Japanese / English

Z1025100

生徒・進路指導論

Theory of Student Guidance and Career Guidance

開講部

工学部

開講学科

教職専門

開講学年

2年次

開講時期

前期・後期

単位数

2

単位区分

自由

系列区分

教職

講義区分

講義
准教授谷田川ルミこの先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

 本講義は、学校教育における生徒指導・進路指導に必要な基礎的な事項について解説します。具体的には、生徒指導をめぐる法則、生徒理解の方法、保護者との連携などについて取り扱います。その上で、現代の学校教育における生徒の問題行動の特質と対応方法について、受講生と共に考察します。
 進路指導については、近年の若年者の就労にかかわる状況が悪化していることを受けて、「キャリア教育」として導入されています。「キャリア教育」とは従来の進路指導よりも広い概念で捉えられるものです。本講義では「キャリア教育」導入の経緯を解説し、昨今の労働市場の状況や社会から学校教育現場への要請という観点から「進路指導・キャリア教育」について考察していきます。

授業の目的

本講義での学びを通して、教職を目指す皆さんが教壇に立ったとき、生徒の現在の生き方と将来の生き方について適切な対応ができるよう、自分なりの教育観を醸成する基礎知識を身に付けることを目標とします。

達成目標

1.生徒指導、進路指導の定義を理解し、説明することができる
2.生徒指導に関わる法規事項を理解し、説明することができる
3.生徒指導に必要な生徒理解の方法について理解し、生徒の問題行動の事例にあてはめながら、対応方法を提案することができる
4.キャリア教育が導入された背景について理解し、説明することができる
5.現代の中学、高等学校における生徒の進路選択の問題点について、現代社会の状況と関連付けながら考察することができる

授業で使用する言語

日本語

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.ガイダンス 、生徒・進路指導についての説明 シラバスをよく読んでおくこと
2.「生徒指導」とは何か 配布資料をよく読んでおく
3.生徒指導の基礎理論(1) 校則、懲戒など 文部科学省「生徒指導提要http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/04/1294538.htmに目を通す
4.生徒指導の基礎理論(2) 教育課程、学級運営との関連 文部科学省「生徒指導提要http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/04/1294538.htmに目を通す
5.生徒指導の基礎理論(3) 生徒を理解するとは 文部科学省「生徒指導提要http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/04/1294538.htmに目を通す
6.生徒指導の基礎理論(4) 地域、保護者との連携 文部科学省「生徒指導提要http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/04/1294538.htmに目を通す
7.問題行動への対応(1) 学級崩壊、非行など グループで課題を行う
8.問題行動への対応(2) いじめ、スクール・カーストなど グループで課題を行う
9.「進路指導・キャリア教育」とは何か 文部科学省「中学校キャリア教育の手引き」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/1306815.htm、「高等学校キャリア教育の手引き」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/1312816.htmに目を通す
10.キャリア教育の基礎理論(1) キャリア教育導入の社会的背景 文部科学省「中学校キャリア教育の手引き」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/1306815.htm、「高等学校キャリア教育の手引き」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/1312816.htmに目を通す
11.キャリア教育の基礎理論(2) 方法と技術 文部科学省「中学校キャリア教育の手引き」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/1306815.htm、「高等学校キャリア教育の手引き」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/1312816.htmに目を通す
12.キャリア教育の基礎理論(3) 職業観・勤労観の形成とは 文部科学省「中学校キャリア教育の手引き」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/1306815.htm、「高等学校キャリア教育の手引き」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/1312816.htmに目を通す
13.キャリア教育の現代的課題(1) フリーター・ニート問題 グループで課題を行う
14.キャリア教育の現代的課題(2) 教育費と奨学金 グループで課題を行う
15.期末試験、解答の解説 授業全体の復習と確認

評価方法と基準

毎回の講義時のリアクション・ペーパー(20%)、グループワーク、プレゼンテーション(30%)、期末筆記試験(50%)で総合的に評価する。合格点は60点以上とする。

教科書・参考書

テキストは特に指定せず、テーマに合わせた資料(プリント)を適宜、配布する。各回の講義資料についてはSRASの課題提出フォルダにある「配布」からダウンロードできるようにしておくので、やむを得ず欠席したときや復習の際に役立ててほしい。

【参考WEBサイト】
(1)文部科学省『生徒指導提要』  http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/04/1294538.html
(2)文部科学省『中学校キャリア教育の手引き』http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/1306815.html
(3)文部科学省『高等学校キャリア教育の手引き』
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/1312816.html

履修登録前の準備

日頃から新聞などに目を通し、現代の中高生の問題行動や生徒指導、進路指導にかかわる最新の情報を入手するように心がけておくこと

オフィスアワー、質問・相談の方法

研究室に在室している際には適宜質問に応じる。できれば事前に日時をメールにて相談のこと。
授業の前後の時間帯

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目
対人基礎力を育成する科目
対課題基礎力を育成する科目
対自己基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が概ね半数

最終更新 : Sat Sep 24 08:04:25 JST 2016