J0340900

建築家職能論

Theory of Architects Profession

開講部

工学部

開講学科

建築学科

開講学年

4年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
講師連健夫この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

建築家と建築士の意味の違いを理解した後に、日本と欧米における建築家や建築教育の違いを、自身の海外経験も含めて解説する。そして近代建築を軸にポストモダニズムやその後の多様な建築思想を歴史的に捉えると共に、建築家の職能の広がりについて事例を挙げて説明する。パラダイムシフトとしての参加のデザインを自身のワークも含めてわかり易く解説する。そこには様々なスキルと能力が求められ、その習得へのヒントも解説する。良質な建築や美しいまちづくりを目指した英国のCABEを材料に日本の制度における展開の可能性について言及する。震災以後における建築家の活動やストック活用という今日的状況についての解説を行う。これらを豊富な写真を元に毎回分かりやすく説明すると共に、質疑とディスカッションの時間を確保し、双方向の授業形態の中で意味を深める。

達成目標

1.建築の職能に関わる様々なキーワードの意味を理解する。
2.海外と日本の違いを理解する中で、多面的価値観と国際感覚を養う。
3.建築思潮を捉える中で、これからの建築家の職能について考察する。
4.良質な建築、美しいまちづくりにおいて、制度の意味合いを理解する。
5.パラダイムシフトの中で、参加のデザインの重要性と共に、そのスキルを理解する。

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.建築家と建築士(職能と資格) ・新聞に毎日目を通し、国  内外の多様な事象に対する 好奇心と知見を持つ。
・建築のみでなく、歴史・文 化など巾広い文献を読む。
2.日本の建築家と建築教育(○○学部に所属する建築学科、ホーリスティック)
建築雑誌に目を通す。
3.欧米の建築家と建築教育(建築学部として存在する、建築家教育)
海外の建築雑誌、文献に目を通す。
4.AAスクールの建築家教育(創造性を開拓する教育)
海外の大学関連雑誌、文献に目を通す。
5.近代建築、ポストモダニズム(一義的価値観からの脱却)
近代建築に関する文献を読んでおく。
6.様々な建築思想(メタボリズム・アーキグラム、ナラティブ)
建築思潮に関する本、文献を読んでおく。
7.建築家の職能の広がり(コミュニティーアーキテクト)
コミュニティー関連の本、文献を読んでおく。
8.参加のデザイン(街づくり)
街づくりに関する本、文献を読んでおく。
9.参加のデザイン(建築・住宅)
建築のワークショップに関する本、文献を読んでおく。
10.参加のデザイン(建築・教育福祉)
建築のワークショップに関する本、文献を読んでおく。
11.フィールドワークの手法(プロセスの重要性)
建築の設計プロセスを扱った本、文献を読んでおく。
12.ワークショップの手法(ファシリテーターの役割)
街づくりに関する本、文献を読んでおく。
13.CABE(英国の建築・まちづくり機構)
建築確認申請や資格について書かれた本、文献を読んでおく。
14.震災復興支援(3.11以後の建築家の活動と課題)
災害復興について書かれた本、文献を読んでおく。
15.リノベーション(ストック活用と改修の課題)
リノベーションについて書かれた本、文献を読んでおく。

評価方法と基準

出席、授業態度、質疑とディスカッションへの参加、レポート内容

教科書・参考書

・心と対話する建築・家(技報堂出版)
・対話による建築まち育て(学芸出版社)
・3.11とグローカルデザイン(鹿島出版会)
・フィールドワークの実践(朝倉書店)

履修登録前の準備

・上記参考図書、及び関連図書を読んでおく

学習・教育目標との対応

達成目標に掲げた5つの項目は、建築・街づくりに関わる仕事が、社会・経済・文化・生活などに及ぼす多様な影響について、深く考え、自分なりの考え方を身に着けることを目標としている。

オフィスアワー、質問・相談の方法

質疑、ディスカッションの時間を確保するので、その中で質問をする。レスポンスペーパーを毎回配布するが、そこに質問を記入しても良い。

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合15%)

地域志向

地域志向授業科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目
対人基礎力を育成する科目
対自己基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が概ね半数

最終更新 : Sat Sep 24 07:27:40 JST 2016