Japanese / English

B0902350

機械のC言語

C language of Mechanics

開講部

工学部

開講学科

機械機能工学科

開講学年

2年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義

教育目標

D,E
准教授長澤純人この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

機械機能工学科の特徴である実践的な専門科目や演習において,プログラミング言語はC言語が使用されている.これらの専門科目で利用されているC言語プログラムは,言語の基本的文法の理解が必要とされるだけでなく,入門科目の範疇以上の知識が必要とされることもあり,個々の専門科目や演習の時間だけでは十分なフォローが難しい.専門科目で扱うC言語プログラムをピックアップして解説する.はじめてC言語を学習する学生のために,初歩的な文法や開発環境のレクチャーも行うが,C言語の基礎としては情報科目の「C言語入門」を,事前履修することを強く推奨する.

授業の目的

・C言語のグラマーを習得する
・プログラムのコンパイルからリンク,実行ファイル生成までの各手順と意味を理解する
・プログラム開発環境の操作に習熟する
・物理的なメモリを意識しながら,プログラムによる操作を理解する(確保・アドレッシング・開放など)
・機械系でのプログラミング利用のために行列計算や組み込みシステム開発を体験する

達成目標

1.基本的なプログラミング言語の特徴と開発環境(C言語に限らない)を理解し,実際に実行ファイルを作成できること.
2.C言語の基本的文法を理解できること.
3.専門科目で用いられるC言語プログラムの内容を理解すること.
4.コンパイラの機能(プリプロセッサ命令,コンパイル等),リンカの機能(ライブラリ連携など)を理解すること.
5.コンピュータ内だけの処理ではなく,インタフェースや外部ハードウェアを意識したプログラムの理解.
6.実時間処理の基礎の理解.

授業で使用する言語

日本語(英語対応も可)

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.講義の概要説明・Cプログラム開発環境 自分のプログラムを改修しコンパイルして実行してみる
2.変数・入出力 (第4章) サンプルプログラムの変数定義を変えてみて,結果がどのようになるかを理解する.
3.一定回数の繰り返し (第5章) サンプルプログラムのWhile文とFor文を相互に変換できるようにする.
4.算術演算関数と演習 (第5章) 小数点の取扱いを理解するために,整数型と実数型の変数を変えてプログラムを実行してみる.
5.判断と分岐 (第6章) If-Then文を他の表現で表してみる.また,逆の条件でも条件分岐できないか考える.
6.配列 (第7章) 配列の入れ替えなどを理解するために,行列計算がどのようにプログラムで実現できるか考えてみる.
7.配列演習・変数とアドレス (第7章) メモリ上に確保された配列の概念を理解する.わざとメモリに確保されている範囲外にアクセスして,どのようになるか確認する.
8.関数と手続き1 (第8章),中間試験 宣言と定義の違いを理解するために,複数ファイルでプログラムを作成する.
9.関数と手続き2 (第8章) 親関数からの呼出し以外の実行手法のサンプルプログラムを実行してみる.
10.データの型 (第9章) ポインタのサンプルプログラムをとにかく数多く触れてみる.
11.ファイル入出力 (第10章) 異なるフォーマットのデータファイルを読み書きしてみる.
12.数値演算の基礎1 専門科目「数値解析」で用いられるプログラムを実際に実行してみる.
13.数値演算の基礎2 専門科目「数値解析」で用いられるプログラムを実際に実行してみる.
14.組込プログラミングの基礎1 クロスコンパイル環境に慣れるために,実際のハードウェアにダウンロードしてみる.
15.組込プログラミングの基礎2,期末試験 組込プログラムを自分で改修してダウンロード・実行を行ってみる.

評価方法と基準

中間・期末試験35%,課題レポート30%とし,取得点60点以上を合格とする.

教科書・参考書

※本年度は教科書は指定しません.必要な部分は資料として提示します.授業計画の章番号は参考書1のものです.

参考書1:「Cによる情報処理入門」阿曽弘具編著/阿曽弘具,鈴木陽一,曽根秀昭,金井浩,山下善之著,昭晃堂

参考書2:「新版 明解C言語 入門編」柴田望洋著, ソフトバンククリエイティブ

参考書3:「新・解きながら学ぶC言語」柴田望洋著,ソフトバンククリエイティブ

参考書4:「プログラミング言語C(第2版)」B.W.カーニハン/D.M.リッチー著,石田晴久訳

参考書5:「改訂新C言語入門(ビギナー偏,シニア偏,応用編)」林晴比古,ソフトバンク

参考書6:「ニューメリカルレシピ・イン・シー日本語版— C言語による数値計算のレシピ」 W.H. Press, W.T. Vetterling, S.A. Teukolsky, B.P. Flannery 著, 丹慶勝市, 佐藤俊郎, 奥村晴彦, 小林誠訳

履修登録前の準備

本科目は機械系専門科目で用いるC言語プログラムを十分に理解できることを目的としているため,C言語の文法はかなり駆け足での説明となる.C言語の文法をしっかりと理解したい場合は,情報科目の「C言語入門」の事前履修を推奨する.

学習・教育到達目標との対応

1.(D)技術・工学の根幹をなす「物質」,「エネルギー」および「情報」を基盤とした機械工学の基礎的な知識と応用能力を習得する
2.(E)機械工学における基盤分野の理解に必要な基礎的な数学の知識と応用能力,実験・分析の遂行に必要な確率・統計,情報処理の基礎的な知識や自然現象を数学的にモデル化し,シミュレーションする基礎的な知識と応用能力を習得する  (1) 基礎的な数学の知識  (2) 実験データの分析能力  (3) 情報リテラシの習得  (4) 自然現象をモデル化し,シミュレーションする能力

オフィスアワー、質問・相談の方法

水曜昼休み,4号館4301講師控室にて.

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加を取り入れた授業が1コマ分以上

授業の到達目標と各学科の学習・到達目標との対応


最終更新 : Sat Sep 24 08:32:54 JST 2016