L0510100

音響・音声処理工学

Audio and Digital Sound Processing

開講部

工学部

開講学科

情報工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
教授米村俊一この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

 この科目では、ICT分野における基本的な情報メディアのひとつである、音響・音声処理について論ずる。まずは、音の特性をあらわす物理的側面、および、人間が音をどのように受け取るのかという知覚・認知的な側面について学ぶ。さらに、音を電気信号に変換しデジタル化して、音情報を蓄積、加工、伝達するための工学的な基礎を学ぶ。本講義の前半では音の物理的性質と人間の感覚との対応を中心としたアナログ的な側面から捉え、後半では音声信号処理の基礎を理解して、その応用である音声信号の符号化、音声合成、音声認識についての概略を講義する。

達成目標

1.音響・音声処理工学に関する基本概念や、情報処理の基本的な仕組みについて、その概略を説明できること。
2.音響・音声処理工学に関わる基本的な技術用語について説明できること。
3.音のデジタル処理について、代表的な技術および方法を説明できること。

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.第1回 音響・音声処理工学への導入
・講義の進め方、等
シラバスを見て授業概要を理解すること
2.第2回 音の物理的性質(1)
・音波とは(周波数、音の大きさ、音の伝播速度)
音の波としての性質を理解すること
3.第3回 音の物理的性質(2)
・波動の固有な性質、等
空気中、あるいは個体中の音波の固有な性質を理解すること
4.第4回 聴覚の特性(1)
・耳の仕組み、音の物理量と心理量との関係
聴覚に関する心理・生理学的な特徴を理解すること
5.第5回 聴覚の特性(2)
・音のマスキング、両耳効果、等
聴覚情報の処理について心理的な性質を理解すること
6.第6回 音声情報の基本特性
・音声・楽器のスペクトル、等
音声や楽器から発生する音波の基本的な性質を理解すること
7.第7回 音声情報の伝達(通信品質) 音声情報を遠隔地に伝達する際の音波の性質を理解すること
8.第8回 音楽と音響の関係
・メロディ、リズムおよびテンポと音楽認知の仕組み、音律、等
メロディやリズムなど人間の音楽認知の概要を理解すること
9.第9回 オーディオの基礎
・音を記録する仕組み、音を発生する仕組み、等
アナログオーディオに関わる基礎技術について理解すること
10.第9回 音のデジタル処理(1)
・フィルタ、等
ディジタルフィルタなど、音のディジタル処理について理解すること
11.第11回 音のデジタル処理(2)
・音場制御、マルチチャネル方式、等
音場制御、マルチチャネル方式など、音のディジタル処理について理解すること
12.第12回 音声の符号化処理
・音声符号化の基礎的な概念、符号化の方法、等
音声符号化の基礎的な概念を理解すること
13.第13回 音声合成
・音声合成の仕組み、等
ディジタル処理により音声合成する仕組みを理解すること
14.第14回 音声認識
・音声認識の仕組み、等
音声認識の信号処理および言語処理について理解すること
15.第15回 まとめ(期末試験) 第1回〜第14回の内容を復習しておくこと

評価方法と基準

授業内レポートを40点、期末試験を60点の合計100点満点で評価する。

教科書・参考書

適宜紹介する

履修登録前の準備

波動など音響に関わる基礎知識を有することが望ましい

オフィスアワー、質問・相談の方法

授業後90分 水曜10:30-12:00

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

対課題基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

該当しない

最終更新 : Sat Sep 24 07:22:09 JST 2016