接合工学 |
Bonding Engineering |
開講部 | 工学部 |
開講学科 | 材料工学科 |
開講学年 | 2年次 |
開講時期 | 後期 |
単位数 | 2 |
単位区分 | 選択必修 |
系列区分 | 専門 |
講義区分 | 講義 |
講師 | 西川聡 | ![]() |
1. | 溶融溶接や固相接合がどのようなプロセスであるかを理解し,その種類と特徴を把握する. |
2. | 鉄鋼材料,およびアルミニウム合金溶接部(溶接金属と溶接熱影響部)の金属組織形成機構を理解し,溶接用連続冷却変態図から溶接金属組織を予測できるようにする. |
3. | ステンレス鋼溶接部の金属組織形成機構を理解し,耐食性の劣化機構と劣化防止方法を習得する. |
4. | 溶接割れや溶接欠陥の発生機構を理解し,その防止方法を習得する. |
5. | 非破壊検査方法の種類と特徴を把握し,欠陥の検出メカニズムを理解する. |
【授業計画】 | 【授業時間外課題(予習および復習を含む)】 | |
1. | ものづくりにおける溶接・接合工学の重要性 ・溶接・接合工学の重要性について ・今後の講義計画について | シラバスを確認しておくこと |
2. | 溶接の基礎と種類(1) ・溶接の長所と短所,構造物等の溶接適用例 ・アークプラズマの概要 ・溶接の特徴(開先,溶接姿勢,溶接変形,希釈等) | 該当する講義資料を読んでおくこと |
3. | 溶接の基礎と種類(2) ・各種アーク溶接法(被覆アーク溶接,ティグ溶接,ガスシールドメタルアーク溶接,サブマージアーク溶接等)の概要と特徴 ・溶接入熱の計算方法と実効入熱量 | 該当する講義資料を読んでおくこと |
4. | 溶接の基礎と種類(3) ・レーザ溶接,電子ビーム溶接の概要と特徴,スポット溶接,テルミット溶接,フラッシュバット溶接,エレクトロスラグ溶接の概要と特徴 ・材料物性値と溶接性との関係 ・溶接施工の基本事項 | 該当する講義資料を読んでおくこと |
5. | 鉄鋼材料の溶接冶金(1) ・鉄鋼材料の特徴 ・Fe-C状態図と結晶構造の理解 ・凝固の基礎 | 該当する講義資料を読んでおくこと |
6. | 鉄鋼材料の溶接冶金(2) ・Ti-B系溶接金属組織の形成機構と特徴 ・熱電対による温度測定原理 ・溶接熱影響部の金属組織とその特徴 | 該当する講義資料を読んでおくこと |
7. | 鉄鋼材料の溶接冶金(3),アルミニウム合金の溶接冶金 ・等温変態図(TTT図)と連続冷却変態図(CCT図) ・アルミニウム合金の種類と特徴 ・アルミニウム合金の溶接冶金 | 該当する講義資料を読んでおくこと |
8. | 中間試験と解説 ・中間試験【出題範囲は鉄鋼材料の溶接冶金(3)まで】 ・試験終了後に解説 | これまでの講義資料を理解しておくこと |
9. | ステンレス鋼の溶接冶金(1) ・ステンレス鋼の種類と特徴 ・ステンレス鋼の状態図 ・ステンレス鋼溶接金属の凝固モード | 該当する講義資料を読んでおくこと |
10. | ステンレス鋼の溶接冶金(2) ・ステンレス鋼溶接部の耐食性劣化機構 ・ステンレス鋼溶接部の耐食性劣化防止策 ・ステンレス鋼のσ相ぜい化 | 該当する講義資料を読んでおくこと |
11. | 溶接欠陥の種類と防止方法(1) ・低温割れのメカニズムとその防止方法 ・高温割れのメカニズムとその防止方法 | 該当する講義資料を読んでおくこと |
12. | 溶接欠陥の種類と防止方法(2) ・再熱割れのメカニズムとその防止方法 ・ブローホールの形成メカニズムとその防止方法 ・融合不良,アンダーカットの形成メカニズムとその防止方法 | 該当する講義資料を読んでおくこと |
13. | 非破壊検査 ・非破壊検査の重要性と概要 ・非破壊検査の種類(UT,PT,RT等)と検出できる欠陥の特徴 ・溶接と非破壊検査の資格 | 該当する講義資料を読んでおくこと |
14. | ろう接と固相接合の種類と特徴 ・ろう接の特徴 ・固相拡散接合と液相拡散接合の接合原理 ・ガス圧接,爆発圧接,超音波接合,陽極接合の特徴 | 該当する講義資料を読んでおくこと |
15. | 摩擦エネルギーを用いた固相接合の種類と特徴 ・摩擦圧接の概要と特徴 ・摩擦攪拌接合の概要と特徴 | 該当する講義資料を読んでおくこと |
・ | 講義終了後にいつでも質問・相談に来て下さい. |
・ | 対課題基礎力を育成する科目 |