Japanese / English

J0470400

仕上げ材料と構法

Building Materials for Finishing Technology

開講部

工学部

開講学科

建築学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義

教育目標

(2),(4)
准教授濱崎仁この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

建築物に使用される材料は、構造材料と仕上げ材料(構造材料以外の材料)に大別され、それぞれ要求される性能が異なる。構造材料に対しては、力学性能、耐火性、耐久性などが重要な要求性能であった。
仕上げ材料については、使用される部位や用途によって要求性能が異なり、上記の性能だけでなく、意匠性や熱的性質、音響特性など機能にあわせた性能のほか、交換容易性やリサイクル性などが求められる場合もある。
本講義では、建築物に用いられる仕上げ材料について、その分類、特徴・性質、使い方、メンテナンスの方法などについて学習し、適切な材料の選択とそれらを長く使っていくための体系や実践方法を理解する。

授業の目的

建築仕上げ材料について、適切な選択とメンテナンスを行うための基礎的知識を身につける。

達成目標

1.内外装仕上げとして用いられる材料の分類、基本的な特性・性質を理解する。(【授業計画】の1〜4に対応)
2.建築物の内外装仕上げに求められる機能および性能を理解し、材料設計(材料の適切な選択と使い方)をすることができる。(【授業計画】の5〜15に対応)
3.建築仕上げ材料の劣化のメカニズムや調査・診断方法について理解し、建築物の長期使用のための維持保全の考え方を理解できる。(【授業計画】の1〜4、6〜8に対応)
4.仕上げ材料について、実際に使用されているものを見たり触れたりしながら、その仕様や維持保全の方法について理解する。(講義中の見学、レポート等による)

授業で使用する言語

日本語

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.ガイダンス
・建築材料の分類(素材・機能・性能別の分類)
・建築物の長期使用の考え方
建築作品にみる建築仕上げの実例調査
教科書1章の復習
2.金属系材料に関する理解
・合金鋼(ステンレス、耐候性鋼)
・非鉄金属(アルミニウム合金、銅合金、チタン合金、その他)
教科書3.2 金属系材料の予習
3.セラミック系(無機)材料に関する理解
・ガラス(分類、性質、ガラス製品)
・陶磁器(タイル、れんが、瓦、衛生陶器)
教科書3.3 セラミック系材料の予習
4.高分子系材料に関する理解
・プラスチック、アスファルト、ゴム
・塗料、接着剤、シーリング材
教科書3.4 高分子系材料・塗料・接着剤の予習
5.屋根・防水材料
・屋根葺き材(木材、石材、瓦、スレート、金属材料)
・メンブレン防水(アスファルト防水、シート防水、塗膜防水)
教科書3.7 屋根・防水材料の予習
6.屋根・防水材料
・各種防水工法、施工
・防水層の調査・診断・補修工法
教科書3.7 屋根・防水材料の予習
7.外装材料
・概要(要求性能、種類、材料の選択)
・タイル、モルタル(種類、施工方法、調査・点検方法、補修工法)
教科書3.8 外装材料の予習
8.外装材料
・仕上塗材(種類、施工方法、調査・点検方法、補修工法)
・パネル系材料(サイディング、ALC、GRC、金属板、カーテンウォール)
教科書3.8 外装材料の予習
9.外装材料
・石材の種類と施工方法
・開口部材料(サッシュ・ドア・ガラス)と施工方法
教科書3.8 外装材料の予習
10.断熱・防火材料
・熱伝導の考え方
・断熱材の特性と選択、断熱工法
・防火材料の分類と法規制、耐火被覆の材料と構法
教科書3.5 断熱・防火材料の予習
11.吸音・遮音材料
・音の反射、吸収、伝わり方
・吸音・遮音材料の選択
・各種構法と吸音・遮音特性
教科書3.6 吸音・遮音材料の予習
12.内装材料
・概要(要求性能、種類、材料の選択)
・床材料(塗り床、フローリング、石材、カーペット、畳等)の種類と施工方法
教科書3.9 内装材料の予習
13.内装材料
・内装下地
・天井材料(ボード類、システム天井・ユニット、固定方法)
・壁材料(ボード類、漆喰・プラスター、壁装材)
教科書3.9 内装材料の予習
14.仕上材料に関する最近の動向
・リサイクル、バリアフリー、セキュリティーなど、最近のキーワードと仕上げ材料の関わりについて講義
仕上げ材料に関するまとめ・復習
レポート課題の準備
15.期末試験
解答と解説
これまでの学習内容の復習

評価方法と基準

期末試験(約50%)、レポート(約30%)、および講義中の小テスト・ミニレポート等(約20%)により総合的に評価する

教科書・参考書

教科書  谷川恭雄ほか「建築材料を学ぶ−その選択から施工まで−」(理工図書)
参考書  日本建築学会「建築材料用教材」
その他  配布するプリント類

履修登録前の準備

「構造材料と工法」を履修していることが望ましい。

オフィスアワー、質問・相談の方法

授業前および終了後の専門講師室にて
メールによる質問・相談も可能

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合20%)

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加を取り入れた授業が1コマ分以上

授業の到達目標と各学科の学習・到達目標との対応


最終更新 : Thu Jun 09 09:12:24 JST 2016