J0101500

建築製図基礎

Theory of Architectural Drawing

開講部

工学部

開講学科

建築学科

開講学年

1年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

必修

系列区分

専門

講義区分

製図
教授郷田修身この先生のアンケート一覧を参照
教授志村秀明

授業の概要

本講義はいろいろな目的で描かれる図面の作図法を学ぶものであり、様々な形をどう平面上に正しく、簡潔に、美しく表現するか、あるいは逆に平面上に描かれた様々な図形をどう正しく理解するかを学び、更にそれらの修得を通して、表現する道具としてのあらゆる図法を自由に行使できるようになることを目的にする。
本講義では、特に建築を学ぶ者にとって不可欠な立体感覚を養成し、立体的な発想と表現の基礎となるように、立体図学を中心に行う。3次元の立体を2次元に表現する各種図法に親しみつつ、立体図法の体系的学習と演習を行う。線、面から入り、簡単な立体の様々な角度から見た表現と、断面、陰影などについて、その図法の基礎と表現方法を学び、作図を行う。一般的表現方法からさらに、建築で一般的に用いられている表現方法を学び、建築の製図につなげる。

達成目標

1.様々な立体を、正しく、簡潔に、美しく、平面上に表現すること。
2.平面上に描かれた様々な立体を、正しく理解すること。
3.表現する道具としてのあらゆる図法(正投象、軸測投象、斜投象、透視投象) を、自由に行使できるようになること。
4.建築図面の基礎を学ぶこと。

授業計画

1.建築図学の目的と役割
   ・何を学ぶのか、何故学ぶのか
   ・製図の基本=線の種類と文字
   ・製図用品の種類と用法
2.平面図学
   ・線の分割、多角形など
   ・文字の練習
3.正投象/立体の正投象1
   ・線の投象
   ・建築の屋根伏図
4.正投象/立体の正投象2
   ・立方体、直方体、円柱、角錐、円錐、正多面体
5.正投象/断面の投象1
   ・ソリッドな立体(方形、円柱、角錐、円錐など)の切断
6.正投象/断面の投象2
   ・ボイドな立体(方形、家形など)の切断
   ・建築の平面図と断面図の実例
7.正投象/陰影の投象
   ・平行光線による陰影(平面、立体、立体の重なり)
   ・拡散光線による陰影
   ・建築室内における家具の拡散光線による陰影
8.単面投象/軸測投象、等測投象、斜投象
   ・簡単な立体の単面投象
   ・建築の単面投象の実例
9.透視投象1
   ・透視投象の原理
   ・簡単な立体の透視投象1
10.透視投象2
   ・簡単な立体の透視投象2
   ・略図法
11.透視投象3
   ・透視投象の陰影
   ・建築の透視投象の実例
12.スケッチ
   ・透視投象を元にする実際の建築空間のスケッチ
13.建築の平面図
   ・簡単な住宅平面図
   ・平面図の描き方
14.建築の断面図
   ・簡単な住宅断面図
   ・断面図の描き方
15.建築の立面図
   ・簡単な住宅立面図
   ・立面図の描き方

評価方法と基準

各回ごとに出題する演習に対し、出題の理解、解法の正確さ、描画の表現力を基準に採点をし、全15回の採点の総合平均で評価する.

教科書・参考書

授業中に参考書・参考図面を配布する。

履修登録前の準備

製図道具、専用ノート(ファイル)を初回の授業で紹介する。

学習・教育目標との対応

授業中は作図の解説のあと、演習で理解をしていく。
とにかく手を動かしてみることと、時間をかけることが大切である。

オフィスアワー、質問・相談の方法

建築製図基礎」の授業の前後に質問などを受け付ける。

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

対課題基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が概ね半数

最終更新 : Sat Sep 24 07:14:30 JST 2016