Japanese / English

8M107800

グローバル戦略論

Global Strategy of Japanese Firms

開講部

専門職大学院工学マネジメント研究科

開講学科

工学マネジメント専攻

開講学年

学年共通

専門領域

ビジネス・マネジメント

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

講義

講義区分

発展
准教授稲村雄大

科目英語名称

Global Strategy of Japanese Firms

キーワード

グローバル化と国際競争
多国籍企業
海外進出
海外子会社マネジメント
新興国

授業の概要

本講義では、「なぜ企業は海外へ進出するのか」、「どのように進出すべきか」、「進出後にグローバル市場でどのように競争すべきか」、「海外の拠点をどのようにマネージすべきか」といった問題について、国際経営のさまざまな理論をベースとしながら、現実の企業の事例やデータを紹介し、議論しながら考えていきます。講義全体を通して、受講者自身が実際の企業についてデータや情報を収集し、さまざまな視点から分析を行った上で、日本企業がグローバル市場においてどのように競争していくべきかを議論します。

授業の目的

激化するグローバル競争の中で、企業および個人が生き残るために、グローバル化とは何か、グローバル化は企業にどのような影響を与えるのか、その中で企業はどのように競争して生き残るべきかを議論し、理解する。

達成目標

1.国際経営に関するさまざまな理論や考え方を理解する。
2.日本企業のグローバル化について情報を収集・整理し、分析する。
3.グローバル市場における戦略およびマネジメントについて、理論と実践の両方から理解する。

授業で使用する言語

日本語(英語対応も可)

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
第1回.グローバル化とは?:
グローバル化とは何がどうなることであり、それが何にどのような影響を及ぼすのかを理解する。
グローバル化とは何かを身近な事例から考えておく。
第2回.グローバル化と日本企業(1):
日本企業に対して、グローバル化がどのような影響を及ぼすかを検討する。
前回の講義内容を復習し、グローバル化が進む中で日本企業が置かれている状況を具体的に調べておく。
第3回.グローバル化と日本企業(2):
前回の講義内容をふまえて、選択した業界におけるグローバル化の状況や国際競争力について調査する。
選択した特定の業界について、グローバル化の状況を調査しておく。
第4回.国の競争優位:
なぜ特定の国の企業もしくは業界が、他の国の企業もしくは業界よりも、グローバル市場において競争力を持てるのかを考える。
産業の国際競争力が何によって決まるのかということを検討しておく。
第5回.産業の国際競争力:
講義で示された考え方や分析フレームワークに基づいて、日本国内の特定の産業のグローバル化の状況および国際競争力を分析し、発表する。
提示された課題について、関連する情報を収集する。
第6回.グローバル化と「違い」の重要性(1):
グローバル化が進む一方で、企業にとって重要となる国ごとの「違い」にはどのようなものがあるかを考える。
国による違いにはどのようなものがあるかを考える。
第7回.グローバル化と「違い」の重要性(2):
選択した特定の産業にとって、どのような国ごとの違いが重要となるのかを調査・検討する。
提示された課題について、関連する情報を収集する。
第8回.グローバル化と「違い」の重要性(3):
文化とは何かを理解し、文化の違いがどのような側面で現れ、それが何にどう影響するのかを検討する。
文化の違いが企業の経営に与える影響を考えておく。
第9回.グローバル化と「違い」の重要性(4):
選択した産業にとっての国ごとの違いの重要性や、それに対する対応方法について、調査した結果を発表する。
グループ単位で発表の準備を進める。
第10回.海外進出の方法:
企業が海外進出する際には、どのような方法があり、それぞれの方法にどのようなメリット/デメリットがあるのかを考える。
企業が海外でビジネスを行う際に直面する問題を挙げておく。
第11回.海外進出の方法(2):
具体的な企業による海外進出の事例を見ることで、海外へ進出する際に克服しなければならないさまざまな困難の存在について理解する。
事前に配布された資料の内容を精読し、資料に出てくる企業がどのような方法で進出すべきかを検討する。
第12回.海外派遣社員の役割:
本国から海外へ派遣される社員にはどんなことが期待されており、彼/彼女らを活用することにどのようなメリット/デメリットがあるのかを考える。
事前に配布された資料の内容を精読し、資料に出てくる企業がどのように問題に対処すべきかを検討しておく。
第13回.グローバル戦略:
講義全体をふまえて、特定の企業もしくは業界のグローバル戦略を分析する。
提示された課題について、関連情報を収集する。
第14回.グローバル戦略の進化:
グローバル市場において企業が直面するプレッシャーにはどのようなものがあり、それに企業がどう対処すべきかを検討する。
事前に配布された資料を精読し、資料に出てくる企業がグローバル戦略をどのように変化させていったかを分析する。
第15回.グローバル戦略:
講義全体をふまえて、特定の企業もしくは業界のグローバル戦略を分析した上で、今後の戦略を提案する。
提示された課題について、関連情報を収集する。

評価方法と基準

講義内での発表(30%)、および最終レポート(70%)で評価します。

教科書・参考書

必要な資料は適宜配布します。

履修登録前の準備

国内市場では優位に立ちながら、グローバル市場では優位に立てていない日本企業の製品について、その原因を考える。

学習・教育目標との対応

グローバルビジネスに関連するさまざまな理論や考え方を理解し、それらを視点として現実の具体的な問題について議論することで、問題発見・解決力、およびマネジメント力を身に付ける。

オフィスアワー、質問・相談の方法

講義終了後、もしくは随時研究室で。

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向授業科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目
対課題基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が概ね半数

最終更新 : Sat May 14 12:34:40 JST 2016