applied Analysis

開講部

工学部

開講学科

機械機能工学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
准教授細矢直基この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

【授業の概要と目的】機械工学に関連した研究,開発において必要な基礎的数理解析知識・能力を涵養することを目的とし,機械工学に関連した物理現象を微分方程式で如何に表現し問題を解決できるかを学習する.
【到達目標】
1. 基本的な1階微分方程式および定数係数2階線形微分方程式の意味を理解し,解くことができる.
2. 簡単な物理現象を微分方程式で表現できる.
3. フーリエ級数により、関数を表現できる。
4. 上記をコンピュータによる数値解析するためのプログラミングができる.
【学習・教育目標との対応】
(A) 学科の教育理念に基づき,設計・実験および卒業研究を中核として,人間環境および感性をも含めた総合的な視点で問題を捉えて機械を創成できる基礎的な知識と応用能力を身につけることができる.
(E) 機械工学における基盤分野の理解に必要な基礎的な数学の知識と応用能力,実験・分析の遂行に必要な確率・統計,情報処理の基礎的な知識や自然現象を数学的にモデル化し,シミュレーションする基礎的な知識と応用能力を習得できる.

達成目標

1.機械工学に関連した物理現象を微分方程式等で表現するとともに,その解法を理解し,さらにその度合いを高める.
2.自然現象を数学的にモデル化し,シミュレーションするためのプログラミングの基礎を理解する.
3.フーリエ級数展開を利用した解法を理解する.

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.微分方程式とは?
・自然法則と微分方程式
・偏微分方程式
・フーリエ級数展開,フーリエ変換
・マルサスの人口増加の法則
・オイラー法
微分方程式を復習すること
2.ロジスティック方程式1
・人口予測
ロジスティック方程式について調査すること
3.ロジスティック方程式2
・人口予測の数値シミュレーション
オイラー法について調査すること
4.ロトカ-ボルテラ方程式
・餌と捕食者の関係
・生存競争
伝染病流行のダイナミクス
・3変数モデル
ロトカ-ボルテラ方程式について調査すること
3変数モデルについて調査すること
5.単振り子の解析解の精度向上1
・振動実験
・テーラー展開
・厳密解
テーラー展開について調査すること
6.単振り子の解析解の精度向上2
・空気抵抗の考慮
・慣性モーメントの考慮
・オイラー法による数値シミュレーション
単振り子の固有振動数測定について調査すること
7.ツィオルコフスキーの公式
・ロケットの飛行
・簡易モデル
ツィオルコフスキーの公式について調査すること
8.ニュートンの冷却の法則
・実験
・微分方程式の導出
ニュートンの冷却の法則について調査すること
9.水時計
・オイラー法による数値シミュレーション
懸垂線
水時計について調査すること
懸垂線について調査すること
10.物体射出
・コリオリの加速度を考慮した物体射出
コリオリの加速度について調査すること
11.電気回路
・RC回路
・RLC回路
電気回路について調査すること
12.フーリエ級数展開1
・周期2Πの周期関数のフーリエ級数展開
周期2Πの周期関数のフーリエ級数展開について調査すること
13.フーリエ級数展開2
・周期2Lの周期関数のフーリエ級数展開
周期2Lの周期関数のフーリエ級数展開について調査すること
14.波動方程式
・波動方程式の導出
・波動方程式の解法
波動方程式について調査すること
15.定期試験
・解説,および講評
第1回から第14回までの復習をすること

評価方法と基準

レポート,演習,プログラミング30%,定期試験70%,総点100点で評価し,60点以上を合格とする.

教科書・参考書

教科書:特に指定はしない
参考書:
矢嶋信男,常微分方程式,岩波書店
大石進一,フーリエ解析,岩波書店
平山修 ,Excelで試す非線形力学,コロナ社

履修登録前の準備

以下の科目を履修していることことが望ましい.
共通教養科目:線形代数,ベクトル解析,微分積分1,微分方程式,フーリエ解析,ラプラス変換,情報リテラシ,C言語入門,基礎力学
専門科目:力学の基礎(機械の力学1,機械の力学2),機械力学(機械の力学3),振動工学,材料力学1,材料力学2,数値解析,数値解析演習,流れの力学1,流れの力学2,熱力学1,熱力学2,基礎伝熱学

学習・教育到達目標との対応

1.(A)学科の教育理念に基づき,設計・実験および卒業研究を中核として,人間環境および感性をも含めた総合的な視点で問題を捉えて機械を創成できる基礎的な知識と応用能力を身につける  (1) 与えられた課題に対し,自ら考え,調査・検討し目的を達成する能力
2.(E)機械工学における基盤分野の理解に必要な基礎的な数学の知識と応用能力,実験・分析の遂行に必要な確率・統計,情報処理の基礎的な知識や自然現象を数学的にモデル化し,シミュレーションする基礎的な知識と応用能力を習得する  (1) 基礎的な数学の知識  (2) 実験データの分析能力  (3) 情報リテラシの習得  (4) 自然現象をモデル化し,シミュレーションする能力

オフィスアワー、質問・相談の方法

授業終了後,当該講義室にて対応する.

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

対課題基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が概ね半数

最終更新 : Thu Jun 09 08:21:44 JST 2016