Course title
Z30270001
Human Relations

okada yoshiko
Course description
人と人との関係は、教職に限らずあらゆる職業や社会生活の基本である。本講義では自己の対人関係のあり方の特徴について心理学の視点から考え理解すること、および、人間関係に関する様々な理論や方法について学ぶことを主目的とする。
人間関係についての知識を真に役立つ知識とするためには、単なる知的理解では不十分である。人間関係に関する力は体験や実践を通して自ら気づき、考え、感じることで定着していくものである。したがって本講義では体験学習の理論と手法についてもなるべく時間を割いて紹介する。講義では具体的にやってみること、書いてみること、話してみること、自分に置きかえて考えてみることを重視した体験学習を多く取り入れ、また、実習として子どもを対象としたワークショップへのボランティアとしての参加を取り入れる。
教職を希望する学生および教養科目として履修する学生それぞれにとっての本講義の意義は次のとおりである。

教職を希望する学生:文部科学省の「今後の教員養成・免許制度の在り方について(答申)」(平成18年中央教育審議会)では、「相互に学習し合う集団学習の機会を充実するとともに、インターンシップや、子どもとの触れ合いの機会、現職教員との意見交換の機会等を積極的に提供することが必要である」としている。本講義では、グループで学び合う機会や、実習での子どもとの触れ合いの機会、実習先の専門家スタッフとの意見交換の機会を得ることができる。このような機会を通して、自己の対人関係のあり方について考え、教職への適性を考察することができる。また、講義や実習を通して教員として必要とされる基本的な対人関係の能力を身に着けることができる。さらに、子どもの社会性を育てるための様々な方法について学ぶことができる。

教養科目として履修する学生:自己の対人関係の特徴や傾向を心理学の視点から考察することによって自己を客観的に見つめる視点を養い、自己理解を深めることができる。また、人間関係に関する様々な知見を日常の対人関係にあてはめて考えることを通して、学んだ知識を自己の日々の人間関係の理解と向上に役立てることができる。さらに、子どもの社会性を育てるための方法について学ぶことで、親として、地域の一員として、その他様々な立場で子どもと関わる際の子ども理解に役立つ視点を養うことができる。
Purpose of class
自己の対人関係のあり方の特徴について心理学の視点から考え理解すること、および、人間関係に関する様々な理論や方法について学ぶことを主目的とする。
Goals and objectives
  1. 自己の対人関係の特徴や傾向について心理学の視点から考察し、説明することができる。
  2. 自己の感情、欲求、意見、考えを適切に他者に伝えることができる。
  3. 人間関係を育てる体験学習の理論と方法について説明することができる。
  4. 人間関係に関する知見を日常の対人関係にあてはめて考え、生かすことができる。
Language
Japanese
Class schedule

