4M102100
1 Study of computational Statistical Physics/Exercise 1
19世紀後半から20世紀前半にかけて, 量子力学・相対性理論・統計物理学の枠組みの構築と整備がなされ, 20世紀そして現在に及ぶまで, これらの理論的枠組みを用いて従来の物理学的枠組みでは理解することが困難あるいは不可能であった様々な現象の解明が行われてきた.
これら未知・未踏の分野における研究開発は「紙と鉛筆」だけでなく, 計算機による数値計算が欠かすことのできない手段となっている. 本研究では, 現象の理解と解明に必要な手段である統計物理学を学びながら, 同時に計算機を用いた研究手法の習得し, 現在においても解明が困難なままと残されている問題の解明を行っていく.
未知なる現象を解明するための主なアプローチとして以下の方法が挙げられる. これらのうち一つ, あるいは複数のアプローチを選択して研究を行う.
(1) モンテカルロ計算などによるスピン模型の相転移・臨界現象の研究
(2) 定常平衡状態から離れた系の研究手法の開発と平衡統計物理学の拡張
(3) 新しい計算手法の応用・開発
- 統計物理学の枠組みを理解し, 枠組みを利用して問題を把握することができる.
- 数値計算手法を習得し, 適切に応用することができる.
- 先行研究をまとめ, まとめた内容を正確に他者に伝えることができる.
- 自らの研究結果を文書にしてまとめ, まとめた内容を口頭発表を通じて伝えることができる.
テキストもしくは論文の輪読を通じて統計物理学と数値計算手法を学び, 実践することで知識の習得を図る. 定期的に研究の進捗状況についての発表・議論を行い, 最終的には修士論文としてまとめ, 発表を行う.
Evaluation method and criteria
定期的な発表・議論と報告書・修士論文などの提出物を総合的に評価し, 100点満点で, 60点以上を合格とする.
Textbooks and reference materials
適宜指示する
熱統計力学の基礎について理解しておくこと. また, 数値計算の基礎について理解し, 自らプログラムを書き, 実行することができること.
Office hours and How to contact professors for questions
Non-regionally-oriented course
Development of social and professional independence
- Course that cultivates a basic problem-solving skills
Most classes are interactive
Course by professor with work experience
Work experience |
Work experience and relevance to the course content if applicatable |
N/A |
該当しない |
Education related SDGs:the Sustainable Development Goals
Last modified : Wed May 20 04:21:36 JST 2020