Course title
041858011
Technologies and Persons with Disabilities

nakamura hiroyuki Click to show questionnaire result at 2019

lim yongjae

kawano sumihiro

yoshimoto koji
Course description
※本授業では複数回の疑似体験を予定し、かつ、それらは本授業の眼目である。COVID-19の感染状況によってはこれらを実施できないため、休講にすることもある

“福祉”とは「さいわい,しあわせ」のことであり,一人ひとりのしあわせを追求するために,考え方,仕組み,法律,施策,教育,技術など多くの面からの取組みがなされている.ここではその中の「技術」を中心に,とくに,障害のある人や高齢の人ための福祉の技術(支援技術)や関連する仕組みがどのような状態にあるか,どうあるべきかをいろいろな事例などから探る.またこれらを踏まえて,すべての技術者の持つべき福祉への共感マインドについて考える.
授業では,実際に障害を持っている講師やゲストを交え,彼らの体験をもとにした講義やディスカッションを通じて,具体的な場面に即して学生諸君に考えてもらう機会を多く持つ.また,障害者の疑似体験をもとにディスカッションを行う.積極的な授業参加を求めるPBL型の授業である.
Purpose of class
障害のある人や高齢の人のための福祉の技術(支援技術)や関連する仕組みを理解し,それらを工学の様々な分野と結びつけて考える力をつける。
Goals and objectives
  1. 障害や高齢についての基礎的事項,福祉関連技術の現状レベル,関連する法律や規格についての知識を習得する.
  2. バリアフリーやユニバーサルデザインについての正しい考え方を持つ.
  3. 技術者として,どのような機器,システムの設計においても応用できる福祉への共感マインドを持つ.
Language
Japanese
Class schedule

Class schedule HW assignments (Including preparation and review of the class.) Amount of Time Required
1. イントロダクション:講義の内容,進め方を理解する.なぜいまこのテーマが重要になってきているのかを理解する.この講義に期待することを考え参加意識を高める.
障害・高齢の概要:障害・高齢とは何か,障害や高齢によってどのような不自由があるか,社会としてどう捉えていけばいいかを知る.
「福祉」についての自分の関心がどこにあるのかを考えておく 60minutes
障害,高齢とはどういうものかを考えておく 60minutes
授業内容を振り返り、ノートの整理など復習を行う 60minutes
2. 支援技術と法律・規格:交通,移動,建物,日常生活,コミュニケーション,情報,学習,修学の支援技術について詳しく知る.障害・高齢に関連する法律,規格等の概要を知る. 自分自身に障害があったら,日常生活を送る上で,どんな困難があるかを考えておく.また,どんな道具があればその困難を軽減してくれるかを考えておく 90minutes
授業内容を振り返り、ノートの整理など復習を行う 60minutes
3. 聴覚障害の人への支援技術:聴覚障害のある人を支援する技術について知る. 自分自身に障害があったら,日常生活を送る上で,どんな困難があるかを考えておく.また,どんな自分自身に聴覚障害があったら,日常生活を送る上で,どんな困難があるかを考えておく.また,どんな道具があればその困難を軽減してくれるかを考えておく 90minutes
授業内容を振り返り、ノートの整理など復習を行う 60minutes
4. 体験授業(1):聴覚障害のある人,手話通訳の人の話を聞き,ディスカッションする. 招聘する講師の著作(事前に配布する)を読み,聞きたいこと,知りたいことを列挙しておく 120minutes
授業内容を振り返り、ノートの整理など復習を行う 60minutes
5. 視覚について知る:全盲,弱視,色覚特性など,視覚障害について知る. 自分自身に視覚障害があったら,コミュニケーションなどで,どんな困難があるかを考えておく 120minutes
授業内容を振り返り、ノートの整理など復習を行う 60minutes
6. 視覚障害の人への支援技術:視覚障害のある人を支援する技術について知る. 視覚障害のある人を支援する技術にはどのようなものがあるかを考えておく 120minutes
授業内容を振り返り、ノートの整理など復習を行う 60minutes
7. 体験授業(2):視覚障害を疑似体験する. 視覚障害のある人を支援する技術にはどのようなものがあるかを考えておく 120minutes
授業内容を振り返り、ノートの整理など復習を行う 60minutes
8. 盲聾について知る:聴覚と視覚の両方に障害のある盲聾(もうろう)について知る. 聴覚,視覚に障害があった場合に社会生活を送る上でどのような困難があるか,特に,コミュニケーションなどで,どんな困難があるかを考えておく. 90minutes
授業内容を振り返り、ノートの整理など復習を行う 60minutes
9. 障害と社会生活:災害時などにおいて障害のある人がどう命を守るか,障害のある人の命をどう守るかについて考える. 自分自身に障害があったら,災害時などの極限状態でどんな困難があるかを考えておく 90minutes
授業内容を振り返り、ノートの整理など復習を行う 60minutes
10. 肢体不自由な人への支援技術:肢体障害について知るとともに,肢体不自由な人への支援技術について知る. 自分自身に肢体障害があったら,どんな困難があるか,どのような支援技術があればそれを軽減できるかを考えておく 90minutes
授業内容を振り返り、ノートの整理など復習を行う 60minutes
11. 体験授業(3):肢体不自由な人の話を聞き,ディスカッションする. 招聘する講師に聞きたいこと,知りたいことを列挙しておく. 120minutes
授業内容を振り返り、ノートの整理など復習を行う 60minutes
12. 体験授業(4):車いすで肢体障害を体験する. 自分自身に肢体障害があったら,どんな困難があるかを考えておく. 90minutes
授業内容を振り返り、ノートの整理など復習を行う 60minutes
13. バリアフリー/ユニバーサルデザインを考察する:バリアフリー,ユニバーサルデザインの意味や正しいあり方を理解する. バリアフリー,ユニバーサルデザインについて調べておく 180minutes
授業内容を振り返り、ノートの整理など復習を行う 60minutes
14. 支援技術開発の実際:福祉分野の技術者は共感マインドを持って一人ひとりにどう対応したか,事例を学ぶ.
その後、期末テストを行う.
期末試験に向けて、これまでの授業をすべて振り返り、ノートの整理など復習を行う 430minutes
Total. - - 2650minutes
Relationship between 'Goals and Objectives' and 'Course Outcomes'

