力学の基礎2 |
Fundamentals of Engineering Mechanics 2 |
開講部 | 工学部 |
開講学科 | 機械工学科 |
開講学年 | 1年次 |
開講時期 | 後期 |
単位数 | 2 |
単位区分 | 選択必修 |
系列区分 | 専門 |
講義区分 | 講義 |
教育目標 | D-2 |
教授 | 角田和巳 |
1. | 剛体の運動解析に必要な数学(速度,加速度の極座標表示,ベクトル積)についてその性質を理解し、具体的な計算を行うことができる. |
2. | 物体の角運動量を計算することができる. |
3. | 角運動量保存則の物理的な意味を理解し,これを実際の問題に適用して物体の運動を決定することができる. |
4. | 慣性モーメントの物理的な意味を理解し,簡単な形状の物体について慣性モーメントを計算することができる. |
5. | 固定軸まわりの剛体の回転運動を角運動量に着目して考察することができる. |
6. | 剛体の釣り合い問題を解くことができる. |
7. | 剛体の回転の方程式を記述することができ,これを用いて剛体の平面運動を決定することができる. |
【授業計画】 | 【授業時間外課題(予習および復習を含む)】 | |
1. | 「極座標による運動の記述」 ・授業の概要紹介 ・xy直交座標と極座標との関係 ・速度・加速度の極座標表示 | 【復習】1) 三角関数の微分法,合成関数の微分法を確認し,加速度の極座標表示を導出する(講義では導出のプロセスのみ説明する). 2) テキスト第1章1.2を読み,内容を確認する. |
2. | 「ベクトル計算の基礎」 ・ベクトル積の演算規則 ・ベクトル積の性質と物理量との対応 | 【予習ビデオ】ベクトルの外積(15:00)を視聴する. 【予習】1)ベクトルの内積について確認しておく. 【復習】1) 極座標を利用して円運動の運動方程式を導出する. 2) 授業で行ったベクトル積の計算演習を復習する. |
3. | 「角運動量」 ・平面上を運動する物体の持つ角運動量 ・角運動量の物理的解釈と計算方法 | 【予習ビデオ】平面運動する物体の角運動量(17:47)を視聴する. 【予習】テキストの第2章2.1,2.2を読む.問題2-2を解く. 【復習】角運動量の計算に関する演習問題を解く. |
4. | 「角運動量保存則(1)」 ・ベクトルを用いた角運動量の一般的な定義 ・角運動量変化とトルクの関係 ・角運動量の保存 | 【予習ビデオ】角運動量ベクトルの定義(17:00)を視聴する. 【予習】テキストの第2章2.3,2.4を読む.問題2-3を解く. 【復習】授業で示した中心力と角運動量保存の関係を導出する. |
5. | 「角運動量保存則(2)」 ・角運動量の計算に関する演習 ・平面運動を対象とした角運動量保存に関する演習 | 【予習ビデオ】角運動量保存則(09:17)を視聴する. 【予習】問題2-5,2-6を解く. 【復習】第1週から第5週までの学習内容について,テキストの演習や授業で出題した問題を中心に復習する. |
6. | 「学力到達度試験(1)」 ・[試験範囲]円運動,角運動量,角運動量保存(達成目標1,2,3について評価) ・試験終了後に解答を配付して解説 | 【復習】試験問題を復習する. |
7. | 「固定軸まわりの剛体の回転運動」 ・質点系と剛体との関係 ・剛体の持つ固定軸回りの角運動量 ・剛体の回転運動の方程式 | 【予習ビデオ】剛体の平面運動の考え方(12:32)を視聴する. 【予習】テキストの第4章4.1,4.2を読む. 【復習】固定軸まわりの剛体の回転運動の方程式を導出する.テキストの第4章4.3,4.4.を読む. |
8. | 「慣性モーメント」 ・慣性モーメントの物理的意味 ・剛体の慣性モーメントの定義 ・簡単な形状の剛体がもつ慣性モーメント | 【予習ビデオ】慣性モーメントの計算(16:49)を視聴する. 【予習】テキストの第4章4.5を読む.例題4-1〜4-4を解く. 【復習】問題4-1,4-2を解く. |
9. | 「固定軸まわりの剛体の回転運動に関する演習(1)」 ・重心軸まわりの剛体の運動 ・滑車の運動 | 【予習ビデオ】固定軸まわりの剛体の回転運動(21:21)を視聴する. 【予習】例題4.5を解く. 【復習】問題4-7〜4-9を解く. |
10. | 「固定軸まわりの剛体の回転運動に関する演習(2)」 ・剛体振り子 | 【予習ビデオ】平行軸の定理(17:00)を視聴する. 【予習】単振動の方程式の特徴,単振動の方程式の一般解について確認する.テキストの第4章4.6を読む. 【復習】例題4-6,問題4-10,4-11を解く. |
11. | 「剛体の平面運動」 ・重心運動方程式と回転運動方程式 ・剛体のつり合い条件 | 【予習ビデオ】剛体の平面運動の基礎式(08:26)を視聴する. 【予習】テキストの第4章4.7を読む. 【復習】剛体の平面運動の方程式を導出する. |
12. | 「剛体の平面運動(演習1)」 ・剛体のつり合い ・平面内を転がる円板の運動 | 【予習ビデオ】剛体のつり合い条件(14:28)を視聴する. 【予習】テキスト第4章の4.8を読む.例題4-7を解く. 【復習】問題4-3〜4-6を解く. |
13. | 「剛体の平面運動(演習2)」 ・剛体の平面運動 ・剛体と質点の衝突問題 | 【予習ビデオ】 Physics I: Classical Mechanics(5:00程度)を視聴する. 【予習】問題4-12を解く. 【復習】授業中に指定した問題を解く. |
14. | 「剛体の平面運動(演習3)」 ・回転軸が移動する場合の剛体の平面運動 | 【予習ビデオ】 Physics I: Classical Mechanics(5:00程度)を視聴する. 【予習】例題4-9を解く. 【復習】第7週から第14週までの学習内容について,テキストの演習や授業で出題した問題を中心に復習する. |
15. | 「学力到達度試験(2)」 ・[試験範囲]剛体の運動を中心として全範囲(主として達成目標4,5,6,7について評価) ・試験終了後に解答を配付して解説 | 【復習】試験問題を復習する. |
1. | (D-2)機械の運動機構や動特性,構造や強度,物質・運動量・エネルギーの流れなど,機械工学の基盤技術に関わる物理現象を自然科学の法則に基づいて理解し,現象の予測や解析を行うことがきる. |
・ | 大宮キャンパス:火曜昼休み 豊洲キャンパス:木曜午後 担当者と直接連絡をとることが難しいときは、メールでも質問を受け付けます。 |
・ | 社会的・職業的自立力を育成しない科目 |