エネルギー変換工学 |
Energy Conversion Engineering |
開講部 | 工学部 |
開講学科 | 機械工学科 |
開講学年 | 3年次 |
開講時期 | 後期 |
単位数 | 2 |
単位区分 | 選択必修 |
系列区分 | 専門 |
講義区分 | 講義 |
教育目標 | A-1 |
教授 | 角田和巳 | ![]() |
1. | 広義のエネルギー変換についてその意味を説明することができ,主要なエネルギー形態の違いを区別することができる. |
2. | 質点および流体に対する力学的エネルギー保存則(ベルヌイの定理)を,流体機械等の解析に適用し,必要な物理量を求めることができる. |
3. | 熱力学第一法則の本質をミクロな視点から説明できるとともに,実際の工学問題に対して適切に熱力学第一法則を適用することができる. |
4. | 熱流体を利用したエネルギー変換機の特性を,エンタルピーやエントロピーを用いて説明することができ、その知識を機器の性能評価や簡単な設計に適用することができる. |
5. | 現在使われているエネルギー機器とその将来性について熱力学的な観点から理解することができる. |
6. | エネルギーをテーマとした英語の文献を読み,その概要を理解することができる. |
【授業計画】 | 【授業時間外課題(予習および復習を含む)】 | |
1. | Introduction:工学的な立場からみたエネルギー変換 ・広義、狭義のエネルギー変換とエネルギー形態 ・エネルギー資源 | これまでの講義で登場した種々のエネルギー形態ならびにエネルギー保存について,各自で整理しておく. |
2. | 力学的エネルギーとエネルギー保存(1) ・運動エネルギーとポテンシャルエネルギー ・力学的エネルギー保存則 | 予習ビデオ「ポテンシャルとエネルギー保存(21:25)」を視聴し事前課題を提出する. |
3. | 力学的エネルギーとエネルギー保存(2) ・理想流体の力学的エネルギー保存(Bernoulliの定理) ・Bernoulliの定理の応用例1(流体機械のエネルギー評価) ・Bernoulliの定理に関する演習 | 予習ビデオ「ベルヌイの定理の導出(27:25)」を視聴し事前課題を提出する. |
4. | 力学的エネルギーとエネルギー保存(3) ・Bernoulliの定理の応用例2(運動量保存の併用) | 第4回資料を読み,Bernoulliの定理と流体の運動量保存式の具体的な適用法を確認し事前課題を提出する. |
5. | 熱エネルギーとエネルギー保存 ・熱エネルギーの微視的考察 ・分子間力と分子間ポテンシャル ・気体の内部エネルギー | 予習ビデオ「気体分子の運動エネルギー(21:30)」を視聴し事前課題を提出する. |
6. | 熱流体機器におけるエネルギー変換(1) ・開いた系に対する熱力学第一法則の適用 ・エンタルピーを用いたエネルギー式の表現 | 予習ビデオ「開いた系に対するエネルギー保存(22:42)」を視聴し事前課題を提出する. |
7. | 熱流体機器におけるエネルギー変換(2) ・可逆断熱変化とよどみ点状態 | 予習ビデオ「断熱効率(24:52)」を視聴し事前課題を提出する. |
8. | 熱流体機器におけるエネルギー変換(3) ・原動機および被動機の性能評価(断熱効率) | 第8回資料を読む.熱力学,航空宇宙工学などの講義を参照して,断熱効率の定義を確認し事前課題を提出する. |
9. | 核エネルギーの工学的利用(1) ・原子核反応に伴う高エネルギー現象 ・質量変化を含むエネルギー保存則 | 第9回資料を読み,事前課題を提出する. |
10. | 核エネルギーの工学的利用(2) ・核分裂連鎖反応と原子炉 ・核融合反応の基礎 | 第10回PPT資料を読み,原子核反応の具体例について調べ,事前課題を提出する. |
11. | 直接発電技術(1)MHD発電 ・MHD発電開発史 ・MHD発電の概念と動作原理(電磁誘導の法則) | 第11回PPT資料を読み,事前課題を提出する. |
12. | 直接発電技術(2)MHD発電 ・MHD発電機の電気特性 ・MHD発電機の種類と発電性能 | 予習ビデオ「オームの法則の物理的解釈(25:16)」を視聴し事前課題を提出する. |
13. | 直接発電技術(3)燃料電池 ・燃料電池の作動原理 ・燃料電池と水素製造 | 第13回資料を読み,事前課題を提出する. |
14. | 直接発電技術(4)燃料電池 ・Gibbsの自由エネルギーと燃料電池の理論効率 ・高温型燃料電池とハイブリッドシステム | 第14回資料を読み,事前課題を提出する. |
15. | 期末試験 ・試験範囲:第1週から第14週の全範囲 ・試験終了後に配付解答を用いて解説. | 第14週までの講義内容や演習を復習しておく. |
1. | (A-1)文化・芸術・歴史・国民性などに基づいた大局的な視野に立って,機械工学と社会の関わりやエネルギー・環境問題を考察することができる. |
・ | 豊洲キャンパス:木曜12:10-13:00.質問の受付・担当者と直接連絡をとることが難しいときは,電子メールでの質問も受け付けています. |
・ | 知識活用力を育成する科目 |