K0040300

卒業研究

Graduation Thesis

開講部

工学部

開講学科

建築工学科

開講学年

4年次

開講時期

通年

単位数

4

単位区分

必修

系列区分

専門

講義区分

卒研
建築工学科 全教員

授業の概要

 卒業研究では,論文もしくは設計のいずれかを選択する。論文においては,各教員の提示する卒論テーマを参考にして,各自がテーマを設定し,卒業論文を完成させる。テーマ申告に際し,学生の希望するテーマが新規かつ独自の場合は,そのテーマに関連する教員と相談の上,決定するものとする。設計においては,規模及び内容が卒業設計としてふさわしいテーマを学生が自由に設定し,卒業設計を完成させる。なお,卒業研究の登録に際しては,3年次修了までの取得単位数が下記条件を満たしていることが原則である。
  必修科目18単位以上 かつ 総計110単位以上 かつ 全ての基底科目認定済み
 期限内に提出された最終成果物および発表会での成果報告に対する教室会議での審査を経て合否が決定する。
 卒業研究の授業時間は年間最低180hを充てている。これは教員が直接指導にあたる時間であり、学生は研究目的を達成するために、最低90h以上を費やす必要がある。

達成目標

1.・研究テーマの意図・目的を把握する
・研究テーマの背景を把握する
・研究達成に向けた計画を立案する
2.・研究活動に積極的に取り組む
・研究活動時に発生する問題を自ら解決する
・教員などの他者と連携して研究レベルを高める
3.・研究成果を研究梗概として適切にまとめる
・研究成果を卒業論文・卒業設計として適切にまとめる
4.・研究発表にて,研究内容を明快にプレゼンする
・研究発表にて,質疑に対し明快に応答する

授業計画

■環境計画研究/教授 赤堀  忍
1) フランスの公共空間に関する研究
2) 日仏の集合住宅に関する研究
3) 既存市街地における建築資産・既存建築物の修復再生に関する研究
4) 空間の描写、建築の質、価値、場所性について
5) 自由設計
■建築設計研究・都市設計研究/教授 西沢 大良
1) 東京圏の都市形成に関する研究
2) 世界の都市圏の都市形成に関する研究
3) 21世紀の地域建築に関する研究
4) 自由設計
■建築史研究/教授 伊藤 洋子
1) 卒業設計
2) 伝統的集落の文化的景観・まちづくりに関する研究
3) 日本近代・近代の歴史的建築に関する研究
4) 3次元CADによる復元研究
5) 中国・ヨーロッパ等の都市史および建築史に関する研究
6) CAD・CG・コンピュータプログラムを利用する人間行動学に関する実験研究
7) 放射性同位元素C14を利用する古材の年代判定に関する研究
■地域政策研究/
■住環境計画研究/教授 清水 郁郎
1) 国内(南西諸島・琉球列島・伊勢湾等)の自律的農山漁村
2) 東南アジア大陸部・島嶼部の自律的農村社会
テーマ; 地域福祉(こどもと高齢者)と居住空間、聖地・聖なる空間、住まいかたの変容、高密度集住にみる工夫、自力建設システム、グローバリゼーションと社会空間、ローカル・ノリッジ、など
3) 都市の居住様態に関する研究
テーマ; 高密度集住、ネットワークとアソシエーション、インフォーマル・セクター、モノ(インテリア)・空間・人の可能態、空間共有体としての住まい、など
■建築生産研究/教授 蟹澤 宏剛
1) 木造住宅に関連する研究
・地域工務店の供給する住宅の技術に関する研究
・スケルトン・インフィル分離型住宅に関する研究
・住宅生産の作業原単位・歩掛に関する研究
2) 技能に関連する研究
・大工技能の地域性に関する研究
・大工技能の作業分解、大工技能の伝承に資する教材の開発
・技能者の処遇に関する研究
3) 高層集合住宅の生産性に関する研究
・高層集合住宅のロジスティスクに関する研究
・高層集合住宅仕上げ工事の計画手法に関する研究
4) その他
・技能者のキャリアパスに関する国際比較研究
・RFID技術を用いた就労履歴の管理に関する研究
・リフォームに関連する研究
・東南アジアの木造住宅構法に関する研究
■建築生産・建築経済研究/
■建築・地域システム計画研究/教授 村上 公哉
1) 住宅・建築物の環境エネルギー性能のデータベースの構築研究
・住宅の環境エネルギー性能の評価ツールの開発
・超巨大ビルにおける空調負荷の変化とその影響因子
2) 建築物のライフサイクルマネジメントシステムの研究
・BEMSデータを活用したシステムの省エネ改善ツールの開発
・大学キャンパスのエネルギー管理ツールの開発
・環境モデル都市施策としての中小ビルの省エネ支援ツールの開発と実践
3) 街づくりと高効率地域エネルギーシステム計画の研究
・豊洲再開発プロジェクトへの挑戦
・日本に欧米型の都市内熱電併給システムは有効か?
・都心部おける再生可能エネルギー(太陽光発電等)の導入推進
4) GIS活用した環境計画と都市計画の融合に関する研究
・都市空間構造の解析と鉄道インフラを活用した省エネ型都市空間構造への誘導
・都市計画と地域エネルギーシステム計画の統合
■建築環境設備研究/教授 秋元 孝之
1) 執務空間における環境選択型空調システムに関する研究
・室内環境、オフィスレイアウトと執務者の温熱快適性、知的生産性
・パーソナル空調の省エネルギー性、温熱快適性、知的生産性
・個別分散型空調システムの性能評価

