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応用光化学特論1
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Photochemistry 1
本講義では,分子機能や反応系の解析に用いる光化学の各種測定手法とその理論について解説を行い、技術的な面からも理解を深め,諸君の将来にわたる研究に役立ててもらうことを目標とする.
光化学的測定には,簡便な実験操作によって直観的なデータが得られる強みがある一方,複雑な系において得られたデータの物理化学的解釈に困惑させられることも多い.本講義では,実際の研究開発に利用する立場から,これらの測定手法について光化学・物理化学の基本的な項目に立脚し,データを簡便化して解釈する手法を学んでいく.
光化学の各種測定手法とその理論を理解し、研究に役立てる。
- 各種分光測定の原理を理解し、正確なデータを取得するための実験計画を立てることができる。
- 分光測定と磁気化学測定を組み合わせ、分子化学的な考察ができる。
- 高速分光の測定結果をもとに、反応速度論解析ができる。
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授業計画 |
授業時間外課題(予習および復習を含む) |
必要学習時間 |
1. |
ガイダンスおよび、光化学研究に対する討論 |
第2講用のプリントを予習 |
120分 |
2. |
光化学の基礎理論 |
学部で光化学を履修した者はその復習 |
500分 |
3. |
励起光源の選択 |
配布資料を読んでおくこと |
120分 |
4. |
吸収スペクトルの応用測定 |
配布資料を読んでおくこと |
120分 |
5. |
蛍光スペクトルの応用測定 |
配布資料を読んでおくこと |
120分 |
6. |
レーザー分光装置 |
配布資料を読んでおくこと |
120分 |
7. |
高速反応における反応速度論 |
配布資料を読んでおくこと |
120分 |
8. |
高速反応解析の演習(1) |
配布資料を読んでおくこと |
120分 |
9. |
高速反応解析の演習(2) |
配布資料を読んでおくこと |
120分 |
10. |
高速反応解析の演習(3) |
配布資料を読んでおくこと |
120分 |
11. |
磁気化学測定による光反応解析 |
配布資料を読んでおくこと |
120分 |
12. |
光化学で用いる機器分析 |
配布資料を読んでおくこと |
123分 |
13. |
光反応解析演習 |
配布資料を読んでおくこと |
120分 |
14. |
最近の研究紹介 |
レポート作成 |
660分 |
合計 |
- |
- |
2603分 |
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レポート |
合計 |
1. |
50% |
50% |
2. |
25% |
25% |
3. |
25% |
25% |
合計 |
100% |
- |
レポートによる評価(100%).「授業内容に沿った形」でのレポート作成をしてもらいます.
したがって,無断欠席は禁止します.学会や研究などで欠席する場合はメールで知らせてください.
60点以上で合格です。
この60点とは、「本講義で説明された基礎項目をすべて理解していること」「それがレポートに盛り込まれていること」が基準となります.
特にない。
ただし,学部で「光化学」を履修した学生および、修士論文研究で光化学的手法を用いている学生を優先した内容を講義するので,学部レベルの基礎知識が足りないと感じた学生は自習しておくこと.
最終更新 : Thu Mar 21 16:46:39 JST 2019