Course title
Q0620900
Engineering Drafting Methods

tanaka minami Click to show questionnaire result at 2017

shirose keiichi
Course description
機械製図は工業製品創出に必須の技術である。図面はそこに表現される製品を定義するとともに、それを保存、伝達する機能をもつ。情報伝達には、送り手と受け手が伝達の媒体を構成する規則を等しく理解していることが必要であり、そのためにISO(国際標準化機構)、JIS(日本工業規格)が製図、図面のための規格を規定している。本科目では、産業界で主流である三次元CADを学ぶのに先立ち、二次元図の根幹となる図学の基礎、およびJIS規格にある機械製図の基本を学ぶ。同時に、演習を通じて三次元モデルの二次元図への表現、二次元図に表される三次元モデルの認識能力を涵養する。
【他の授業との関連】製図は2年前期の「基礎製図」、2年後期の「設計製図」に継続するため、本科目で基礎を十分に理解しておく必要がある。
Purpose of class
三次元モデルの二次元図への表現、二次元図に表される三次元モデルの認識能力を涵養する。
「なぜCADではなく手描きで実習を行うのか」という質問については、下記のように答えている。
(1)図面の最終的な出力は紙である。紙の上に他人が見てもわかるように効率よくレイアウトする方法はCADから始めたのではなかなか身につかない。
(2)CADを使えば、誰もがそれらしい図面を作ることはできる。しかしながら、意味のある図面、伝わる図面を描くためにはさまざまな構造から知らなければならない。CADオペレーターを目指すのではないので、効率よく表現するために、何を描くべきか、何を省くべきか考える力を身につける。
(3)本科目の大きな目的は、機械設計に必要とされる三次元構造の最初の段階として、頭の中で立体を考える力、さらに考えた立体を平面に表現する力を身につけることである。CADを使ってしまうと細かい部分にとらわれてしまい、立体を考えることから離れてしまう。
Goals and objectives
  1. 機械図面の成り立ちを理解した上で、JIS規格に基づく規則にのっとった製図ができるようになる。(評価方法:授業課題、大課題、学期末試験)
  2. 立体を見て、第三角法の投影図を作成することができるようになる。さらに、等角投影図から立体を読み取れるようになる。(評価方法:授業課題、大課題、学期末試験)
  3. 三面図を読み取り、立体をイメージできるようになる。さらに、立体を等角投影図およびキャビネット図で表現できるようになる。(評価方法:授業課題、大課題、学期末試験)
  4. 機械設計工程の始まりであるフリーハンド概略図の描き方を習得する。(評価方法:授業課題、大課題)
Language
Japanese
Class schedule

Class schedule HW assignments (Including preparation and review of the class.) Amount of Time Required
1. 1.学ぶ意味
2.線、文字
機械製図を学ぶ意味と学習内容(15分)
ドラフターの使い方と調整方法(実習)(60分)
製図用具と用法(30分)
0.5㎜シャープペンで実線、破線、一点鎖線、ハッチングを描く(実習)【提出】(30分)
製図文字を描く(実習)【提出】(20分)
〔予習〕 20minutes
【復習】製図文字を描く 90minutes
【復習】0.5㎜シャープペンで実線、破線、一点鎖線、ハッチングを描く
2. 3.機械製図基礎 線の種類と用途
線の種類、線の優先順位、破線、一点鎖線、二点鎖線の交差させかた
円弧と直線のつなぎかた (説明約30分)
第三角法を示す記号、端末記号の描き方
【実習1】ドラフターの調整(10分) 
図枠、表題欄、部品欄の必要性と描き方(説明5分)
【実習2】デバイダーを使った図枠と表題欄の作成(25分)
図面の配置、図面の作成(説明20分)
【実習3】投影図の作成と、フリーハンドによる「表面状態図」(75分)
【予習】ドラフターの調整、線の太さの使い分け 20minutes
【復習】前回の投影図(締め付け金具)、表面状態図(フリーハンド)の完成 90minutes
3. 5.機械製図基礎(2) 線の種類と用途
前回の実習3の提出
図面の配置、図面の作成手順(説明40分)
【実習】ドラフターの調整、枠を描く
【実習】六面図を描く
【予習】ドラフターの調整、線の太さと種類の描き分け、図面制作手順 20minutes
〔課題〕 90minutes
4. 正投影法による幾何学的解析基礎-1
副立面図、副平面図、一時副投影図
投影法の種類
【課題】トレース プリントと同じ図を描く
〔予習〕 20minutes
〔課題〕 90minutes
5. 正投影法による幾何学的解析基礎-2
二次副投影図
【実習】縮尺1:1で側面図を追加して描く
与えられた下図にしたがって、側面図を追加して第三角法で図面に仕上げる。
【予習】寸法の表示方法、円弧をつなぐときの円の中心の求め方 20minutes
〔課題〕 90minutes
6. 正投影法による幾何学的解析基礎-3
主座標軸に斜めの面の長さ、形、大きさ
【課題】エンドキャップをトレースする
【予習】寸法の入れ方、側面図 20minutes
〔課題〕 90minutes
7. 製図演習-1
三角法、寸法の記入
【実習】立体図Bから三面図を起こす
【予習】4.4図形の省略 20minutes
〔課題〕 90minutes
8. 製図演習-2
三角法、寸法の記入
【実習】立体図Aから三面図を起こす
【予習】 20minutes
〔課題〕 90minutes
9. 製図演習-3
部品図
【実習】ねじの描き方
【予習】バイスの実物を見てくる 20minutes
〔課題〕 90minutes
10. 製図演習-4
組立図
【課題】立体図A、立体図Bから組立図を作成する
〔予習〕 20minutes
〔課題〕 90minutes
11. 製図演習-5
組立図
組立図(続き)
【次回予習】
組立図を描くので、第13章を読んでおくこと
組立図において、可動部分を、移動の限界の位置に描くので、バイスA、バイスBの組み上がった状態をイメージしておくこと
20minutes
〔課題〕 90minutes
12. 軸測投影-1
等角投影図(アイソメ図)
【実習】直軸測投影法(等測投影図)
〔予習〕 20minutes
〔課題〕 90minutes
13. 等角投影図-1
正投影法(三角法)→等角投影図(アイソメ図)【実習】直軸測投影法(等測投影図)
〔予習〕 20minutes
〔課題〕
14. 試験および解説 〔予習〕 180minutes
Total. - - 1520minutes
Relationship between 'Goals and Objectives' and 'Course Outcomes'

授業課題 大課題 学期末試験 Total.
1. 5% 15% 20% 40%
2. 5% 10% 10% 25%
3. 5% 10% 10% 25%
4. 5% 5% 10%
Total. 20% 40% 40% -
Evaluation method and criteria
授業提出課題(10課題※)(20%)+ 大課題(3課題※※)(40%)+ 期末テスト(40%)

※授業提出課題は合格印が出るまで再提出可能
※※大課題は達成度を測るため提出後の修正を認めない
Textbooks and reference materials
「初心者のための機械製図 第4版」藤本元他(森北出版)
Prerequisites
Drafting materials
Office hours and How to contact professors for questions
  • 在室時随時 オフィスアワーが望ましい 前期 月曜11:00-13:00、金曜12:30-15:00   後期 火曜15:00-16:30
Relation to the environment
Non-environment-related course
Regionally-oriented
Non-regionally-oriented course
Development of social and professional independence
  • Course that cultivates an ability for utilizing knowledge
  • Course that cultivates a basic problem-solving skills
  • Course that cultivates a basic self-management skills
Active-learning course
Most classes are interactive
Last modified : Wed Oct 17 06:58:56 JST 2018