科目情報
5M770100
学校教育社会学特論 / School Sociology of Education
教授 谷田川 ルミ
授業の概要
 本講義は、教育職員免許の専修免許状取得を目指す大学院生に必要な学校教育に関する知識を学び、それをもとに昨今の教育問題に対する思考力、判断力、解決力を養う。教育問題を考える際には、教室の中の問題としてのみとらえるのではなく、家庭環境や社会問題との関連からの視点も必要である。そのため、本講義では学校教育問題を社会学的な視点から考察していく。
 講義のスタイルとしては、毎回、担当者を決めて文献購読→レジュメ作成→発表→ディスカッションといった流れが基本となる。
 大学院の講義は学部とは異なり、受け身の姿勢ではなく、自分なりの分析や意見を持てるようになることが期待される。そのためには扱うテーマに関連した専門書を自ら読み、知識や理論の理解を深め、主体的に議論する努力が要求される。
授業の目的
 本講義においては、将来の教育の専門家として必要な教育学の知識を学び、自らの頭で考えるトレーニングを重ねることで、現代の学校教育現場で起こり得るあらゆる教育問題に対して、広い視野から解決策を模索することのできる力を身につけることをを目的としている。
達成目標
  1. 現代の学校教育問題の諸相を把握し、教育問題の背景と問題点の本質について理解することができる。
  2. 教育問題に関連する教育学的な知識を学び、教育問題に対する解決策について考えることができる。
  3. 教育学に関する文献をまとめ、発表し、議論する一連の作業を行うことで、主体的に教育問題について学ぶ姿勢と解決のための思考力・判断力を養うことができる。
授業で使用する言語
日本語
授業計画

授業計画 授業時間外課題(予習および復習を含む) 必要学習時間
1. ガイダンス、教育問題の見方、考え方 シラバスに目を通しておく 60分
自分の問題関心をまとめておく 100分
2. 教育問題 文献購読・発表・議論(1)なぜ勉強するのか 指定された文献を読んでおく 100分
発表またはコメントの準備をする 90分
3. 教育問題 文献購読・発表・議論(2)なぜ学校に行くのか 指定された文献を読んでおく 100分
発表またはコメントの準備をする 90分
4. 教育問題 文献購読・発表・議論(3)「いじめ」はなくせるのか 指定された文献を読んでおく 100分
発表またはコメントの準備をする 90分
5. 教育問題 文献購読・発表・議論(4)「道徳」は教えられるのか 指定された文献を読んでおく 100分
発表またはコメントの準備をする 90分
6. 教育問題 文献購読・発表・議論(5)なぜ働くのか 指定された文献を読んでおく 100分
発表またはコメントの準備をする 90分
7. 教育問題 文献購読・発表・議論(6)子どもの貧困の現状 指定された文献を読んでおく 100分
発表またはコメントの準備をする 90分
8. 教育問題 文献購読・発表・議論(7)「つながり」格差と学力 指定された文献を読んでおく 100分
発表またはコメントの準備をする 90分
9. 教育問題のまとめ これまでの議論を振り返ってまとめておく 150分
議論の際のコメントをまとめておく 50分
10. 教育時事 文献購読・発表・議論(1)いじめ防止基本法 指定された文献を読んでおく 100分
発表またはコメントの準備をする 90分
11. 教育時事 文献購読・発表・議論(2)部活動と体罰 指定された文献を読んでおく 100分
発表またはコメントの準備をする 90分
12. 教育時事 文献購読・発表・議論(3)学校教育のグローバル化 指定された文献を読んでおく 100分
発表またはコメントの準備をする 90分
13. 教育時事 文献購読・発表・議論(4)「主体的な学び」とアクティブ・ラーニング 指定された文献を読んでおく 100分
発表またはコメントの準備をする 90分
14. 教育時事のまとめ これまでの議論を振り返ってまとめておく 150分
議論の際のコメントをまとめておく 50分
合計 - - 2650分
達成目標との対応・割合

発表 議論への参加 合計
1. 15% 15% 30%
2. 15% 15% 30%
3. 20% 20% 40%
合計 50% 50% -
評価方法と基準
文献を購読しレジュメにまとめて発表 50%、議論への参加度 50%で評価する。
教科書・参考書
適宜、指示する。
履修登録前の準備
昨今の教育問題、教育時事について調べておく。
オフィスアワー、質問・相談の方法
  • 研究室に在室中であれば適宜対応する。できれば事前にメールで日時を相談のこと。
環境との関連
環境に関連しない科目
地域志向
地域志向ではない科目
社会的・職業的自立力の育成
  • 知識活用力を育成する科目
  • 対課題基礎力を育成する科目
  • 対人基礎力を育成する科目
  • 対自己基礎力を育成する科目
アクティブ・ラーニング科目
能動的な学修への参加による授業が大部分
実務経験のある教員による授業科目
実務経験 具体的内容
該当する 電機メーカー(松下電工株式会社(現パナソニック株式会社))勤務経験あり。教育と社会との接続について、実社会での勤務経験をもとに議論することができる。
最終更新 : Thu Mar 21 16:46:45 JST 2019