Japanese / English

J0400100

鉄筋コンクリート造の設計1

Structural Design of Reinforced Concrete

開講部

工学部

開講学科

建築学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義

教育目標

(2)
教授岸田慎司この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

鉄筋コンクリート構造は、最も普及した構造の一つで、ほとんど総ての構造体の全体又は一部として使用されており、構造物を理解するのに適した学習対象である。しかしながら、その力学的な挙動には不明な点が多い。
この講義により、基本的な鉄筋コンクリート造建物の設計の基本を学ぶ。内容が多岐に亘るので、設計1及び2より構成される。

授業の目的

鉄筋コンクリート構造は,耐久性,居住性などに優れた構造形式であり,近年,高層建築への適用など,技術の進歩も著しい。しかしその一方で,大地震時での被害に見られるように,構造設計の不備が人命の損失につながることもある。
鉄筋コンクリート構造に関する力学的メカニズムと設計法の基礎を理論的に理解することをねらいとする。

達成目標

1.鉄筋コンクリート(RC)構造の基本的な原理および設計方法に関する理解を深めることである。鉄筋をコンクリート中に、何故埋め込んで、何故しっかり定着させなければならないのかという、RCの常識から、構造設計の考え方が習得できる。
2.鉄筋コンクリート構造物の作用外力(常時荷重、地震荷重)に対する応力解析法が習得できる。
3.建物の構成部材である、柱やはりの曲げによる主筋量、せん断による補強筋量の算定方法の考え方が理解できる。
4.二次設計法などの建物の変形能力に基づくRC構造物の構造設計法が理解できる。

授業で使用する言語

日本語

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.鉄筋コンクリート部材の力学の基礎
  ・鉄筋コンクリート断面の原理
  ・鉄筋コンクリート部材の力学特性
プリント1 p.1〜12
2.過去の地震被害 パワーポイントを利用(例えば、参考書:p.82〜89の被害写真等を見ておくこと)
3.構造設計の流れ
  ・構造計画と構造設計
  ・許容応力度設計法
プリント1 p.13〜17
4.コンクリートの性質
鉄筋の性質
鉄筋コンクリートの力学の基本概念
プリント2 p.1,p.2
5.曲げを受ける部材
  ・断面のひずみと応力度
プリント2 p.3〜6
6.曲げを受ける部材
  ・曲げモーメントと曲げ変形・ひずみ・応力度
  ・許容曲げモーメント
プリント1 p.13〜15
7.曲げと軸力を受ける部材 プリント1 p.18〜27
8.演習および復習
  ・曲げ設計
  ・ひび割れと配筋方法
プリント1 p.18〜27
9.せん断力を受ける部材
  ・せん断力による壊れ方
  ・せん断力の伝わり方
プリント1 p.28〜37
10.せん断力を受ける部材 
  ・せん断破壊を防止する方法
プリント1 p.28〜37
11.柱梁接合部の設計 プリント1 p.38〜51
12.壁部材の設計 プリント1 p.38〜51
13.基礎・スラブの設計 プリント1 p.18〜20
14.建物の強度と変形能力
各種コンクリート系構造概論
  ・プレストレストコンクリートの特徴と原理
プリント1 p.10〜12
15.期末試験
・主に達成目標2,3に関連した問題の出題
・試験終了後、解答を配布し、解説
・部材の主筋量とせん断補強筋量の算定、応力計算の演習の復習
・専門語句の意味の復習

評価方法と基準

課題レポートと期末試験で評価する。
(課題レポート:100点)+(期末試験:100点満点)=200点満点として、総合得点率が60%以上を合格とする。

教科書・参考書

配布する授業内容に沿ったプリント集(プリント1,プリント2)を用いる。
参考書:鉄筋コンクリート構造の設計(学びやすい構造設計),日本建築学会関東支部

履修登録前の準備

「材料力学、同演習」「構造解析、同演習」を履修しておくこと

オフィスアワー、質問・相談の方法

講義修了後、研究室にて。

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合50%)

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

対課題基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

該当しない

授業の到達目標と各学科の学習・到達目標との対応


最終更新 : Sat Sep 24 08:07:26 JST 2016