Japanese / English

G0100300

電気回路演習2

Exercise in Electric Circuits 2

開講部

工学部

開講学科

電子工学科

開講学年

1年次

開講時期

後期

単位数

1

単位区分

必修

系列区分

専門

講義区分

演習

教育目標

D
教授前多正この先生のアンケート一覧を参照
講師吉村和昭

授業の概要

電子工学を学ぶ上で電気回路は重要な基礎理論の一つである.広範囲に渡る電気回路理論の中から「電気回路2」では,4テーマについて学ぶ.
1.相互誘導回路(変圧器について学ぶ)
2.波形のフーリエ級数展開(周期信号の周波数成分について学ぶ)
3.回路解析と三相交流(交流回路を解析する上で便利な定理,対称三相交流について学ぶ)
4.二端子対回路(回路網の特性を表す二端子対回路について学ぶ)

授業の目的

電気回路は、どんな電子機器の設計・開発にも必須であり、その基礎を理解することは重要である。また、特に、この授業で習うフーリエ級数展開や2端子対回路は、将来、社会人となり、開発部門に配属された場合に必要となる、回路の動作不良解析などに有効な手段である。

達成目標

1.相互インダクタンス(M)で表される相互誘導素子を含んだ簡単な回路の等価回路を示し,電圧・電流の状態を解析することができる.
2.高調波を含んだ代表的な周期波形をフーリエ級数展開し,周波数解析ができる.
3.グラフ理論を理解し,回路解析ができる.
4.三相交流の電圧,電流の表現式を学び,電力を求めることができる.
5.2端子対回路の入出力の関係を行列で表し,Z,Y,F,H,Gパラメータの物理的意味を理解し,基本的な回路の電圧・電流解析ができる.

授業で使用する言語

日本語

授業計画

1.ガイダンスと第3章 交流回路の解析
3−3 相互誘導回路(変圧器について学ぶ)
 3-3-1 相互誘導回路のインピーダンス
 3-3-2 相互誘導回路の等価回路
 3-3-3 結合係数と理想変成器
2.3−4 周期変量(周期信号の周波数成分について学ぶ)
 3-4-1 交流信号の諸量
 3-4-2 複数の正弦波による交流
3. 3-4-3 フーリエ級数による波形の表現
4. 3-4-4 フーリエ級数の例
5.第4章 回路解析と三相交流
4−1 線形性と双対性(交流回路を解析する上で便利な定理を学ぶ)
 4-1-1 交流回路における線形性と重ね合わせの原理
 4-1-2 テブナンの定理
 4-1-3 双対性とノートンの定理
6.4−2 回路解析(グラフ理論について学ぶ)
 4-2-1 グラフの基礎
 4-2-2 ループ解析
7. 4-2-3 行列(マトリックス)によるループ解析(1)
 4-2-4 ノード解析
 4-2-5 行列(マトリックス)によるノード解析(2)
8.PC実習
9.4−3 三相交流(対称三相交流について学ぶ)
 4-3-1 対称三相交流
10. 4-3-2 対称三相負荷への供給
11.第5章 二端子対回路(回路網の特性を表す二端子対回路について学ぶ)
5−1 二端子対回路とインピーダンス行列(インピーダンス行列について学ぶ)
 5-1-1 二端子回路と二端子対回路
 5-1-2 インピーダンス行列
 5-1-3 二端子対回路の直列接続
12.5−2 アドミタンス行列
 5-2-1 アドミタンス行列
 5-2-2 二端子対回路の並列接続
13.5−3 二端子対回路の相対性と外部接続
 5-3-1 双反性と対称性
 5-3-2 二端子対回路への電源と負荷の接続
14.5−4 F行列とハイブリッド行列
 5-4-1 F行列
 5-4-2 二端子対回路の縦続接続
 5-4-3 インピーダンス変換
 5-4-4 ハイブリッド(h)行列
15.PC実習

評価方法と基準

11回の小テスト70%(11回)、小レポート10%(13回)、PC実習レポート20%(2回)で評価し,総合点60点以上を合格とする.

教科書・参考書

(教科書)
高田 進 ほか執筆 「専門基礎ライブラリー 電気回路」(実教出版)ISBN:978-4-407-31316-1
(参考書)
阿部・柏谷・亀田・中場著 「電気回路(1)(2)」(コロナ社)ISBN:978-4-339-00380-2 978-4-339-00381-9

必要に応じて,授業時にプリント等の資料を配布する.

履修登録前の準備

「電気回路1」や「電気数学1,2」を復習しておくこと.
必要となる数学は,三角関数,ベクトル,複素数の3つである.
必修科目であるので,履修登録手続き期間中であっても1回目の講義から必ず出席すること.

学習・教育到達目標との対応

1.(D)電子工学に関する基礎知識と、応用する能力を身につける。

オフィスアワー、質問・相談の方法

授業終了後,引き続き教室にて.
授業時間以外は,豊洲校舎の研究室(10I32)へ.
いずれも不明な点を記したノートを持参のこと.

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加を取り入れた授業が1コマ分以上

授業の到達目標と各学科の学習・到達目標との対応


最終更新 : Thu Jun 09 09:11:54 JST 2016