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グローバリゼーション論

Studies on Globalizing World

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授業の概要

 グローバリゼーションは、「国際化」といわれてきた動きとは全く異なる文脈で生じている大きな変化である。それは、遠い世界の小さな出来事が巨大なうねりを引き起こすという経済システムの登場であり、世界中の個人や家族が大きな価値転換に直面することでもある。とくに先進国では、特定の産業の衰退や社会構造の変化、外国人労働者の増加といった現象を共通に経験している。この講義では、社会、経済、政治、文化に渡る多様な視点からグローバリゼーションを概観するとともに、世界の中の日本、日本の中の世界を考察し、日本社会の今後について考える。
 講義全体を通じて、多様で入り組んだ世界の現実、多様なものの見方・考え方があることを知り、私たちは、どのようにすれば、異なった見方・考え方が交錯する世界のなかで相互理解できるのか、考え・工夫する力を養いたい。

達成目標

1.グローバリゼーションという巨視的変化の諸相を理解する。
2.変動する世界と日本の現実を、多面的、批判的に見る視点を養う。
3.多民族・多文化社会、移民受入れなど、利害が入り混じる課題について、偏見や思い込みに陥ることなく、議論できる。

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.はじめに シラバスを読んでくる
2.グローバリゼーションとは何か 様々な考えを確かめる
3.商品・サービスのグローバル化 百円ショップで売られている商品はどこでつくられているか、調べる
4.企業活動のグローバル化 「多国籍企業」について調べる
5.金融・投機のグローバル化 「リーマンショック」はどうして起きたか、調べる
6.労働のグローバル化:人の移動と定住 日本に在住する外国人は、どのような「在留資格」をもっているか調べる
7.消費文化のグローバル化とローカルな受け止め 外国で工夫されたユニークな寿司にどのようなものがあるか調べる
8.「アメリカ化」としてのグローバル化:受容と反発 アメリカ以外に作られているディズニーランドについて調べる。
9.環境の危機とグローバルガバナンスの課題 環境問題が地球規模の問題として取り上げられたのはいつ頃か調べてくる
10.グローバル化と国民国家 「規制緩和」が強く言われるようになったのはいつ頃からか調べてくる
11.グローバリゼーションが生み出す課題1:豊かさと貧困 世界の貧富の差を示す指標として一番納得できるのはどんなものか考える
12.グローバリゼーションが生み出す課題2:多民族社会化 多様性を消極的にしか評価しない考え方の根拠は何か調べる
13.グローバル化の中の日本社会1:世界の中の日本 世界で「日本」が目立つところ、目立たないところを探す
14.グローバル化の中の日本社会2:日本の中の世界 日本社会が国際的に「開かれている」と感じるところ、そうでもないと感じるところを整理しておく
15.全体まとめと期末試験 講義ノートをまとめ、全体を復習しておく

評価方法と基準

授業中のミニ課題の達成度(30%)と、2回の中間テスト(15%*2)、期末試験(40%)の成績から総合的に評価する。
なお、授業の3分の1以上欠席した場合は、評価の対象とはしない。

教科書・参考書

特定のテキストは使用しない。毎回、事前学習用の資料を配布する。参考となる文献などは授業中に随時紹介する。

履修登録前の準備

シラバスを読んでおくこと。
第1回目の授業で履修(許可)者を確定するので、履修を希望する者は「必ず出席」すること。

学習・教育到達目標との対応(機械工学科)

1.(A-1)文化・芸術・歴史・国民性などに基づいた大局的な視野に立って,機械工学と社会の関わりやエネルギー・環境問題を考察することができる.

学習・教育到達目標との対応(機械機能工学科)

1.(C)技術・工学が地球環境と生態系との共生・共存を無視して独走することがないように,「技術・工学が社会に果たす役割」を強く自覚するための基礎知識と総合能力を習得する

学習・教育到達目標との対応(応用化学科)

1.(B)地球環境および地域社会との調和を見据えて問題を発見する。

学習・教育到達目標との対応(電気工学科)

1.A1:種々の文化および社会の発展の歴史を学ぶことにより、その内容を説明できる。

学習・教育到達目標との対応(電子工学科)

1.(A)豊かな教養を持ち、幅広い視点から物事を考え理解する基礎的能力を身につける。
2.(B)技術が社会に対し負っている責任と技術者としての責務を理解し、高い倫理観を身につける。
3.(J)電子工学を含めて総合的に物事を見通す能力を身につける。

学習・教育到達目標との対応(土木工学科)

1.A1:自然・人文・社会科学など、幅広く学問の英知を学び、地球的視野から多面的に物事を考える能力と素養を身につける

オフィスアワー、質問・相談の方法

大宮キャンパスでは水曜日2限、豊洲キャンパスでは金曜日3限。

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

地域志向

地域志向授業科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加を取り入れた授業が1コマ分以上

最終更新 : Sat Sep 24 07:30:21 JST 2016