Japanese / English

Q0425300

制御工学III

Control Engineering 3

開講部

システム理工学部

開講学科

機械制御システム学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義

教育目標

G-1
教授伊藤和寿この授業の2015年度のアンケートを参照

授業の概要

制御工学I/IIで学んだ古典制御理論の基礎を踏まえ,現代制御理論の基礎知識を習得し,制御系設計法を様々な問題に適用できる応用力を養う.計測制御演習と連携してMATLAB/Simulink等の制御系設計・シミュレーションツールも併用して,制御の物理的な意味合いを習得する.
合わせて古典制御および現代制御理論が何を目的としたものか,どのような場合に使い分けが必要となるかについても学ぶ.
「計測制御演習」と並行して履修することで,学んだ内容をMATLAB/Simulinkで復習しながら確認することができる.

授業の目的

この講義では,状態空間表現,時間領域での応答,可制御性および可観測性について議論する.特に可制御性と状態フィードバック系の構成,および可観測性と状態変数オブザーバについて取り扱うが,これらが双対性において等価であることを見る.

達成目標

1.制御対象を状態表現でモデル化し,制御対象としての動特性を解析できること
2.与えられた制御対象に対し,安定解析および状態フィードバックによる安定化設計ができること
3.与えられた制御対象に対し,オブザーバを導入した出力フィードバックによる安定化ができること.さらに最適制御の物理的意味合いと設計手順が理解できること

授業で使用する言語

日本語(英語対応も可)

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.動的システムと状態空間表現 動的/静的システム,ベクトル/行列の性質,
2.現象のモデル化の基礎,線形システムの応答(1): 自律系の応答 伝達関数,初期値応答,状態遷移行列
3.線形システムの応答(2): 入力項がある場合の応答 入力応答,係数変化法
4.線形システムの安定性 システムの極,システム行列の固有値
5.可制御性(1) 可制御性の定義 ベクトルの線形独立,可制御行列,可制御グラミアン,ケーリーハミルトンの定理
6.可制御性(2) 可制御性の判定法 可制御正準形,座標変換
7.可制御性(3) 可制御性と伝達関数,対角正準形 等価システム,不変性
8.状態フィードバックによる極配置(1) 問題の定義 ブロックダイヤグラム,可制御性
9.状態フィードバックによる極配置(2) フィードバックの設計と数値例 安定化
10.可観測性(1) 可観測性の定義 可観測行列,可観測グラミアン
11.可観測性(2) 可観測性の判定法 可観測正準形,双対性
12.オブザーバ(状態変数観測器)の導入 極配置,安定条件
13.オブザーバの設計 状態フィードバックの双対問題
14.出力フィードバックによる安定化と分離定理 座標変換
15.期末試験と解説 講義内容の全復習,誤り易い点へのコメント

評価方法と基準

レポートなどを参考に期末試験結果を主体に評価する

教科書・参考書

(参考書)佐藤ら,はじめての現代制御理論,講談社(2012),あるいは,清水ら,線形制御理論,培風館(2003)

履修登録前の準備

・「機械システム基礎数学」を履修しておくことを強く勧める.
・自動車制御,プラント制御,ロボット制御等にどのように制御の考え方が活かされているか,自分の考えを持ちながら講義を聴く覚悟が必要.

オフィスアワー、質問・相談の方法

月-水,13:30-17:00
メールで事前予約しておくと空振りしません

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

対課題基礎力を育成する科目
知識活用力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が概ね半数

授業の到達目標と各学科の学習・到達目標との対応


最終更新 : Thu Jun 09 08:57:12 JST 2016