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02131300

基礎化学A

Basic Chemistry A

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授業の概要

 どのような工業製品も,形のあるものにするためには材料が必要であり,その材料である物質の性質を理解しておく必要があります.様々な物質を作り出すのが「化学」です.物質には特徴や性質があり,その特徴を生かして我々の生活に生かしていかねばなりません.材料,すなわち物質の特徴や性質の根源は,原子にあります.「基礎化学A」では,第三周期までの原子の知識を得て,原子の性質の根源となる電子配置を学びます.それをもとに,様々な分子,イオン性化合物,金属などの性質を理解していきます. また,分子と分子の相互作用をもとにした化学反応や溶液の性質などについても学習していきます.化学の基礎の復習から始まり,大学教養程度の化学の知識と考え方の習得をめざして,学習を進めます.

授業の目的

専門学科の教育の基礎と幅広い知識を身につけるための科目である。よって,本授業では工業系大学の基礎的な化学の習得を目的とする。分野は元素の性質,化学結合と物質,モルの概念と化学反応,物質の状態,酸塩基,酸化還元,熱力学,材料化学などを修得する。

達成目標

1.第3周期までの元素について,電子配置を示し,その化学的性質を予測することができる.
2.化合物の構造から性質を予想できる.
3.物質量(モル)の概念を理解し,化学反応に伴う物質の量の変化を計算することができる.また,量の取扱いにおいて,有効数字を考慮した計算ができる.
4.酸解離平衡などの化学平衡について,平衡定数を用いた計算ができる..
5.酸化還元反応や電池について,標準電極電位に基づいて説明ができる.
6.身近な物質材料について,化学の言葉で説明ができる.

授業で使用する言語

日本語

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.ガイダンス
授業の達成目標,授業の進め方,成績評価の方法,化学の世界,化学の方法,物質の分類,単位と数値の取扱い,有効数字
教科書の該当箇所をよく読んでおく事
2.原子の構造と電子配置
原子の構造,量子数と電子軌道,電子配置の規則,原子軌道の種類と形
教科書の該当箇所をよく読んでおく事
3.元素の性質と周期性
電子配置と周期表の関係,原子半径とイオン半径,イオン化ポテンシャル,電子親和力,電気陰性度
教科書の該当箇所をよく読んでおく事
4.イオン結合と共有結合
イオン結合,共有結合,ルイス構造式,共有結合の極性
,さまざまな化学結合
教科書の該当箇所をよく読んでおく事
5.分子の形と極性
 分子の形,VSEPR理論
教科書の該当箇所をよく読んでおく事
6.物質量と化学反応式
  原子量,分子量,モルの概念,化学反応式の係数の決め方,化学反応式の意味,化学量論に関する問題の解法,収率とは
教科書の該当箇所をよく読んでおく事
7.中間試験と解説 これまでの復習
8.物質の三態(気体)
  気体,液体,固体の性質,物質の状態変化,状態図,超臨界流体,気体の性質,気体の状態方程式
教科書の該当箇所をよく読んでおく事
9.物質の三態(液体)
  液体,溶液の濃度,溶解,凝固点降下,沸点上昇,浸透圧,コロイド溶液
教科書の該当箇所をよく読んでおく事
10.物質の三態(固体)
  結晶系,結晶の分類,液晶,結晶とアモルファス
教科書の該当箇所をよく読んでおく事
11.化学平衡と反応速度
  化学平衡,平衡定数,ルシャトリエの原理,反応速度,反応速度式,反応機構,一次反応,二次反応,半減期
教科書の該当箇所をよく読んでおく事
12.酸と塩基
  酸・塩基の定義,pH,酸・塩基の強弱,電離度,ヘンダーソン・ハッセルバルヒの式,中和滴定,緩衝液
教科書の該当箇所をよく読んでおく事
13.酸化と還元
  酸化還元の定義,酸化数,電池,電池の起電力
,腐食とメッキ,実用電池の種類,燃料電池,電気分解
教科書の該当箇所をよく読んでおく事
14.化学反応と熱
  反応熱,エンタルピーとエントロピー,化学反応の自発性,自由エネルギー,自由エネルギー変化と平衡定数
教科書の該当箇所をよく読んでおく事
15.定期試験と解説 これまでの復習

評価方法と基準

ほぼ毎回演習を行う.また,時折,宿題も課す.これらの提出物を5段階で評価し,その合計を50点満点に換算する.演習50点,中間試験25点,期末試験25点,合計100点とし,総合得点60点以上を合格とする

教科書・参考書

「化学の世界への招待」小林憲司ら(三共出版)
また,必要に応じてプリントを配布する.

履修登録前の準備

この授業は学科ごと指定されています.

オフィスアワー、質問・相談の方法

授業担当教員のアポイントを取ってください.また,学習サポート室を積極的に利用してください.

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合20%)

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目
対課題基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加を取り入れた授業が1コマ分以上

授業の到達目標と各学科の学習・到達目標との対応

所属する学科・専攻を選択してください

最終更新 : Sat Sep 24 07:50:05 JST 2016