Class schedule HW assignments (Including preparation and review of the class.) Amount of Time Required
1. オリエンテーション:本講義の目的、概要、構成 シラバスを確認する 60minutes
2. 対人コミュニケーションの基礎理論/自分を知る 配布資料の中の課題(考えてみましょう)について自分なりの考えを記入する。アンケートの結果を集計し、自己分析する。配布フォルダの中のスライド資料と配布資料を使って人間関係で大切にしたいことについてまとめる。 190minutes
3. 自己表現(1) 教師のためのアサーション 理論編1:3つのタイプの自己表現を知る 3つのタイプの自己表現について配布資料を読んで表にまとめる。ロールプレイの台本を準備する。 190minutes
4. 自己表現(2) 教師のためのアサーション 理論編2:自己表現することはなぜ難しいのか ロールプレインのふりかえりをまとめる。配布フォルダの中のスライド資料と配布資料を使って自己表現することがなぜ難しいのかについてまとめる。 190minutes
5. 自己表現(3) 教師のためのアサーション 実践編1:感情と言葉を結びつける 作成した感情マップを参考にして、ロールプレイの例を考える。配布フォルダの中のスライド資料と配布資料を使って自他の感情理解のポイントについてまとめる。 190minutes
6. 自己表現(4) 教師のためのアサーション 実践編2:感情を表現するスキル 配布資料の演習1(場面1)~演習3(場面3)について、Iメッセージを使って気持ちを表現する方法を考えてみる。 190minutes
7. 自己理解(1) 人間関係に影響を及ぼす非合理な思い込み 理論編1:アサーション権 アサーション権についての発表準備をする 190minutes
8. 自己理解(2) 人間関係に影響を及ぼす非合理な思い込み 理論編2:非合理な思い込みを知る 配布フォルダの中のスライド資料と配布資料を使って多くの人が持ちやすい非合理的な思い込みa~eについてまとめる。 190minutes
9. 自己理解(3) 人間関係に影響を及ぼす非合理な思い込み 実践編:考え方を変えてみよう 授業で紹介したワークシートを用いて、授業で考えた場面とは別の場面についても考え方を変える練習をしてみる。 190minutes
10. 人間関係を育てる体験学習の理論と実践(1) 体験学習の基礎理論 プロジェクトアドベンチャージャパン(PAJ)のホームページ(http://www.pajapan.com/)を参考にしてPAについてまとめる。 190minutes
11. 人間関係を育てる体験学習の理論と実践(2) 体験学習の実際[1]PA(Project Adventure) への参加:アイスブレークのアクティビティ 期末レポートを作成する。 190minutes
12. 人間関係を育てる体験学習の理論と実践(3) 体験学習の実際[2] PA(Project Adventure) への参加:ローエレメントを使用したアクティビティ 期末レポートを作成する。 190minutes
13. 人間関係を育てる体験学習の理論と実践(4) 体験学習の実際[3] PA(Project Adventure) への参加:グループ体験のふりかえり 期末レポートを作成する。 190minutes
14. まとめのグループワーク:自己の人間関係に関する気づきを話し合う 期末レポートを作成する。総復習をする。 310minutes
Total. - - 2650minutes
Relationship between 'Goals and Objectives' and 'Course Outcomes'

小レポート 課題と発表 期末レポート Total.
1. 8% 8% 8% 24%
2. 9% 9% 7% 25%
3. 9% 9% 8% 26%
4. 9% 9% 7% 25%
Total. 35% 35% 30% -
Evaluation method and criteria
授業時に提出する小レポート(35%)、授業中に提出する課題と発表(35%)、期末レポート(30%)で評価し、総合点60点以上を合格とする。
(60点:本講義において必要最低限の知識が修得できているとみなされるライン)
なお、評価を受けるためには授業回数の2/3以上の出席が必要である。
Textbooks and reference materials
教科書は指定しない。必要な資料については講義中にプリントを配布する。
授業で使用したスライド資料および配布資料はすべて配布フォルダにて公開する。
Prerequisites
教職受講者優先科目です。教職受講者以外の履修希望者が定員を超えた場合に1回目の授業で履修制限を実施します(教職受講者は履修制限の対象にはなりません)。そのため1回目の授業には必ず出席すること。
Office hours and How to contact professors for questions
  • 前期 水曜日2限(10:50-12:30)、水曜日昼休み(12:30-13:10)大宮キャンパス
       金曜日昼休み(12:30-13:10)、金曜日3限(13:10-14:50)豊洲キャンパス
  • 後期 木曜日昼休み(12:30-13:10)、木曜日3限(13:10-14:50)大宮キャンパス
       金曜日昼休み(12:30-13:10)、金曜日3限(13:10-14:50)豊洲キャンパス
  • 事前にメールなどで予約をしてください。メールでも質問を受け付けます。
Regionally-oriented
Non-regionally-oriented course
Development of social and professional independence
  • Course that cultivates a basic interpersonal skills
  • Course that cultivates a basic self-management skills
Active-learning course
Most classes are interactive
Course by professor with work experience
Work experience Work experience and relevance to the course content if applicatable
N/A 該当しない
Education related SDGs:the Sustainable Development Goals
  • 4.QUALITY EDUCATION
  • 5.GENDER EQUALITY
  • 10.REDUCED INEQUALITIES
  • 16.PEACE, JUSTICE AND STRONG INSTITUTIONS
Last modified : Wed Aug 26 04:07:01 JST 2020