Engineering of Machine Design 3

機械製図は機械系共通の言語である．図面を通して設計の意図を他者と正確に意思疎通できなくてはならない．本講義の事前講義として機械設計１，２Aが必修となっている．機械設計１では，JIS準拠の機械製図のルールを習得し，製図の正確な理解，また基本的な形状を正確な製図として描画できる能力が培われる．本講義では『ヘリカル減速機』を題材とし，機械製品としての強度設計を実施し，これまでに履修している材料力学，機械要素，設計学などをどのように応用して実際の設計が行われているかを理解する．

機械設計２Aにおいて実際の製品に機械要素の規格部品を適用して再設計する手順を習得した．製品全体についての組立図・部品図に関しても理解したはずである．本講義ではさらに材料力学・機械工学の知識を用いて，具体的な強度計算をしながら，実際の部品選定を実施する．複数の部品から構成される機械システムの設計・製図手法を習得する．

1. ヘリカル減速機の構成と機能を理解し，組立図・部品図を作成できる．
2. 材料力学の知識を用いて，ヘリカル減速機の歯車・軸・軸受などの強度設計ができる．
3. 機能を十分に理解し，美しい手書きの製図が作図できる．

Japanese(English accepted)

設計計算書で30%，組立図からヘリカル減速機の構造・機能理解，機械要素の機能・規格の理解で60%，製図法を理解し，手書きで美しい作図ができているかで10%．

60点以上で合格とする．合格基準の60点は

・ヘリカル減速機の機械要素と構成部品が過不足なく，組立図・部品図が『完成』していること．
・与えられた設計条件から，強度設計によってヘリカル減速機の歯車・軸・軸受の設計値が計算書に記入されていること．

各図においての具体的なチェックポイントは講義内で詳細に説明する．

・教科書：「初心者のための機械製図 第４版」植松育三・高谷芳明 共著，森北出版 ※機械設計２Aにて購入済のはず

・参考書：
「基礎 機械設計工学」，兼田・山本 共著，オーム社（１年後期：「機械要素」 および２年前期：「設計学」の教科書）
「機械設計」(最新機械工学シリーズ４)，林 則行、富坂兼嗣、平賀英資、森北出版
「機械製図 －理論と実際－」，服部延春、工学図書
「ヘリカル減速機の設計」（−設計シリーズ８−），中田亮 著，パワー社

機械製図２Aを履修していること．材料力学を十分に復習しておくこと．

• 水曜日昼休み，もしくは講義後に質問を受け付けます．昼休みを希望する場合は，事前メールもしくは２限の計測工学の講義後にアポイントメントをとること．メールでも一応質問を受けますが，製図はメールでの回答が難しいため，直接の質問を基本とします．

Non-regionally-oriented course

• Course that cultivates a basic problem-solving skills

Most classes are interactive