Japanese / English

5M514000

住環境計画特論

Planning and theory of Dwelling Settlement

開講部

大学院理工学研究科 修士課程

開講学科

建設工学専攻

開講学年

1年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

特修

系列区分

特論

講義区分

講義
教授清水郁郎この授業の2016年度のアンケートを参照

授業の概要

本講義では、住環境をめぐるさまざまな問題系を扱いながら、住宅をはじめとする建築物を計画するさいの視点を獲得することを目指す。住宅は、人類が手にしたもっとも重要な発明品のひとつであり、それを手にすることによって、人類は今日まで生存することができたといっても過言ではない。また、住宅は、物質でありなおかつかたちを持つという本性によって、住むこと以外のさまざまな意味を持つようになった。本講義では、こうした視点に基づいて、「住」とそれを取り巻く環境の問題について幅広く考察する。

授業の目的

学部とは視点もレベルも異なる建築の本質を見極め、構想する能力を、高度に抽象的な議論を通して身につける。

達成目標

1.住環境をめぐるさまざまな問題系を対象化できる。
2.そうした問題系を踏まえて、住環境を構想することができる。
3.現代の多様な居住の質をとらえて、議論することができる。

授業で使用する言語

日本語(英語対応も可)

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.住環境をめぐる問題系の整理 シラバス内容の確認と今後の授業計画
2.風土と原風景
・風土と建築
・原風景論
和辻哲郎『原風景』を予習しておく
3.移動と定住1
・採集狩猟の世界
・採集狩猟の居住文化
採集狩猟社会の特徴について予習しておく
4.移動と定住2
・農耕民の世界
・農耕民の居住文化
・移動と定住の違いとその意味
農耕社会の特徴について予習しておく
5.移動と定住3
・現代の移動する家族
・都市の採集狩猟民
移動を前提とした生活様式について知見をまとめておく
6.シンボリズム1
・生きている住まい
・住まいの死
象徴と記号について定義を確認しておく
7.シンボリズム2
・テキストとしての住まい
・住まいを読む
・住まいと人間の相互関係
ブルデュ『実践感覚』1、2を予習しておく
8.シンボリズム3
・聖なる時間と空間
・聖性の表象
エリアーデ『聖なる時間と空間』を予習しておく
9.シンボリズム4
・儀礼空間論
・境界論
儀礼空間と境界について知見をまとめておく
10.シンボリズム5
・領域論
・象徴的二項分類
・排除論
ニーダム『象徴的分類』を予習しておく
11.家社会1
・集団としての家
・女性と家
Carsten & Hugh=jones, About the House を予習しておく
12.家社会2
・象徴資本と家
・家社会の特質
象徴資本について知見をまとめておく
13.空間の変容1
・終の棲家
・転倒した死と現代社会
終の棲家について知見をまとめておく
14.空間の変容2
・事件としての住居
・空間、住居とパーソナリティ
米沢慧『事件としての住居』を予習しておく
15.最終レポートの提出と議論
講評をおこない、それにしたがって評価する
14回までの講義内容を総括しておく

評価方法と基準

随時出題するフィールドワーク課題とそれにもとづく議論、発表(30%)、最終レポート(70%)。
授業への不参加が全体の3分の1以上の場合は評価の対象としない。

教科書・参考書

テキストは随時、指示する。
資料は適宜配布する。

履修登録前の準備

「文化人類学」「建築計画1」「建築計画2」を履修していることがのぞましい。

オフィスアワー、質問・相談の方法

木曜午後

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合80%)

地域志向

地域志向授業科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目
対人基礎力を育成する科目
対自己基礎力を育成する科目
対課題基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加を取り入れた授業が1コマ分以上

・画面の表示が崩れている場合は等幅フォントを使用してください

最終更新 : Sat Sep 24 08:22:37 JST 2016