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L0404900

プログラミング入門2

Introduction to Programming 2

開講部

工学部

開講学科

情報工学科

開講学年

1年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

必修

系列区分

専門

講義区分

演習

教育目標

C-2
准教授篠埜功この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

プログラミング言語とアルゴリズムは、情報科学・工学における中核をなす。この講義では、現在広く用いられているプログラミング言語Cの基本的構成要素の解説を行い、毎回演習課題を各自で解いてもらう。演習課題を解くことを通し、自分でアルゴリズムを設計し、プログラムを記述するということを経験する。この講義でC言語のすべての内容を扱うわけではないが、2年次以降、自分で必要に応じて教科書等を読むことにより講義で触れなかった構文等を習得することができるように、核となる部分を理解することを目指す。

授業の目的

この演習を履修することにより、C言語の核となる部分を習得する。C言語を通して命令型のプログラミングの考え方を習得することにより、将来他の命令型言語あるいはオブジェクト指向言語を習得する際にも役に立つ。

達成目標

1.C言語の基本的な構成要素(変数宣言、代入、繰り返し、ブロック、関数定義、型など)について、構文および意味を理解し、これらを組み合わせて自分で自由に使えるようになる。
2.C言語の標準ライブラリ関数のうち、ファイル入出力(標準入力、標準出力を含む)に関するライブラリ関数が使えるようになる。
3.与えられた簡単な課題に対し、自分でアルゴリズムを設計し、C言語でプログラムを書けるようになる。

授業で使用する言語

日本語

授業計画

1.毎回、講義の前半では、学習内容の解説を行う。後半では、学習した内容に関する課題を2題課す。講義資料はWeb pageからダウンロードできるようにする。

型と演算、条件分岐、式の評価
・四則演算
・整数型、浮動小数点型
・キャスト演算子
・if文
・式の評価
・関係演算子 <, <=など
2.複合文、繰り返し、ラベル
・while文
・for文
・ラベル、goto文
3.式文、代入式、論理演算子、ループの脱出、スキップ
・代入演算子 =
・論理演算子 &&, ||, !
・break文、continue文
4.配列、変数宣言、初期化
・変数宣言の構文
・多次元配列
5.関数
・関数定義の構文、意味
・return文の構文、意味
・関数呼び出し式の構文、意味
・仮引数の有効範囲
6.基本型、文字列
・整数型 char, short int, int, long int
・浮動小数点型 float, double, long double
・8進逆斜線表記
・文字列、文字列リテラル
7.ポインタ
・アドレス演算子 &
・ポインタ型
・間接参照演算子 *
・ポインタ型の演算
・配列の関数への受け渡し
・ポインタ型の仮引数表記
8.中間試験
・第1回から第7回までの講義内容の理解度を評価する筆記試験を実施し、終了後解説を行う。
9.構造体
・構造体型
・構造体のメンバーアクセス
・構造体型の変数の初期化
・typedefによる型への名前付け
・関数への構造体の受け渡し
・アロー演算子 ->
10.動的な領域確保
・ヒープ領域
・calloc関数
・sizeof演算子
・free関数
11.共用体、列挙体
12.種々の構文の紹介、ファイル入出力
・コンマ演算子
・増分演算子 ++、減分演算子 --
・fopen関数、fclose関数、fprintf関数、fscanf関数
13.総合演習(1)
・少し複雑な演習課題3問を第13回と第14回で解く。
14.総合演習(2)
・少し複雑な演習課題3問を第13回と第14回で解く。
15.期末試験
・第1回から第14回の内容の理解度を評価する筆記試験を実施し、終了後解説を行う。

評価方法と基準

基本演習課題を14点満点、中間試験を36点満点、期末試験を50点満点とし、
基本演習課題E点、中間試験M点、期末試験F点のとき
E+M+F*(100-(E+M))/50 点を合計得点とする。
ただし、発展的な演習課題の得点を、100点を超えない範囲で、上記の合計特点に
加点する。

教科書・参考書

教科書としては以下の本を用いる。
教科書: 「新・明解C言語入門編」,柴田望洋著,SBクリエイティブ
(この書籍は2014年8月11日に出版された、新しい版です。
昨年度までの教科書と内容はほとんど同じですが、文章表現等、細かい部分が
改訂されています。)
講義中にこの本を使う予定はなく、この本に沿って講義を行うわけではないが、扱う内容はほとんどこの本に書かれている。購入しなくても講義に出ていればC言語の核となる部分の知識は得られるように講義を行うが、全員購入することを勧める。本を読むことにより、講義で扱わなかった内容を自分で学習していくことができる。教科書に書かれていない項目で講義で扱う項目は、動的メモリ管理である。また、教科書に書かれている項目をすべて講義で説明するわけではなく、例えばビット演算、switch文、複合代入演算子等は扱わない予定である。

C言語について上記教科書よりさらに詳しく学習したい場合以下の参考書を推薦する。
参考書: 「新版明解C言語実践編」, 柴田望洋著, ソフトバンククリエイティブ

C言語に関連する用語、ライブラリ関数について調べたいとき、以下の辞典が有用である。特に、関数の項目説明すべてに使用例が載っており、将来実際に自分でプログラムを書くとき役に立つ。(現在この辞典の入手は難しいが)
参考書: 「新ANSI C言語辞典」,平林雅英 著,技術評論社

ポインタについて詳しく学習したい場合以下の参考書を推薦する。
参考書: 「新・明解C言語ポインタ完全攻略」, 柴田望洋著, SBクリエイティブ

履修登録前の準備

プログラミング入門1

オフィスアワー、質問・相談の方法

講義前後、あるいは電子メールで随時

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

対課題基礎力を育成する科目
知識活用力を育成する科目
対自己基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が概ね半数

授業の到達目標と各学科の学習・到達目標との対応


最終更新 : Fri Aug 19 07:00:27 JST 2016