Japanese / English

Z1145700

解析学A

Analysis A

開講部

工学部

開講学科

教職専門

開講学年

1年次

開講時期

前期・後期

単位数

2

単位区分

自由

系列区分

教職

講義区分

講義
准教授諏訪将範
講師落海望この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

集合の概念やそれに伴う記号・用法は、数学のあらゆる部門で常用されるものであり、いわば現代数学を語るための基礎的な言語という性格を持つものである。そして今日の数学では、ほとんどすべての理論のはじめに、まず一つの集合と、その上の数学的構造をこれらの言語によって記述する公理とが与えられ、そこを起点として理論が展開される。さらに少し進んだ理論においては、これらの基礎的な言語だけにとどまらず、集合や写像に関する深い知識が要求されることになる。本講義では、集合論、位相空間論などの内容を扱い、これらの基本概念の習得を目指す。

授業の目的

解析学を正しく学ぶための準備として、集合の上に与えられる数学的構造「位相」について考察する。

達成目標

1.集合に関する基礎概念を理解し、説明することができる。
2.写像に関する基礎概念を理解し、説明することができる。
3.位相空間論の基礎概念を理解し、説明することができる。

授業で使用する言語

日本語

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.集合の概念 シラバスを確認する。
授業後は新しく学習した内容の定義・定理を書けるようにし、例題を解きなおしておくこと。
2.集合と集合の間の演算1
〜ベン図による集合の関係〜
ベン図による集合のイメージを自己確認する。
授業後は新しく学習した内容の定義・定理を書けるようにし、例題を解きなおしておくこと。
3.集合と集合の間の演算2
〜集合と要素に関する演習〜
集合で使用される数学記号を自己確認する。
授業後は新しく学習した内容の定義・定理を書けるようにし、例題を解きなおしておくこと。
4.写像に関する概念1
〜「対応」の概念〜
「対応」のイメージおよび使用される数学記号を自己確認する。
授業後は新しく学習した内容の定義・定理を書けるようにし、例題を解きなおしておくこと。
5.写像に関する概念2
〜「写像」の概念〜
「写像」のイメージおよび使用される数学記号を自己確認する。
授業後は新しく学習した内容の定義・定理を書けるようにし、例題を解きなおしておくこと。
6.写像に関する概念3
〜さまざまな「写像」と濃度〜
「写像」に関する基本的な諸定理の意味、およびそれらのイメージを自己確認する。
授業後は新しく学習した内容の定義・定理を書けるようにし、例題を解きなおしておくこと。
7.集合・写像に関する補足事項 これまで習得した「集合」、「写像」に関する概念を基に、演習問題を解いておく。
授業後は演習問題で解けなかった問題を解きなおし、理解を深めておくこと。
8.中間試験と試験問題の解説および質疑応答 前回の授業で提示した範囲の演習問題を解いておく。
授業後は試験で解けなかった問題を、解説をもとに解きなおして理解を深めておくこと。
9.n次元ユークリッド空間の位相1
〜開核・閉包・境界の概念〜
2次元、もしくは3次元の空間で具体的な例を確認しておく。
授業後は新しく学習した内容の定義・定理を書けるようにし、例題を解きなおしておくこと。
10.n次元ユークリッド空間の位相2
〜開集合・閉集合の概念〜
前回の授業で習得した「ユークリッド空間の位相」に関する基本概念を基に、諸定理のイメージを自己確認しておく。
授業後は新しく学習した内容の定義・定理を書けるようにし、例題を解きなおしておくこと。
11.n次元ユークリッド空間の位相3
〜連続写像の概念〜
「ユークリッド空間の位相」の範囲で、「連続写像」の具体的な例を確認しておく。
授業後は新しく学習した内容の定義・定理を書けるようにし、例題を解きなおしておくこと。
12.一般の位相空間1
〜位相の定義と開集合〜
前回までの授業で習得した「ユークリッド空間の位相」全般を復習し、「一般の位相空間の定義」に関するイメージを考察しておく。
授業後は新しく学習した内容の定義・定理を書けるようにし、例題を解きなおしておくこと。
13.一般の位相空間2
〜開集合の性質・閉集合・集積点〜
2次元、もしくは3次元のユークリッド空間で具体的な例を確認しておく。
授業後は新しく学習した内容の定義・定理を書けるようにし、例題を解きなおしておくこと。
14.一般の位相空間3
〜連続写像・連結集合・コンパクト集合等〜
前回までの授業で習得した「一般の位相空間」に関する基本概念を基に、諸定理のイメージを自己確認しておく。
授業後は新しく学習した内容の定義・定理を書けるようにし、例題を解きなおしておくこと。
15.期末試験と試験問題の解説および質疑応答 「位相空間」に関する演習問題を解いておく。
授業後は試験問題で解けなかった箇所を、解説をもとに解きなおし、理解を深めておくこと。

評価方法と基準

課題・小テスト・中間テスト等 40%
期末試験 60%

教科書・参考書

最初の講義で指示する。

履修登録前の準備

数学(解析)、数学(代数)、線形代数1を履修済み、もしくは履修中であり、かつ微分積分1、あるいは微分積分および演習1を履修済み、もしくは履修中であることが望ましい。

オフィスアワー、質問・相談の方法

最初の講義で指示する。

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

該当しない

最終更新 : Sat Sep 24 07:59:01 JST 2016