科目情報
E0311000
電気機器基礎論1 / Fundamentals of Electrical Machinery & Apparatus 1
教授 下村 昭二
授業の概要
 電気機器は磁気エネルギーを介して機械エネルギーと電気エネルギーとの相互変換を行う回転機と、磁気エネルギーを介して電気エネルギーの形態の変換を行う変圧器とがあり、一括して電磁エネルギー変換機器ともいう。電気機器基礎論では物理的、電気磁気学的意味を重視して電磁エネルギー変換機器の基礎的な原理、構造、特性などについて学ぶ。
講義は知識の再確認を兼ねて、電磁気の基礎から解説していく。基礎事項から、電磁形電気・機械エネルギー変換機器に対して普遍的なエネルギーの基本式に至るまでの課程を分かり易く、説明する。さらに、原理的な電磁機器について、基本的な動作原理を説明する。
授業の目的
電気機器基礎論では物理的、電気磁気学的意味を重視して電磁エネルギー変換機器の基礎的な原理、構造、特性などについて学ぶことを目的とする。
達成目標と学修・教育到達目標との対応

達成目標 学修・教育到達目標との対応
1. フレミングの法則とファラデーの法則の相違を理解できる.
D3
2. 磁気回路について数式を導出できる.
D3
3. 電磁エネルギーの基本式理解し,計算できる.
D3
4. 回転磁界の原理を説明できる。
D3
授業で使用する言語
日本語
授業計画

授業計画 授業時間外課題(予習および復習を含む) 必要学習時間
1. フレミングの法則とファラデーの法則
 フレミングの法則
 ファラデーの法則
 速度起電力と変圧器起電力
フレミングの法則
ファラデーの法則
180分
2. 磁気回路とインダクタンス
 磁気回路
 インダクタンス
 電気と磁気の相似性
インダクタンスとは 180分
3. 磁気回路のエネルギー
 磁気エネルギー
 磁気随伴エネルギー
磁気回路のエネルギー 180分
4. 磁気エネルギーと電磁力
 電流が一定の場合
 磁束が一定の場合
磁気エネルギーと磁気随伴エネルギー 180分
5. マクスウェルの方程式
 マクスウェルの方程式
 ローレンツ力
 アンペアの法則
 ファラデーの法則
電磁気学のマクスウェル方程式 180分
6. 電磁界のエネルギーとポインティングベクトル
 ポインティングベクトル
電磁気学のマクスウェル方程式 180分
7. 運動系を含む電磁界のエネルギーとトルク
 電磁界のエネルギーとトルク
 鉄心トルク
 静電機械と電磁機械
トルク式 180分
8. 電磁システムにおける機械力
 プランジャ
 モータのトルク
 リラクタンストルク
モータのトルク式 180分
9. 電気系と機械系の相似性
 電気回路とバネマスダンパ系
 ラグランジュの運動方程式
力学系の運動方程式 180分
10. 回転磁界
 巻線構造(分布、集中)
 珪素鋼板
 回転磁界と交番磁界
 時間高調波と空間高調波
 極数と電気角速度
モータ構造について 180分
11. 回転機のインダクタンス
 自己インダクタンス
 相互インダクタンス
電圧方程式とインダクタンス 180分
12. 三相モデル
 二相三相変換
 三相のインダクタンス
座標変換 180分
13. 回転機のトルク
 インピーダンス行列
 出力トルクとコイルに蓄えられるエネルギー
電圧方程式 180分
14. 期末試験と解説
 今までの重要事項解説
 復習事項の伝達
授業内容をよく理解しておくこと 600分
合計 - - 2940分
達成目標との対応・割合

期末試験 合計
1. 25% 25%
2. 25% 25%
3. 25% 25%
4. 25% 25%
合計 100% -
評価方法と基準
レポートを5回程度課す(10点×回数)
期末試験(50点)
レポートと試験結果の合計点の6割以上を合格とする。ここでいう6割とは回転電機の基礎についての理解度が60%であることを意味する。

各レポートにて課題は達成できる。
教科書・参考書
教科書 難波江他「基礎電気機器学」電気学会
履修登録前の準備
電気磁気学1-3の履修
オフィスアワー、質問・相談の方法
  • 授業終了後
地域志向
地域志向ではない科目
社会的・職業的自立力の育成
  • 知識活用力を育成する科目
アクティブ・ラーニング科目
能動的な学修への参加を取り入れた授業が1コマ分以上
実務経験のある教員による授業科目
実務経験 具体的内容
該当しない 該当しない
SDGs(持続可能な開発目標)関連項目
  • 7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 9.産業と技術革新の基盤をつくろう
最終更新 : Sat Mar 21 14:20:11 JST 2020