Japanese / English

L0920400

形式言語とオートマトン

Automata and Formal Languages

開講部

工学部

開講学科

情報工学科

開講学年

1年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義

教育目標

B-1
教授中島毅

授業の概要

有限オートマトンについて、決定性、非決定性、ε動作のあるものに分け、その動作を理解するとともに、決定性有限オートマトンへの変換と最小化について学ぶ。また、形式言語の基本となる正規表現と、有限オートマトンとの間の変換について学ぶ。更に文脈自由言語をBNFと構文木により表現する方法、及びプッシュダウンオートマトンの等価性について学ぶ。例題を繰り返し解きながら理論の意味を理解していく学習アプローチをとる。本科目はコンパイラ、アルゴリズムとデータ構造、パターン認識、ソフトウェア工学などに関連する。

授業の目的

有限オートマトンとそれと対をなす形式言語理論について学ぶ。これらは、情報工学の基礎であり、プログラミング言語の構文解析やソフトウェア設計など応用範囲が広い。

達成目標

1.順序機械を読み記述できる (授業計画の2に対応)
2.DFA、NFA、ε-NFAを理解し受理する/しない語を判断できる (授業計画の3〜6に対応)
3.DFA→正規表現→ε-NFA→NFA→DFAの変形ができ (授業計画の4〜7に対応)、 DFAの最小化ができる (授業計画の9〜10に対応)
4.構文木を理解し中置、ポーランド、逆ポーランド記法間の変換ができる (授業計画の12に対応)
5.構文木を介し、文脈自由文法とプッシュダウンオートマトンの等価性を理解でき(授業計画の13に対応)、BNFから構文図式への変換ができる (授業計画の11に対応)

授業で使用する言語

日本語

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.概要: オートマトンと言語、チョムスキの4階層 シラバスの閲覧
2.形式言語と帰納的表現: 語、言語、クリーネ閉包
順序機械: ミーリ機械、ムーア機械
教科書:pp.22-25,32-39,83-88
3.言語の受理、決定性オートマトン(DFA) 教科書:pp.88-95
4.正規表現、正規方程式(DFAからの変換) 教科書:pp.96-104
5.非決定性オートマトン(NFA): 定義とDFAへの変換 教科書:pp.105-109
6.ε-NFA: 定義とNFAへの変換 教科書:pp.109-112
7.正規表現からε-NFA、NFA、DFA 教科書:pp.112-115
8.中間テスト、講評 教科書:上記2-7の範囲
9.最小化(1):Myhill-Nerodeの定理、同値類 教科書:pp.116-119
10.最小化(2):最小化と演習 教科書:pp.121-123
11.形式言語とBNF記法:メタ言語、構文図式 教科書:pp. 43-47
12.形式言語としての数式と構文木
  ・中置、ポーランド、逆ポーランド記法
教科書:pp.41-43,78-80,140-144
13.文脈自由文法とプッシュダウンオートマトン 教科書:pp.145-153,125-131
14.復習と応用的話題 教科書:上記2-7,9-14の範囲
15.期末テストと解説 教科書:上記2-7,9-14の範囲

評価方法と基準

小テスト(30%)、中間テスト(20%)、期末テスト(50%)

教科書・参考書

小倉久和著「形式言語とオートマトン入門」コロナ社

履修登録前の準備

特にない

オフィスアワー、質問・相談の方法

火曜16:10

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

対課題基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加を取り入れた授業が1コマ分以上

授業の到達目標と各学科の学習・到達目標との対応


最終更新 : Thu Jun 09 09:18:24 JST 2016