Japanese / English

C0590400

有機材料

Organic Materials

開講部

工学部

開講学科

材料工学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

必修

系列区分

専門

講義区分

講義

教育目標

II.d
教授松村一成この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

3大材料の一つである有機材料の基本的な知識、有機材料の特徴、および機能と用途について学ぶ.本講は有機系材料の導入科目として、有機材料の熱的性質、力学的性質の基本特性と、高分子材料に特徴的な重合反応の説明に重点を置く.最近の有機材料の開発のトレンドについても概観的な説明を行う.昨今の競争化社会に於いては、材料研究者、製造業設計者は自分が持つ専門性の競争力を維持しつつ、材料全般について横断的な知識が必要である.自らの将来における知識の重要性を認識して講義にあたって欲しい.

授業の目的

有機材料の特徴や用途、熱的な特徴・力学的な特徴について基礎的な知識を学ぶ。また、各種の平均分子量や静的粘弾性、合成の速度論について数式の導出から算出値の意味について理解する。高分子の応用例について高分子の構造式と関連づけた説明が出来るように概観する。

達成目標

1.各種の平均分子量、相転移点、力学係数などを用いて高分子の基本的な性質を定量的に表現できること
2.高分子の合成反応を分類しつつ各々の特徴を理解し、速度論的議論ができること、
3.高分子の応用に関して基本的な知識を獲得すること

授業で使用する言語

日本語

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.有機材料とは (ガイダンス) 材料工学入門(有機材料の回)の復習
2.高分子材料の特徴 (金属・無機材料との比較、用途) 材料工学入門(有機材料の回)の復習
3.高分子の分子量 (平均分子量、分子量測定法) 高校化学(分子量・物質量)の復習
4.高分子の構造 (高次構造、共重合体など) 化学結合論の確認(基礎有機化学履修者はその復習)
5.高分子の熱的性質 (融点、ガラス転移点) 材料組織学(相変化)の復習
6.高分子の力学的性質1 (ゴム弾性) 材料物理I(フック則)の復習
7.高分子の力学的性質2 (粘弾性) 材料物理I(静的粘弾性)の復習
8.高分子の合成1 (付加重合) 高校化学(高分子関連)の復習
9.高分子の合成2 (共重合組成式) 反応速度式(基礎有機化学履修者は該当部分)の復習
10.高分子の合成3 (逐次重合) 反応速度式(基礎有機化学履修者は該当部分)の復習
11.高分子材料の応用例1 (高分子液晶、ポリマーアロイ) 熱・統計力学(エントロピー)の復習
12.高分子材料の応用例2 (電気伝導性ポリマー、光メモリー) 電子機器の薄型化について興味を持ち、考察しておく
13.高分子材料の応用例3 (分離膜) 分子や粒子の大きさについて興味を持ち、考察しておく
14.高分子材料の応用例4 (生体材料) 材料工学入門の復習
15.総括/試験説明 (要点確認) いままでの講義の復習

評価方法と基準

全達成目標を各回の小テストと期末試験で評価し、両者の合計点の得点率が60%以上を合格とする.

教科書・参考書

工学のための高分子材料化学 (川上浩良 著 サイエンス社)

履修登録前の準備

高校化学の高分子化学(化学II)の復習(履修していないものは予習)を行っておくことが望ましい

オフィスアワー、質問・相談の方法

授業終了直後、講師室にて
研究室に電子メール、訪問などで問い合わせも可能(毎週月曜〜土曜)

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合 5%)

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

該当しない

授業の到達目標と各学科の学習・到達目標との対応


最終更新 : Thu Jun 09 09:39:34 JST 2016