Japanese / English

3M640000

分子集合学特論1

Molecular Assemblies for Crystal Engineering 1

開講部

大学院理工学研究科 修士課程

開講学科

応用化学専攻

開講学年

1年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

特修

系列区分

特論

講義区分

講義
准教授堀 顕子この授業の2016年度のアンケートを参照

授業の概要

この講義では,分子の形を正確に議論するために,対称性と群論を取り扱います.個々の分子構造と分子が集合した結晶構造を議論するための基礎知識を,結晶学を基に習得します.同時に,大学院生に必要なX線構造解析の基本的手法、単結晶構造解析で用いるCIF及びMercuryの取扱いを学ぶことで,物質構造の決定手法を習得します.授業の後半では,実際に論文や参考文献に出てきた結晶データを使った調査学習から,構造の議論と技術習得を確認します.

授業の目的

結晶内の物質構造を決定するX線構造解析手法の習得を目指し,分子の対称性と結晶学の基礎を習得します.講義だけでは理解しづらい結晶構造や関連するデータを,自ら取り寄せ,理解しながら読み解き,画像化できることを目指します.

達成目標

1.分子の構造を対称性から説明できる.
2.結晶構造に必要なCIFの基本的な項目が説明できる.
3.CIFからMercuryを使って,分子構造や分子間距離を議論できる.

授業で使用する言語

日本語

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.ガイダンス:結晶学と分子構造の序論 特になし
2.対称要素と対称操作の概説 特になし
3.対称要素と対称操作の演習及びグループワーク これまでの内容の復習を必要とする.
4.点群の概説 特になし
5.点群の演習及びグループワーク これまでの内容の復習を必要とする.
6.結晶学の基礎と結晶構造解析1 特になし
7.結晶学の基礎と結晶構造解析2 特になし
8.中間試験 これまでの内容の復習を必要とする.
9.CIFファイルの概要とMercuryの操作の概説 パソコンを持参することが望ましい.
10.CIFファイルの概要とMercuryの操作1:グループの編成と調査計画立案 パソコンを持参することが望ましい.
11.CIFファイルの概要とMercuryの操作1:発表の準備 各自の学習を必要とする,
12.CIFファイルの概要とMercuryの操作1:調査結果の発表 パソコンを持参することが望ましい.レポートを作成する.
13.CIFファイルの概要とMercuryの操作2:個人での調査計画立案 パソコンを持参することが望ましい.
14.CIFファイルの概要とMercuryの操作2:発表の準備 各自の学習を必要とする,
15.CIFファイルの概要とMercuryの操作2:調査結果の発表 パソコンを持参することが望ましい.レポートを作成する.

評価方法と基準

成績評価は、2回の演習(各10%),中間試験(30%),2回の調査結果の発表(各25%)により評価し,合計100点満点中,総合得点60点以上を合格とする.

教科書・参考書

分子の対称と群論入門(丸善出版)及びX線結晶構造解析の手引き(裳華房)を参考に用いる.必要に応じて,オリジナルプリントも配付する.

履修登録前の準備

指定しない.

オフィスアワー、質問・相談の方法

質問はメール又は大宮の化学研究室(3号館1階 3100-1室)でいつでも受け付ける.

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目
対課題基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が大部分

最終更新 : Sat Sep 24 07:51:19 JST 2016