Japanese / English

K0300100

建築構工法

Building Construction Planning

開講部

工学部

開講学科

建築工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義

教育目標

D)
教授蟹澤宏剛この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

建設活動の根幹をなしている要素として資材、生産技術の基本と、しくみ、マネージメント、組織などについて、具体的な事例、新しい動向などを紹介しながら学ぶ。
材料・施工的な内容としては、構造用材料として木材、鋼材、コンクリート、仕上げ材料としては、金属、ガラスなどの利用事例などを扱うとともに、それらの構成材化される過程、流通、調達面について随所で紹介解説する。対象とする範囲は、歴史的建造物、都市再開発、集合住宅、地域住宅生産など広範である。

授業の目的

構法とは、建築計画的な設計意図を実際の建物として実現するための技術、工法とは、構法を実際に造り上げるための実践技術であり、これらを一体化した概念が構工法である。つまりは、従来のように建築をデザインや計画と技術に区分するのではなく、これらを総合的に考えなければ良い建築は出来ないという考え方である。この授業は、まずは、プロとしての建物の見方を知り、その背景にある設計・デザイン上の意図、建物性能上の意味、多様な建築のプログラミング手法を構工法を通して理解することを目的としたものである。

達成目標

1.木造、RC造、S造の建物の成り立ち(構工法)を理解すること。
2.構工法と材料の特性、納まりなどを理解し、詳細図を描けるようになること。
3.建設産業の実態について正しく理解し、自らが目標とする職域や就職活動の方向性を見極めること。

授業で使用する言語

日本語

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.ガイダンス:構工法から建築をみることの意義について知る。 これまでの設計課題、見聞した建築について、どのように建築を見て、評価したかを考えてくる。
2.構工法から建築を考える。建築の見方を知る。 その1 有名建築の構工法について調べてみる。
3.構工法から建築を考える。建築の見方を知る。 その2 構造の基礎で習った内容を復習しておく
4.構工法から建築を考える。建築の見方を知る。 その3 構造力学で習った内容を復習しておく
5.構工法とは01 建築の最小単位を考える
       空間の最小単位を考える
       柱の建て方を考える
       基礎について考える
構造力学、材料学で習った内容を復習しておく
6.構工法とは02 建物を設計する前提を考える。
       面のつくり方を考える。
授業で扱ったのと類似の構工法を用いた有名建築を調べてみる。
7.構工法とは03 建物を材料で分類する。
       重量物の持ち上げ方から構工法を考える
       水平力を考慮する
       揺れを防ぐ方法を考える
       吊り下げ方について考える
授業で扱ったのと類似の構工法を用いた有名建築を調べてみる。
8.建物の成り立ち01 
材料と構造方式の組み合わせから構工法を考える
建築材料で習ったコンクリートの特質について復習しておく。
9.建物の成り立ち02
RCの構工法を知る
打放しの有名建築について調べておく。
10.建物の成り立ち03
S造の構工法を知る
日本と世界の超高層建築について調べる。
11.構工法の種別01
2次元的構成の構工法01
ラーメンからトラスまで
世界の大規模競技場や飛行場などの大規模建造物について調べておく。
12.構工法の種別02
2次元的構成の構工法02
アーチ、吊構造
鉄、コンクリート以外の建築について調べておく(ガラス建築など)
13.構工法の種別03
3次元的構成01
吊構造のバリエーション
ペーパーアーキテクチャ
木構造法の内容を復習しておく
14.構工法の種別04
3次元的構成02
張弦梁構造、膜構造、テンセグリティ、その他
木構造法の内容を復習しておく
15.まとめと試験
試験前に、質問を受け付け、重要な事項については補足の説明をする。
これまで授業で扱った内容を全て復習し、不明箇所を明確にしてくること。

評価方法と基準

授業内レポートおよび宿題レポート、課題演習による。授業内レポートは原則として毎回出題する。テーマ・課題は授業中に指示する。宿題レポートは、授業期間中に1〜2回程度出題するものであり、グループで調査・考察する内容が中心となる。その上で、授業の総括として試験をおこなう。

授業内レポート・課題演習(25%)+最終試験(65%)+宿題レポート(「すごい建築の発見」)(10%)

教科書・参考書

構造用教材(日本建築学会)および木構造法で使用した図書は参照する必要があるので参考書として用意しておくこと。

履修登録前の準備

木造建築に関しては「建築製図1」および「木構造法」で基本は理解しているものとみなすので、理解が不十分な学生は事前の復習が必要である。

オフィスアワー、質問・相談の方法

授業終了後、研究室にて質問、相談等に対応する。その他の曜日・時間を希望する場合は、E-Mailにて受け付ける。

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合40%)

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

対課題基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が概ね半数

授業の到達目標と各学科の学習・到達目標との対応


最終更新 : Sat Sep 24 07:52:41 JST 2016