1M990600

有限数学特論
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Finite Mathematics
近年、計算機(コンピューター)の発展に伴い、コンピューターサイエンスの研究が進み、個々別々であった有限数学的問題が系統的に扱うことが出来るようになり生まれた分野の1つが、有限数学である。この分野の歴史的背景から、情報系分野において扱う問題の基礎となる概念や問題解決のアプローチ方法など多くを含む。この科目では、トピック的に、組合せ論、グラフ理論、計算の複雑さの理論などの実社会に即して有限数学の範囲内で解決できる問題を紹介し、問題解決に必要な基礎概念を学び、解決方法との関連を学ぶ。
有限数学の代表的な理論・概念を学び、それを実社会の問題に結びつけるための視点を学ぶことを目的とする。
- 組合せ幾何に関する結果を理解できる。
- 可視性問題を理解できる。
- ネットワーク問題を理解できる。
- 詰め込み問題を理解できる。
|
授業計画 |
授業時間外課題(予習および復習を含む) |
必要学習時間 |
1. |
組合せ幾何1 |
シラバスに目を通すこと |
10分 |
教科書1.1節、1.2節、1.3節に目を通すこと |
140分 |
2. |
組合せ幾何2 |
教科書1.4節、2.1節、2.2節に目を通すこと |
120分 |
3. |
組合せ幾何3 |
教科書2.3節、2.4節、2.5節に目を通すこと |
130分 |
復習 |
60分 |
4. |
可視性問題1 |
教科書3章に目を通すこと |
120分 |
グラフ理論における平面性に関して調べ、理解しておくこと |
100分 |
美術館問題と要塞問題の違いを確認すること |
30分 |
5. |
可視性問題2 |
教科書4章に目を通すこと |
120分 |
グラフ理論における因子に関する基本事項を調べ理解しておくこと |
100分 |
警備問題と証明問題の違いを確認すること |
20分 |
6. |
ネットワーク問題1 |
教科書5.1節、5.2節、5.3節に目を通すこと |
120分 |
全域木とシュタイナー木の違いを理解すること |
100分 |
7. |
ネットワーク問題2 |
教科書5.4節、5.5節、5.6節に目を通すこと |
100分 |
最小全域木問題とシュタイナー問題の違いを理解すること |
60分 |
8. |
詰め込み問題1 |
教科書6.1節に目を通すこと |
90分 |
ボロノイ図とその性質について理解すること |
100分 |
9. |
詰め込み問題2 |
教科書6.2節、6.3節に目を通すこと |
100分 |
6章に紹介している未解決問題を検討すること |
100分 |
10. |
スケジュール作成問題1 |
教科書7.1節に目を通すこと |
90分 |
LISTに関して理解しておくこと |
100分 |
11. |
スケジュール作成問題2 |
教科書7.2節に目を通すこと |
90分 |
独立なタスク群と制約のあるタスク群の違いを理解しておくこと |
100分 |
12. |
極値集合論 |
集合に関する基本事項を確認すること |
100分 |
授業の説明を復習すること |
100分 |
13. |
計算可能性の理論 |
教科書8.1節、8.2節に目を通すこと |
100分 |
計算理論における計算可能性について確認すること |
100分 |
14. |
複雑さの理論 |
教科書8.3節、8.4節に目を通すこと |
100分 |
計算理論における複雑さについて確認すること |
100分 |
合計 |
- |
- |
2700分 |
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演習 |
レポート等 |
合計 |
1. |
5% |
20% |
25% |
2. |
5% |
20% |
25% |
3. |
5% |
20% |
25% |
4. |
5% |
20% |
25% |
合計 |
20% |
80% |
- |
授業内演習とレポートにより評価する。各評価の合計が60%以上を合格とする。
レポートにおいて、授業の説明を理解し自らの言葉で記述できれば80%以上の評価が得られる。
離散数学入門、秋山仁、R.L.Graham著、朝倉書店
最終更新 : Sat Mar 21 14:17:42 JST 2020