Course title
5M8450001
Ground Motion

konno katsuaki Click to show questionnaire result at 2018
Course content
 地震動は時間領域の現象ですが,フーリエ変換を用て周波数領域へ変換することにより,その性質を理解することができます.地震動の周波数特性(地震動特性)は,3つの特性(『震源特性』『経路特性』『地盤特性』)の積として表せます.このことにより,これらの特性を評価することにより,地震動の特性を評価可能となります.
 本講義では,まず,フーリエ変換を学びます.これにより,時間領域と周波数領域の変換が可能となります.次に,2種類の地震波形の作成方法を学びます.これらの作成方法は,現在の設計でよく用いられているもの,あるいは,これから多用されると考えられる者を取り上げています.地震動波形の作成を学ぶことにより,ランダムに見える地震波形を理論に解釈できるようになることが期待されます.なお,両者の方法はフーリエ変換を用いています.
 この講義では,特に地盤特性について深く学びます.地盤特性はSH波の重複反射理論を用いて地盤の物性値から求めることができます.本講義では,この重複反射理論を学びます.また,地盤特性と被害との関係や地震記録の一般的な解析方法についても学習します.
 以上のことから,地震動を単なるランダムな現象ではなく,物理的背景を持った地震動であり,工学的に,合理的に地震動を扱うことができることを学びます.
Purpose of class
任意の建設サイトの地震動を予測できるようになることを目的とする.
Goals and objectives
  1. 地震動の特徴を理解する上で必要な数学のツールであるフーリエ変換の基本的な内容を説明できる
  2. 応答スペクトルに適合する模擬地震動を作成できる
  3. 統計的グリーン関数法を用いて模擬地震動を作成できる
  4. 重複反射理論を用いて地盤の物性値と地盤特性の関係を説明できる
  5. 地盤特性と地震被害との関係を説明できる
Language
Japanese
Class schedule

Class schedule HW assignments (Including preparation and review of the class.) Amount of Time Required
1. 離散フーリエ変換(1)
・フーリエ変換
・逆フーリエ変換
資料「離散フーリエ変換.pdf」に目を通す 190minutes
2. 離散フーリエ変換(2)
・スペクトル解析
復習 190minutes
3. 離散フーリエ変換(3)
・エクセルを使った離散フーリエ変換の演習
レポート作成 190minutes
4. 応答スペクトルに適合する模擬地震動作成方法(1)
・設計用地震動について
・応答スペクトルの定義
・フーリエ変換を用いた一自由度系の応答問題
資料「応答スペクトル.pdf」に目を通す 190minutes
5. 応答スペクトルに適合する模擬地震動作成方法(2)
・理論
資料「応答スペクトル適合波.pdf」に目を通す 190minutes
6. 応答スペクトルに適合する模擬地震動作成方法(3)
・実習
レポート作成 190minutes
7. 統計的グリーン関数法による強震動予測手法(1)
・断層パラメーター
資料「統計的グリーン関数法.pdf」に目を通す 190minutes
8. 統計的グリーン関数法による強震動予測手法(2)
・理論
復習 190minutes
9. 統計的グリーン関数法による強震動予測手法(3)
・実習
レポート作成 190minutes
10. 統計的グリーン関数法による強震動予測手法(4)
・プレゼンテーション
プレゼンテーションの準備 190minutes
11. 重複反射理論(1)
・物性値など
・波動方程式とその解
・理論
資料「重複反射理論.pdf」に目を通す 190minutes
12. 重複反射理論(2)
・エクセルを用いた実習
レポート作成 190minutes
13. 地震被害シミュレーション
・シミュレーション手法の概要
・演習
(地域志向授業の内容に該当:被害予測は地域防災計画に利活用できる。)
レポート作成 190minutes
14. 地震データベースと解析ツール
・強震ネットワークK-NET(防災科研)
・解析ツールSMDA2(防災科研)
レポート作成 190minutes
Total. - - 2660minutes
Relationship between 'Goals and Objectives' and 'Course Outcomes'

レポート Total.
1. 20% 20%
2. 20% 20%
3. 20% 20%
4. 20% 20%
5. 20% 20%
Total. 100% -
Evaluation method and criteria
レポートの合計は100点とし、60点以上を合格とする。
Textbooks and reference materials
上記の資料は研究室WEB(http://www.eq.db.shibaura-it.ac.jp/)からDLすること。また、随時、シェアフォルダで関連資料の配布を行なう。
Prerequisites
土木解析学1、土木解析学2、地圏防災工学、地震防災工学を履修しておくことが望ましい。
Office hours and How to contact professors for questions
  • 水曜日12:30-13:00,ただし,訪問を事前に連絡することが望ましい.
Relation to the environment
Non-environment-related course
Regionally-oriented
Regionally-oriented course
Development of social and professional independence
  • Course that cultivates a basic interpersonal skills
Active-learning course
N/A
Course by professor with work experience
Work experience Work experience and relevance to the course content if applicatable
N/A 該当しない
Last modified : Thu Mar 21 14:57:23 JST 2019