Japanese / English

G0421300

制御工学

Control engineering

開講部

工学部

開講学科

電子工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義

教育目標

D
教授小池義和この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

種々の工業分野,家電の中まで自動制御装置は応用されおり,自動制御装置はフィードバックシステム構成が中心となっている.本講義では,最初にシステムのモデル化について学び,システムの応答について理解できるようにする.そして,フィードバック構成にしたときにシステムの安定性が議論できるようになり,最後に基本的なフィードバックシステムが設計できるようになることを目的としている.

授業の目的

本講義では,最初にシステムのモデル化について学び,システムの応答について理解できるようにする.そして,フィードバック構成にしたときにシステムの安定性が議論できるようになり,最後に基本的なフィードバックシステムが設計できるようになることを目的としている.

達成目標

1.システムのモデル化,ブロック線図表現ができるようになる
2.システムの伝達関数が求められるようになる
3.伝達関数からシステムの応答が求められるようになる
4.伝達関数からシステムの安定性が議論できるようになる
5.基本的な仕様を満たすシステムが設計できるようになる

授業で使用する言語

日本語

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.制御工学の概要
・自動制御の歴史
・自動制御の分類
・動的システムと静的システム
・ブロック線図
教科書p.1-p.14
・フィードバックシステムの必要性を理解する.
・ブロック線図の取り扱いができるようになる.
2.システムのモデル化
・ブロック線図と伝達関数
・状態方程式とブロック線図
・バネ質点系における状態方程式の導出
教科書p.14-p.28
・ブロック線図から伝達関数が求められるようになる
・状態方程式を理解し,導出できるようになる.
・バネ質点系の状態方程式を求められるようになる.
・微分方程式からブロック線図が描けるようになる.
3.ラプラス変換と伝達関数
・フーリエ変換とラプラス変換
・特性方程式
・極と零点
・極とモード
教科書p.29-p.37
・ラプラス変換とシステムの応答の関係を理解なる.
・特性方程式を理解する.
・極と零点を理解する.
・モードを理解し,極とシステムの応答を理解する.
4.微分方程式とブロック線図(1)
・電気系,機械系の3要素
・電気系,機械系の類似性
・運動方程式と状態方程式
教科書p.38-p.49
・電気系,機械系の基本要素を理解する.
・電気系,機械系の類似性を理解する.
・運動方程式から状態方程式が導けるようになる.
5.微分方程式とブロック線図(2)
・電気回路における状態方程式の導出
・演算増幅器回路のブロック線図
・演算増幅器とフィードバック
(1回目レポート)
教科書p.50-p.75
・RLC回路の状態方程式が導出できるようになる.
・演算増幅器回路のブロック線図が導出できるようになる.
・演算増幅器がフィードバック構成で利用しなければならいことを理解する.
6.6回目
伝達関数とシステム応答
・1次システムのインディシャル応答
・2次システムのインディシャル応答
教科書p.76-p.84
・動的特性のパラメータを理解する.
・1次システムと2次システムのインディシャル応答が理解できるようなる.
7.インディシャル応答と周波数伝達関数(1)
・6回目の内容について講義中に演習(レポート2回目)
・伝達関数から周波数応答関数の導出
・ナイキスト線図(1次システム)
教科書p.84-p.95
・1次システムと2次システムのパラメータが立ち上がり特性にどのように影響するか理解する.
・過制動,不足制動,臨界制動を理解する.
・周波数伝達関数を理解する.
・1次システムのナイキスト線図が描けるようになる.
8.中間テスト
・狙いと解説
1回から7回目前半までの講義内容
9.周波数伝達関数(2)
・ナイキスト線図(2次システム)
・ボード線図(1次システム,2次システム)
・ゲイン線図を用いた伝達関数の導出(1)
教科書p.95-p.100
・2次システムのナイキスト線図が描けるようになる.
・ボード線図を理解する.
・基本的なシステムのゲイン線図の特徴を理解する.
10.周波数伝達関数(3)とシステムの安定性
・ゲイン線図を用いた伝達関数の導出(2)
・極とシステムの安定性
・ラウス-フルビッツの安定性
(3回目レポート)
教科書p.100-p.108
・ゲイン線図の折れ線近似からシステムの伝達関数が導出できるようになる.
・極とシステムの安定性を理解する.
・ラウス−フルビッツの安定性について理解する.
11.ナイキストの安定判別法とシステムに要求される特性
・開ループ伝達関数と閉ループ伝達関数
・偏角原理とナイキストの定理
・ナイキストの安定判別法
教科書p.109-p.123
・ナイキストの安定判別法ができるようになる.
12.システムの相対安定性とフィードバックに要求の基本的性質
・位相余裕とゲイン余裕
・フィードバック制御系の基本的性質
・フィードバック制御系に要求される特性
(4回目レポート)
教科書p.123-p.128,p.142-p.155
・位相余裕とゲイン余裕を求められるようになる.
・定常偏差が求められるようになる.
13.フィードバックに要求される特性
・過渡特性を表す指標
・根軌跡法とフィードバック設計
教科書p.155-p.167
・過渡特性を表す指標について理解する.
・根軌跡法について理解する.
14.PID制御
・PID制御の概要
・PID制御設計のためのパラメータ
教科書p.194-p.198
・PID制御の必要性を理解する.
・PID制御の設計法の概要について理解する.
15.期末テスト
・狙いと解説
7回目後半,9-14回目の講義内容

評価方法と基準

レポート(5%×4回=20%),中間テスト(40%),期末試験(40%)で,合計100点満点で60点以上を合格とする。

教科書・参考書

メカトロニクスのための制御工学(高木,コロナ出版)

履修登録前の準備

電気数学1・2を履修していること

学習・教育到達目標との対応

1.(D)電子工学に関する基礎知識と、応用する能力を身につける。

オフィスアワー、質問・相談の方法

講義終了後

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加を取り入れた授業が1コマ分以上

授業の到達目標と各学科の学習・到達目標との対応


最終更新 : Sat Sep 24 08:17:08 JST 2016