Japanese / English

40075200

認識論

Epistemology

開講部

デザイン工学部

開講学科

デザイン工学科

開講学年

1年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

共通教養

講義区分

講義

教育目標

A
准教授櫻木新この授業の2015年度のアンケートを参照

授業の概要

認識論(Epistemology)は「知識」に関連する諸問題を取り扱う哲学領域であり、デカルト以降の哲学で最も盛んに論じられた分野である。本科目では現代認識論における4つの重要トピック(デカルト流懐疑論、経験的知識についての懐疑論、基礎付け説対整合説、Gettier Problem)を取り上げ、その基礎となるプラトンやデカルトの議論を概観した上で、現代の主要なアプローチを検討する。

授業の目的

本講義の目的は現代認識論の概観を得ることである。学生はおのおのの認識論上の問題に関する自身の哲学的見解を展開し、自身の議論を擁護することが期待される。これらの実践を通じ、分析哲学の基本的訓練が目指される。

達成目標

1.懐疑論、経験的知識についての懐疑論、基礎付け説対整合説、Gettier Problemの4つのトピックがそれぞれ、どのような認識論的問題を背景としているかを説明できる。
2.それぞれのトピックにおける、主要理論が認識論的諸問題にどのように対処しているかを説明できる。
3.それらの主要理論の問題点を理解し、批判的な考察を提出できる。

授業で使用する言語

日本語(英語対応も可)

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.イントロダクション:哲学的議論の基礎、認識論の諸問題:なぜ知識が問題となるのか? シラバスを確認
2.デカルト流懐疑論(1)トピックイントロダクション:デカルトの懐疑 配付資料を通読。
3.デカルト流懐疑論(2)ムーアの証明 配付資料を通読。
4.デカルト流懐疑論(3)関連のある可能性 配付資料を通読。
5.デカルト流懐疑論(4)文脈主義 配付資料を通読。
6.経験的知識についての懐疑論(1)トピックイントロダクション:経験的知識と帰納原理 配付資料を通読。
7.経験的知識についての懐疑論(2)帰納原理の及ぶ範囲 配付資料を通読。
8.中間テスト
テスト解説
中間テスト準備
9.基礎付け説対整合説(1)トピックイントロダクション:ピロンの問題 配付資料を通読。
10.基礎付け説対整合説(2)整合説 配付資料を通読。
11.基礎付け説対整合説(3)基礎付け説の主張と問題点 配付資料を通読。
12.Gettier Problem(1)トピックイントロダクション:伝統的定義とゲティアの反例 配付資料を通読。
13.Gettier Problem(2)知識のための第四の条件、Defeaterとは何か? 配付資料を通読。
14.Gettier Problem(3)正当化と知識の関係、内在主義対外在主義 配付資料を通読。
15.前回までのReviewなど
期末テスト
期末テスト準備

評価方法と基準

中間テスト30%、期末テスト30%、エッセイ30%、その他(提出課題、小テスト・授業中の議論への積極的な参加など)10%

教科書・参考書

クラスで使用する資料・テキストは教場配布。参考書としては以下を挙げる。
戸田山和久「知識の哲学(哲学教科書シリーズ)」、産業図書

履修登録前の準備

特になし

オフィスアワー、質問・相談の方法

質問・相談は随時Emailにて受け付ける

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加を取り入れた授業が1コマ分以上

授業の到達目標と各学科の学習・到達目標との対応


最終更新 : Thu Jun 09 09:23:04 JST 2016