2) 住宅居住空間における環境負荷削減技術に関する研究
・集合住宅のエネルギー消費実態、設計手法
・環境配慮型住宅の性能評価、設計手法
・ルームエアコン、床暖房の省エネルギー性、温熱快適性

3) 次世代型建築設備に関する研究
・自然エネルギーを利用した通風、給湯、暖冷房システムの評価
・建築、建築設備の改修行為と環境性能
・地中熱利用ヒートポンプの性能評価
■建築材料研究/教授 本橋 健司
1) 太陽光高反射塗料の効果持続性の評価
2) 建築用仕上塗材のコンクリート中性化に対する抑制効果の評価方法
3) 劣化したアスベスト含有成形板を対象とした塗装仕様に関する研究
4) 有機系接着剤による外装タイル張り工法の検査方法に関する研究
5) 合板から発生するホルムアルデヒドの経年変化に関する研究
6) 打放しコンクリート表面に施工された浸透性吸水防止材の性能評価方法
7) 0.3mm程度のコンクリートひび割れに対する補修材料・工法に関する研究
8) 水性さび止め塗料の性能評価
■耐震工学研究/教授 隈澤 文俊
1) 不整形な建物の耐震性能
・鉄骨造偏心骨組のねじれ振動性状
・芝浦工業大学豊洲校舎の地震応答特性
2) 超高層建物の地震応答特性
3) 伝統的木造継手の力学的挙動
■建築構造・耐震構造研究/教授 椛山 健二
1)石炭灰を多量に活用したコンクリートの力学的特性
2)振動実験による減衰性能の評価・分析
3)仮動的実験による構造体の動的挙動追跡
4)地震被害を受けたRC造校舎の耐震性能

評価方法と基準

研究成果と研究発表に基づいて,テーマ設定や研究経過を勘案しながら,総合的に評価する。

教科書・参考書

各教員からの指示による

履修登録前の準備

3年次終了までに,必修科目18単位以上を含み,総計110単位以上取得していること,かつ基底科目全ての認定を受けていること。

学習・教育目標との対応

下記の学習・教育目標に関わる。
D) 文化・芸術的な領域および技能・工学的な領域に及ぶ広範な建築の専門知識を体系的に習得し、問題解決に応用することができる。
E) 人や社会が満足できる建築、都市を実現するために、与えられた条件や課題を整理・分析し、合理的な解決方法を提示することができる。
F) 記述や討議、プレゼンテーションやグループワークなどを通して、自らの意見を他者に論理的に伝えることができ、他者の考えを理解し尊重しながら、自らの意見を再考することができる。
G) 常に問題意識を持ち、自ら課題を発見して解決のために探求を続けることができる。
H) 問題解決までの手順を見通して計画を立案し、行動しながら目的達成のために手法を改善することができる。

オフィスアワー、質問・相談の方法

授業時間や大宮校舎に行く時間を除く,研究室に在室しているとき

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合50%)

地域志向

地域志向授業科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

該当しない

最終更新 : Thu Jun 09 08:16:02 JST 2016