Japanese / English

Q0400600

機械システム基礎数学

Mathematics for Systems and Control

開講部

システム理工学部

開講学科

機械制御システム学科

開講学年

2年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義

教育目標

G-1
教授伊藤和寿この授業の2016年度のアンケートを参照

授業の概要

 システム解析,制御理論,回路理論だけでなく,広く利用されている信号解析,データ解析等において基本的かつ必須の道具である,フーリエ級数,フーリエ変換およびラプラス変換の3つについて基礎的な事柄を学ぶ.これらの定義,その物理的意味および実際の適用における選択を正しく理解することが重要である.企業での実務遂行のためには,必ず身に付けておくべきものばかりである.
【注意】必修科目の「制御工学II」を深く理解するために,本科目の履修を強く勧める.信号解析の基本を学ばずに卒業することは危険である.

授業の目的

 この講義では,信号処理の基本となるフーリエ変換およびラプラス変換における定義と計算法を示し,それらの意味を身に付けてもらうことを目的とする.講義は日本語で行うが,受講者がWebサイトからダウンロードするノートは英語となる.

達成目標

1.フーリエ級数展開の物理的意味と収束性を理解し,周期関数のフーリエ展開が得られること.さらに複素数形式とスペクトルを求められること.
2.フーリエ変換とその基本的な性質を理解し,非周期関数のフーリエ変換が得られること.さらにその連続スペクトルおよび周波数成分をイメージできること.
3.ラプラス変換とその基本的な性質を理解し,初等関数のラプラス変換が可能なこと.この結果を利用して線形常微分方程式が解けること.

授業で使用する言語

日本語(英語対応も可)

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.フーリエ解析の体験(音の分解),数学的準備 オイラーの公式,偶/奇関数,ロピタルの定理
2.フーリエ級数展開とフーリエ係数,その性質 周期関数,三角関数の定積分,直交関数列
3.フーリエ級数の収束性,ギブスの現象 一様収束性,各点収束
4.例題演習 様々な周期波形のフーリエ級数展開
5.複素形式のフーリエ級数 振幅(線)スペクトル
6.フーリエ積分とフーリエ変換,その性質 絶対積分,連続スペクトル
7.例題演習 ロピタルの定理
8.フーリエ変換の積分への応用 フーリエ積分公式
9.中間試験および解法の詳解 誤りやすい点の解説
10.ラプラス変換とその性質(1): 線形性,微分/積分 線形性,微分公式,積分公式
11.ラプラス変換の性質(2): 指数関数 指数関数のラプラス変換
12.たたみ込み積分と最終値の定理 積分の順序変更
13.常微分方程式への応用(1): 解法への応用 微分方程式の初期条件
14.常微分方程式への応用(2): 高次系への拡張 ヘビサイドの展開公式
15.期末試験および解法の詳解 (誤り易い点の解説)

評価方法と基準

レポート(30点分)および中間(30点分)/期末試験(40点分)の成績を総合評価する.ただし,全てのレポートが提出され,かつ中間試験を受験していないと単位認定対象とならないので注意のこと.

教科書・参考書

(参考書)大石進一,フーリエ解析,岩波書店(2005)

履修登録前の準備

複素数と複素平面の対応,三角関数の積分公式

オフィスアワー、質問・相談の方法

月-水の13:30-17:00
メールで事前予約しておくと空振りしません.

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

対課題基礎力を育成する科目
知識活用力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加を取り入れた授業が1コマ分以上

授業の到達目標と各学科の学習・到達目標との対応


最終更新 : Sat Sep 24 07:55:08 JST 2016