Japanese / English

8M206500

ビジネスエスノグラフィ

Business Ethnography

開講部

専門職大学院工学マネジメント研究科

開講学科

工学マネジメント専攻

開講学年

学年共通

専門領域

エンジニアリング・マネジメント

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

講義

講義区分

基本
准教授平田貞代

科目英語名称

Business Ethnography

キーワード

参与観察
デザイン思考
コ・デザイン
ストーリー
コミュニケーション

授業の概要

本講座は、文化人類学の研究方法のひとつであるエスノグラフィを応用し、ビジネスにおける問題解決に役立てるために構築したビジネス・エスノグラフィを理解し実践することをねらいとする。ビジネス・エスノグラフィの活用を通じて、身近な企業や組織における問題をとりあげ、問題の関係者達や受講生達の協力を得ながら問題の解決や対策の導出に挑戦する。エスノグラフィのマーケティングへの適用は比較的容易で事例は多くあるが、機械や情報といった技術系の事業への適用はまだ少ない。だからこそ、新たな発見や効果が期待できる。
 本講座を通じて、仮説が未だない、または、仮説を立てることが難しい問題に対するひとつの取り組み方を身に付け、技術先行や製造一筋だった産業の変革の機会を増やすことをねらいとする。

授業の目的

ビジネスエスグラフィの手法を理解することにより、仮説を立てることが難しい問題に対するひとつの取り組み方を身に付けることで、身近な課題の解決や対策を導出できる能力を身につけることを目的とする。

達成目標

1.エスノグラフィとビジネスエスノグラフィについて、学術的かつ具体的に説明できる。
2.インタビューとエスノメソドロジーにおける聴き取りとの違いを理解し実践できる。
3.ビジネスエスノグラフィ、または、デザイン思考を活用し、身近な課題の解決や対策の導出を試みることができる。
4.ビジネスエスノグラフィ、または、デザイン思考を活用し、身近な課題の解決や対策を実現するための提案や試作を試みることができる。

授業で使用する言語

日本語

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
第1回.オリエンテーション 
・本授業のねらいと達成目標の説明
・提出すべき課題と評価方法についての説明
・授業計画の説明
エスノグラフィに関する記事を調べておいてください。
第2回.エスノグラフィ概説
・歴史
・先行研究
・動向
・コミュニケーションシートの提出
エスノグラフィに関して理解したことを短かく文書化してください。
第3回.ビジネス・エスノグラフィ概説
・歴史
・先行研究
・動向
デザイン思考概説
・歴史
・先行研究
・動向
ビジネスエスノグラフィ、または、システム思考に関して理解したことを短かく文書化してください。
第4回.実社会における課題の理解(1)
 日常的な生活や身近なビジネスにおいて情報を収集し、エビデンスに基づいて実態を理解。
 実態が生き生きと伝わるように情報を整理し文書化。
エスノグラフィ、ビジネスエスノグラフィ、または、システム思考について理解したことを簡潔に伝達してくださ。
実社会における課題の理解について理解したことを事実情報に基づいて整理し文書化してください。
第5回.エスノメソドロジー演習
・現場観察
・参与観察
・コミュニケーションシートの提出
エスノメソドロジー演習で記述した内容を振り返り改良してください。
第6回.実社会における課題の理解(2)
 日常的な生活や身近なビジネスにおいて情報を収集し、エビデンスに基づいて実態を理解。
 実態が生き生きと伝わるように情報を整理し文書化。
実社会における課題の理解について理解したことを事実情報に基づいて整理し文書化してください。
第7回.エスノメソドロジー演習
・聴き取り
・書き取り
・コミュニケーションシートの提出
エスノメソドロジー演習で記述した内容を振り返り改良してください。
第8回.ビジネス・エスノグラフィを応用する課題解決:検討
 実社会における課題について解決を支援するためのしくみや方法についての検討。
・企画立案
・実施相談
課題解決のための企画書を作成してください。
第9回.ビジネス・エスノグラフィを応用する課題解決:中間発表
・質疑応答
・ディスカッション
・コミュニケーションシートの提出
企画した内容についてフィールドワークやプロトタイプを実施してください。
第10回.ビジネス・エスノグラフィを応用する課題解決:実施
・調査
・情報収集
・情報整理
・資料作成
・実施相談
実施に関する疑問や困難について整理し報告してください。
第11回.ビジネス・エスノグラフィを応用する課題解決:中間発表
・質疑応答
・ディスカッション
・コミュニケーションシートの提出
企画した内容についてフィールドワークやプロトタイプを実施してください。
第12回.ビジネス・エスノグラフィを応用する課題解決:追加調査と改良
・調査
・情報収集
・情報整理
・資料作成
・実施相談
実施に関する疑問や困難について整理し報告してください。
第13回.ビジネス・エスノグラフィを応用する課題解決:発表
・質疑応答
・ディスカッション
・コミュニケーションシートの提出
企画した内容についてフィールドワークやプロトタイプを実施してください。
第14回.ビジネス・エスノグラフィを応用する課題解決の改良:最終発表
・質疑応答
・ディスカッション
・最終レポート、および、コミュニケーションシートの提出
最終レポートを作成してください。
第15回.総括
・エスノグラフィ、ビジネス・エスノグラフィの概要、および、実践方法についての振り返り
・質疑応答
・最終レポート、および、コミュニケーションシートの提出
すべての回を振り返り、疑問をメモにまとめ持参してください。
最終レポートを提出してください。

評価方法と基準

授業中の発表:20%
投票結果:30%
最終レポートの内容:50%

教科書・参考書

教科書
・講師が作成したテキストを授業中に配布します。

参考書
・受講生の関心や理解度に応じて適宜紹介します。

履修登録前の準備

企業や組織における個人や組織間のコミュニケーションやコラボレーションに関する身近な問題について事例を調べておいてください。

学習・教育目標との対応

習得した知識を実社会の課題の発見や解決のために活用し、知識を深め実践力を高める。

オフィスアワー、質問・相談の方法

授業開始1時間前、または、必要に応じてアポイントメントをとってください。

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向授業科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目
対人基礎力を育成する科目
対自己基礎力を育成する科目
対課題基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が大部分

最終更新 : Sat May 14 12:59:31 JST 2016