レポート課題 中間・期末試験 Total.
1. 20% 20% 40%
2. 20% 20% 40%
3. 10% 10% 20%
Total. 50% 50% -
Evaluation method and criteria
本授業では、レポート課題や試験を授業中に数回実施する。
レポートは、与えられた課題を正しく理解し、十分な考察ができており、形式的にも問題なければ満点。
試験では、講義内容を正しく理解し、十分な考察ができていれば80%、発展的な考察ができていれば満点。
上記を合わせて60%以上で合格とする。
出席が3分の2未満の場合や提出物が未提出の場合、期末試験を受けることはできない。
Textbooks and reference materials
教科書:とくになし.授業ではパワーポイントを用いて講義を行なう.必要に応じて随時プリント,参考資料等を配布する.
参考書:
 『ユニバーサルデザイン』 日本工業出版
 『情報福祉の基礎知識』 ジアーズ教育新社
 『期待を超えた人生』 慶応義塾大学出版会
 『会議・プレゼンテーションのバリアフリー』 コロナ社 など
Prerequisites
本講義はフィールドワークを行うことから人数制限を行う。
第1回目の授業で授業内容や成績評価について詳細に説明するため、必ず出席すること。
豊洲地域のバリアフリー状況を題材にしたフィールドワークを行う。
授業の進捗状況により、また、フィールドワークは天候に左右されるなどから、授業計画の順序を入れ替えたり、日程を振り替えることもある。
Office hours and How to contact professors for questions
  • 各講師とは当日の授業前後に面談可能
Regionally-oriented
Regionally-oriented course
Development of social and professional independence
  • Course that cultivates an ability for utilizing knowledge
  • Course that cultivates a basic interpersonal skills
  • Course that cultivates a basic self-management skills
Active-learning course
About half of the classes are interactive
Course by professor with work experience
Work experience Work experience and relevance to the course content if applicatable
Applicatable 障害当事者でもあり手話通訳養成の実務に携わってきた講師、並びに、企業において支援技術開発を行ってきた講師を招いた問題解決型の授業を行っている。
Education related SDGs:the Sustainable Development Goals
  • 3.GOOD HEALTH AND WELL-BEING
  • 4.QUALITY EDUCATION
  • 5.GENDER EQUALITY
  • 8.DECENT WORK AND ECONOMIC GROWTH
  • 10.REDUCED INEQUALITIES
  • 12.RESPONSIBLE CONSUMPTION & PRODUCTION
Last modified : Sat Jul 04 04:04:21 JST 2020