科目情報
Y0135010
情報ネットワーク / Information Network
講師 小林 諭
授業の概要
現代の情報社会を支える重要な基盤であるインターネットは、多くの要素技術とその取捨選択を経てデザインされてきた。情報サービスは多様化の一途を辿っており、それらの要件に応じたネットワークをデザインすることは今後これまで以上に重要な課題となる。この情報社会で活躍し得るエンジニアには、ネットワークを構成する個々の要素技術の得失を十分に理解した上で、それらを組み合わせて最適なシステムを構築するためのセンスを養うことが必要である。
本講義では情報ネットワークを支える技術としてプロトコルスタックを構成する基盤技術から開発・運用現場で活躍する技術までを幅広く取り扱い、それらの意義と仕組みを学ぶことでネットワークのデザインに必要な素養を得ることを目指す。
授業の目的
本講義では通信工学を専攻していない理系の学生を対象に、情報ネットワーク技術に関する幅広い知識を得ることを目的とする。
達成目標と学習・教育到達目標との対応

達成目標 学修・教育到達目標との対応
1. インターネットの基本的な動作を理解する
E-1
2. 通信系の構成要素について位置付けと得失を理解する
E-1
3. 社会要求の変化に伴うネットワーク技術の変遷を把握する
E-1
,
G
授業で使用する言語
日本語
授業計画

授業計画 授業時間外課題(予習および復習を含む) 必要学習時間
1. イントロダクション: ネットワークの基本
- 技術標準とプロトコル
なし 0分
2. プロトコルスタック
- OSI参照モデルとTCP/IPモデル
- 通信の性能
- プロトコルスタックの意義を理解
- 通信の性能と品質について身の回りの情報を調査
100分
3. ネットワーク機器と通信
- データリンクとネットワークの関係
- ネットワーク機器の役割
- IPアドレスとMACアドレスの役割を理解
- ネットワーク機器の役割を理解
100分
4. データリンク層の役割
- イーサネット、無線
- 衝突回避
- 有線通信および無線通信での衝突回避の仕組みを理解 100分
5. ネットワーク層の役割
- IPとネットワーク
- 経路制御の基本
- IPアドレスのネットワークにおける役割を理解 100分
6. トランスポート層の役割
- TCPの機能
- その他のプロトコル
- TCPのそれぞれの機能の意義を理解 100分
7. アプリケーション層の紹介
- HTTP, メール
- P2P
- OSI参照モデルの振り返り
- 身の回りの通信が何のプロトコルで動いているかを調査 100分
8. 動的経路制御
- RIP, BGP, OSPFなど
- Dijkstra法の動作を理解
- 各種プロトコルの用途の違いを理解
100分
9. IPの周辺技術
- NAT, ARP, DHCPなど
- 家庭用ルータが提供する主な機能を理解 100分
10. DNS
- URLとドメイン
- DNSの仕組み
- 身の回りのドメインについて調査 100分
11. IPv6
- IPv4とIPv6の違い
- IPv6アドレスの設計を理解
- IPv4とIPv6における周辺技術の対応関係を理解
100分
- 1-11回についてのレポート課題 (期末試験日に提出) 300分
12. 身近な通信を支える技術
- 家庭のネットワークの周辺技術
- 携帯電話網の周辺技術
- CDN
- リアルタイム通信のための技術
- 自分の生活において発生している通信を理解・把握 100分
13. 運用現場を支える技術
- 柔軟な運用のための技術
- 監視と自動化のための技術
- ビジネス、開発、運用のそれぞれの役割と関係を理解
- 運用を支える技術の意義について理解
100分
14. 期末試験
- 期末試験の実施(持ち込み不可)と解説
- レポート課題の提出
試験準備
- 試験範囲: 1-13回講義資料
- 用語の暗記よりも、意義の理解を重視する
200分
合計 - - 1700分
達成目標との対応・割合

期末試験 レポート 合計
1. 20% 20% 40%
2. 20% 20% 40%
3. 20% 20%
合計 60% 40% -
評価方法と基準
期末試験60%(持ち込み不可)、レポート40%。
ただし、出席率が70%以下の者は単位を認めない。
総合点60%以上を合格とする。
教科書・参考書
教科書は不要とする。以下を参考書として推薦する。
- 竹下ほか「マスタリングTCP/IP 入門編」オーム社
履修登録前の準備
iOSもしくはAndroidで動作するスマートフォンもしくはタブレットを持参すること。
用意できない場合は講師に相談すること。
HE.NET Network Tools を事前にインストールしておく。
オフィスアワー、質問・相談の方法
  • 講義の前後に質問を受け付ける。
環境との関連
環境関連科目 (環境教育割合 5%)
地域志向
地域志向ではない科目
社会的・職業的自立力の育成
  • 対自己基礎力を育成する科目
アクティブ・ラーニング科目
該当しない
実務経験のある教員による授業科目
実務経験 具体的内容
該当しない なし
最終更新 : Sun Aug 18 04:01:07 JST 2019