Japanese / English

C0250500

融体物性論

Liquid State Physics

開講部

工学部

開講学科

材料工学科

開講学年

4年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義

教育目標

II.e
教授正木匡彦この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

 鋳造や単結晶の引き上げなど重要な材料の製造過程において、溶融状態を経由したプロセスが多く用いられており、溶融状態もしくは液体状態の物理的な特徴を理解することは材料を知る上できわめて重要である。本講では、金属液体をはじめとした各種液体の熱力学について深く考えるとともに、構造や物性のとらえかたについて講義する。

授業の目的

液体状態の物理化学について理解し、基本的な計算をできるようになる。

達成目標

1.金属液体、イオン性液体、コロイド系、など種々の液体状態の物理現象や物性に関する基本的知識を獲得する。
2.合金や溶液の熱力学を俯瞰的に総括し、さらに進んだ取り扱いの足掛かりとする。
3.融体物性に関する先端の理論や実験方法を知る。

授業で使用する言語

日本語

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.ガイダンス
  ・液体状態とは ・液体の理論的取り扱い
熱力学・統計力学の復習をしておくこと。
2.融体の熱力学1
  ・熱力学第一法則と内部エネルギー
参考書(1)の第一章を読んでおくこと。
3.融体の熱力学2
  ・熱力学第二法則とエントロピー
参考書(1)の第二章を読んでおくこと。
4.融体の熱力学3
  ・熱力学関数と自由エネルギー
参考書(1)の第三章を読んでおくこと。
5.融体の熱力学4
  ・混合系の熱力学1(理想溶液)
合金の熱力学の復習をしておくこと。
6.融体の熱力学5
  ・混合系の熱力学(混合熱,状態図)
参考書(3)を読んでおくこと。
7.融体中の原子・分子1
  ・気体分子運動論
配布資料を読んでおくこと。
8.融体中の原子・分子2
  ・ファンデルワールス気体と状態方程式
配布資料を読んでおくこと。
9.融体中の原子・分子3
  ・液体論の基礎
参考書(2)を読んでおくこと。
10.融体中の原子・分子4
  ・原子間力と液体構造
配布資料を読んでおくこと。
11.融体中の原子・分子5
  ・ブラウン運動と拡散
配布資料を読んでおくこと。
12.液体の性質1
  ・分子性液体
参考書(2)を読んでおくこと。
13.液体の性質2
  ・イオン性液体
配布資料を読んでおくこと。
14.液体の性質3
  ・金属性液体
参考書(2)を読んでおくこと。
15.試験と回答 講義の復習をしておくこと。

評価方法と基準

課題レポート30%,期末試験70%

教科書・参考書

教科書:特に使用しない

参考書:
(1)キャレン著:熱力学,吉岡書店
(2)イーゲルスタッフ著:液体論入門,吉岡書店
(3)Y.Marcus著:関集三監訳,「マーカス液体化学入門」,化学同人(1982)

履修登録前の準備

基礎熱統計力学の復習をしておくこと。

オフィスアワー、質問・相談の方法

予約を取ればいつでも

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

社会的・職業的自立力を育成しない科目

アクティブ・ラーニング科目

該当しない

授業の到達目標と各学科の学習・到達目標との対応


最終更新 : Thu Jun 09 09:29:28 JST 2016