Japanese / English

F0135101

電子回路2

Electronic Circuits 2

開講部

工学部

開講学科

通信工学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義

教育目標

D1
教授行田弘一この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

「電子回路1」で修得した知識を基にして,アナログ回路の基礎回路である演算増幅器,発振回路,変・復調回路,電源回路の動作原理及びその解析法について学習する.
本科目で扱う回路は,これまで学習した「回路理論1」「回路理論2」「回路理論3」および「電子回路1」を基礎として構成されていると同時に,実際に各種通信装置で用いられている重要なものであり,今後扱うことになる通信工学の専門知識の基礎となる.

授業の目的

アナログ回路の基礎回路である演算増幅器,発振回路,変・復調回路,電源回路の動作原理及びその解析法について学習し,これら回路を使いこなせるようになる.

達成目標

1.演算増幅器の動作原理を理解し,線形演算,非線形演算回路を設計できる.
2.各種発振回路の動作原理を理解し,周波数に応じた適切な発振回路を設計できる.
3.アナログ変調回路および復調回路の動作原理を理解し,変復調信号の周波数スペクトル分布が理解できる.

授業で使用する言語

日本語

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.「演算増幅器の基礎」
・演算増幅器(オペアンプ)とは何か
・オペアンプの特性
・オペアンプの等価回路
・オペアンプの二次的パラメータ
【予習】事前に配布する第1回資料を予習.
【復習】授業最後に配布する課題を解答し,次回授業開始前に提出
2.「演算増幅器の基本回路」
・逆相/正相増幅回路
・利得と帯域幅
・線形演算回路
 ・加算回路
 ・減算回路
【予習】事前に配布する第2回資料を予習.
【復習】授業最後に配布する課題を解答し,次回授業開始前に提出
3.「演算増幅器の応用回路」
・線形演算回路(続き)
 ・積分回路
・非線形演算回路
 ・基本回路
 ・具体例:対数変換/逆対数変換回路
 ・応用例:理想ダイオード
事【予習】事前に配布する第3回資料を予習.
【復習】授業最後に配布する課題を解答し,次回授業開始前に提出
4.「発振回路の基礎」
・発振とは何か
 ・帰還回路
 ・発振条件
 ・正弦波発振回路
・低周波CR発振回路
 ・ウィーンブリッジ形発振回路
 ・移相形発振回路
【予習】事前に配布する第4回資料を予習.
【復習】授業最後に配布する課題を解答し,次回授業開始前に提出
5.「高周波LC発振回路」
・同調形発振回路
・ハートレー発振回路
・コルピッツ発振回路
【予習】事前に配布する第5回資料を予習.
【復習】授業最後に配布する課題を解答し,次回授業開始前に提出
6.「水晶発振回路」
・水晶振動子
 ・水晶振動子とは
 ・水晶振動子の圧電現象
 ・水晶振動子の等価回路
 ・水晶振動子のリアクタンスの周波数特性
・水晶発振回路
 ・水晶発振回路の安定性
【予習】事前に配布する第6回資料を予習.
【復習】授業最後に配布する課題を解答し,次回授業開始前に提出
7.「電圧制御発振回路とPLL」
・発振周波数を可変にする方法
 ・離散的/連続的に可変
 ・機械的/電子的に可変
・電圧制御発振回路
・PLL(位相同期ループ)
・周波数シンセサイザ
【予習】事前に配布する第7回資料を予習.
【復習】授業最後に配布する課題を解答し,次回授業開始前に提出
8.「振幅変調」
・変調とは何か
・変調の種類
・振幅変調とは
 ・振幅被変調波の周波数成分分析
 ・変調度と変調率
 ・振幅変調回路の実際
 ・被変調波の電力
【予習】事前に配布する第8回資料を予習.
【復習】授業最後に配布する課題を解答し,次回授業開始前に提出
9.「周波数変調」
・周波数変調とは
・周波数被変調波の周波数成分分析
・周波数被変調波の周波数スペクトル分布
・周波数被変調波の占有周波数帯域
・周波数変調回路の実際例
【予習】事前に配布する第9回資料を予習.
【復習】授業最後に配布する課題を解答し,次回授業開始前に提出
10.「位相変調,振幅変調の復調」
・位相変調とは
・振幅変調の復調
 ・復調とは
 ・振幅被変調波の復調
 ・検波回路の動作原理
 ・直線検波,二乗検波,同期検波
【予習】事前に配布する第10回資料を予習.
【復習】授業最後に配布する課題を解答し,次回授業開始前に提出
11.「周波数変調の復調(1)」
・周波数変調の復調
・復調回路(1)スロープ検波
・復調回路(2)ピークディファレンシャル検波
【予習】事前に配布する第11回資料を予習.
【復習】授業最後に配布する課題を解答し,次回授業開始前に提出
12.「周波数変調の復調(2)」
・復調回路(3)クワドラチャ検波
・復調回路(4)PLLによる復調
【予習】事前に配布する第12回資料を予習.
【復習】授業最後に配布する課題を解答し,次回授業開始前に提出
13.「単側波帯の変復調」
・単側波帯変調
 ・リング変調
・単側波帯被変調波の復調
【予習】事前に配布する第13回資料を予習.
【復習】授業最後に配布する課題を解答し,次回授業開始前に提出
14.「電源回路」
・電源回路とは
・電源回路の基本構成
・電源回路の諸特性
・安定化電源
・スイッチング電源
【予習】事前に配布する第14回資料を予習.
【復習】授業最後に配布する課題を解答し,次回試験開始前に提出
15.「学期末試験」
[試験範囲]全範囲(達成目標を評価)
・試験終了後,解答を解説
全ての資料を復習

評価方法と基準

提出された課題40%,期末試験による評価60%で評価し,総合点60点以上を合格とする.

教科書・参考書

・講義資料は毎回前々日までに指定されたWebサーバを用いて配信する.授業中に聞き漏らしたり十分理解できなかった場合は,講義終了後翌日までに講義資料完全版を同じWebサーバを用いて配信するので,それを用いて復習することが望ましい.
・参考書:藤井信生 著、“アナログ電子回路-集積回路化時代の-”(昭晃堂)

履修登録前の準備

電子回路1の内容を十分に理解修得し、回路理論1,2,3を受講しておくことが望ましい。

オフィスアワー、質問・相談の方法

講義終了後
電子メールにて随時

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

該当しない

授業の到達目標と各学科の学習・到達目標との対応


最終更新 : Thu Jun 09 08:48:09 JST 2016