Japanese / English

4M999300

人間中心設計特論

Advanced Human Centered Design

開講部

大学院理工学研究科 修士課程

開講学科

機械工学専攻

開講学年

1年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

特修

系列区分

特論

講義区分

講義
教授吉武良治この授業の2015年度のアンケートを参照

授業の概要

インターネットや情報通信技術(ICT)の発展によって、新しい商品、情報機器やサービスが日々開発され、登場している。しかし、その多くが使いづらい、わかりづらいなどの問題が指摘されている。一方、商品やサービスの企画、開発の立場からは、他社との差別化が難しくなっており、使いやすく、魅力的な機器やサービスの提供が難しくなっている。これらを解決するために利用者視点の取り組みが重視されており、人間中心設計(HCD)、ユーザー中心設計(UCD)という考え方が非常に重要になっている。2010年にISO 9241-210というHCDの規格が改訂・発行され、HCDは、ユーザビリティだけでなく、よりよいユーザーエクスペリエンスを実現するためのプロセス、手法のフレームワークとして国際的にも認知された。人間中心設計の考え方やプロセス、それを実現するための手法など最新事例を交えた講義を行う。

授業の目的

利用者にとって魅力的で使いやすい製品やシステム、サービスの企画、開発が求められている。人間中心設計(HCD)の考え方やプロセスは、これらを推進するためのフレームワークであり、学生はこの授業を通して、HCDに関する知識、手法、プロセスを身につける。

達成目標

1.人間中心設計の背景、及び必要性を説明することができる
2.人間中心設計の重要なキーワード、ユーザーエクスペリエンスやユーザビリティ等を事例を交えて説明することができる
3.人間中心設計を推進するために必要な手法や技法を理解し、説明することができる
4.人間中心設計プロセスや利用する手法を計画することができる

授業で使用する言語

日本語

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.人間中心設計の概要(背景や必要性)とユーザーエクスペリエンス、ユーザビリティ 配布資料にて復習する
2.人間中心設計のプロセス(国際規格ISO 9241-210等)とその事例 配布資料にて復習する
3.ユーザーエクスペリエンス白書の概要とペルソナ法 配布資料にて復習する
4.人間中心設計のコンピタンスと人材育成 配布資料にて復習する
5.人間中心設計の事例研究(その1:サービスデザイン、車載機器事例等) 配布資料にて復習する
6.人間中心設計の事例研究(その2:ウェブサイト、ウェブアプリ等) 配布資料にて復習する
7.人間中心設計の事例研究(その3:手法活用事例等) レポートを作成・確認する
8.ユーザー調査・分析手法(その1:ユーザーの本質的要求調査手法) レポートを作成・確認する
9.ユーザー調査・分析手法(その2:KA法1 価値の抽出) レポートを作成・確認する
10.ユーザー調査・分析手法(その3:KA法2 価値マップ) レポートを作成・確認する
11.ユーザー調査・分析手法(その4:インタビューによる要求抽出) レポートを作成・確認する
12.ユーザー調査・分析手法(その5:上位下位関係分析) レポートを作成・確認する
13.ユーザー調査・分析手法(その6:構造化シナリオ) レポートを作成・確認する
14.ユーザー調査・分析手法(その7:シナリオの共有と評価) レポートを作成・確認する
15.人間中心設計の計画 レポートを作成・確認する

評価方法と基準

講義中の提出レポート(30%)、課題レポート(40%)、授業中の発表/プレゼンテーション(30%)により評価する。

教科書・参考書

エクスペリエンス・ビジョン:ビジョン提案型デザイン手法,山崎和彦他著,丸善,2012.
デザイン人間工学の基本,山岡俊樹編,武蔵野美術大学出版局,2015

履修登録前の準備

特になし。

学習・教育目標との対応

・社会のニーズを的確に捉え、問題設定ができる能力を身につける。
・問題解決において専門知識を適切に利用できる能力を身につける。
・物事を様々な角角度から捉え、複眼的に考察する姿勢を身につける。

オフィスアワー、質問・相談の方法

講義終了後、またはメールによる質問やアポイントメントに対応します。

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目
対課題基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が概ね半数

最終更新 : Thu Jun 09 09:07:53 JST 2016