リスクマネジメント |
Risk Management |
開講部 | 専門職大学院工学マネジメント研究科 |
開講学科 | 工学マネジメント専攻 |
開講学年 | 学年共通 |
専門領域 | エンジニアリング・マネジメント |
開講時期 | 前期 |
単位数 | 2 |
単位区分 | 選択 |
系列区分 | 講義 |
講義区分 | 発展 |
教授 | 安岡孝司 |
統合リスクマネジメント(ERM) | |
企業価値 | |
リスク分析・評価 | |
リスクマップ | |
サービス化 |
1. | リスク管理の概念を企業経営の観点から理解する。また、リスク管理の観点から組織ガバナンスのあり方を理解する。 |
2. | 授業参加者が関わっている事業のリスク管理につながる考え方を深める。 |
3. | リスクマップを使ったリスク評価の考え方がわかる |
【授業計画】 | 【授業時間外課題(予習および復習を含む)】 | |
第1回. | ガイダンス、 RMの目的と考え方について 企業不祥事の例、リスクリターンの概念、ERMの考え方 | RMの考え方が刷新された背景や意義を考える。 |
第2回. | RMの指針、ステークホルダーと企業価値、対象リスクの抽出・分類、例題 | 誰のためにRMを行うのかを考える。 |
第3回. | リスクの抽出と分類(市場、オペレーショナル、戦略、ハザード)。例題によるグループワークと発表 | 複数の事業リスクを分類することのメリットを考える。 |
第4回. | リスク分析・評価・処理 リスクマップによるリスク評価 例題でリスクマップを作成(グループワーク) | 複数の事業リスクのうち、対応しなければならないものを選定する方法を考える。 |
第5回. | 先週の続き:リスクマップの作成(頻度と影響度)。グループワークと発表 | さまざまな事業リスクに優先度を決定する方法を考える。 |
第6回. | リスクの統合化と最適化:相関係数について、 ケースディスカッションの課題提示と準備 | 相関の弱い事業を複数持つことが、企業全体としてみたときにリスク低減になることの根拠を理解する。 |
第7回. | ケースを用いたグループディスカッション:品質不良発見時の対応の在り方、 経営理念とリスク管理 | ケースディスカッションを通して、RMの考え方の基本を振り返る。 |
第8回. | 不確実な事象のリスクを測る尺度、リスク評価の尺度:バリューアットリスク(VaR)、ストレステスト | リスクの大きさを測る尺度はいくつかある。それらの向き不向きや特徴を考える。 |
第9回. | 事例研究:インフラ企業におけるERM活動の展開と体制づくりについて | ERMを企業内で展開するには、どのような工夫があるかを考える |
第10回. | クライシスコミュニケーションの事例研究 日本と米国での事例を考える。 | スキャンダル時の記者会見をクライシスコミュニケーションの観点で分析してみる。 |
第11回. | 事例研究:鉄道会社において大規模な輸送を安全に行うための取り組み | ERMを企業内で展開するには、どのような工夫があるかを考える |
第12回. | リスク管理体制構築事例 企業組織における内部管理体制にかかるPDCAサイクル | ERMを企業に展開するときの、考え方が、企業経営の最上位概念であることを理解する。 |
第13回. | 課題発表:最終課題の内容は10回目頃の授業で提示する予定です。 | 最終課題の発表準備 |
第14回. | 事例研究:災害、天候リスクとデリバティブ、保険とデリバティブとの違い、天候デリバティブなどの事例研究 | 保険とデリバティブの違いを考えることで、天候・災害デリバティブの意義と限界を考える。 |
第15回. | 課題発表:最終課題の内容は10回目頃の授業で提示する予定です。 | 最終課題の発表準備 |
・ | 授業の前後30時間ほど |
・ | 知識活用力を育成する科目 |