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1 History of Modern and Contemporary Education
本講では、近現代の教育に関する歴史的事項について講義し、双方向的な議論を行う。
本学の創立者である有元史郎は、日本が近代国民国家への道をひた走る中、苦学の末に中等教育・高等教育の課程を修め、受講生とさほど変わらぬ立場・年齢で、自ら教育機関を立ち上げた人物である。また、工部省工学寮に端を発する工学部の誕生は、中堅以上のエンジニア養成を近代大学のシステムの中で行うという、世界の大学史上、実に画期的な出来事であった。
そこで、本講においては、有元史郎の生涯と工学部の歴史をオーバーラップさせつつ、近現代の日本における教育の歴史について改めて振り返り、受講生自身の教育史観の確立、なかんずく「芝浦工大生」としての自覚と意気を再確認する機会を提供できればと考えている。
現代教育の基盤を形成する諸理念は、いかなる歴史的変遷を経て、現在に至っているのか。
本講では、教育の理念と、その歴史から導かれる教育学的なものの見方・考え方を養い、そのような知見をもとに、教育が直面する課題を克服しようとする基本的な姿勢を育むことを目的とする。
とりわけ、中等教育(中学校・高等学校)教員の養成課程、また、工学を専らとする高等教育(大学)機関という本学の特質に鑑み、日本近現代史における中等教育・高等教育の位置づけと、その歴史的課題について、教育学の知見から改めて考察を加え、受講生自身の教育史観の確立に資することを目的とする。
- 日本の学校教育について、これまでの歴史的背景を踏まえて理解し、説明することができる。
- 有元史郎と芝浦工業大学の歴史について、教育史の知見を踏まえて理解し、説明することができる。
- 教育学の知見を踏まえて、自身の教育体験を客観的に理解し、自分の言葉で説明することができる。
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Class schedule |
HW assignments (Including preparation and review of the class.) |
Amount of Time Required |
1. |
イントロダクション 日本の近現代史に関する知識の整理 |
日本の近現代史に関するこれまでの知識(中学歴史・高校日本史等)を整理・復習しておく。 |
190minutes |
2. |
教育の本質と教育学の諸概念 |
講義の内容を整理・復習し、授業内で示された課題等について予習しておく。 |
180minutes |
3. |
前近代における教育の理念と歴史 |
講義の内容を整理・復習し、授業内で示された課題等について予習しておく。 |
180minutes |
4. |
近代国民国家の成立と教育 |
講義の内容を整理・復習し、授業内で示された課題等について予習しておく。 |
180minutes |
5. |
学制の教育観と教育令 |
講義の内容を整理・復習し、授業内で示された課題等について予習しておく。 |
180minutes |
6. |
森文政と諸学校令 |
講義の内容を整理・復習し、授業内で示された課題等について予習しておく。 |
180minutes |
7. |
教育ニ関スル勅語と「臣民」像 |
講義の内容を整理・復習し、授業内で示された課題等について予習しておく。 |
180minutes |
8. |
女子教育の展開と「良妻賢母」像 |
講義の内容を整理・復習し、授業内で示された課題等について予習しておく。 |
180minutes |
9. |
師範教育の展開と「聖職者」像 |
講義の内容を整理・復習し、授業内で示された課題等について予習しておく。 |
180minutes |
10. |
大正自由教育と新教育運動 |
講義の内容を整理・復習し、授業内で示された課題等について予習しておく。 |
180minutes |
11. |
総力戦体制と「皇国民」像 |
講義の内容を整理・復習し、授業内で示された課題等について予習しておく。 |
180minutes |
12. |
戦後教育改革と教育基本法 |
講義の内容を整理・復習し、授業内で示された課題等について予習しておく。 |
180minutes |
13. |
高度経済成長と「期待される人間」像 |
講義の内容を整理・復習し、授業内で示された課題等について予習しておく。 |
180minutes |
14. |
知識基盤社会と教育の未来 |
これまでの講義の内容を整理・復習し、授業内で示された課題等について確認しておく。 |
300minutes |
Total. |
- |
- |
2650minutes |
Relationship between 'Goals and Objectives' and 'Course Outcomes'
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リフレクションぺーパー |
学期末課題 |
Total. |
1. |
70% |
30% |
100% |
2. |
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0% |
Total. |
70% |
30% |
- |
Evaluation method and criteria
各回のテーマに基づく「リフレクションぺーパー」(70%)および学期末課題(30%)の提出によって評価する。
※「リフレクションぺーパー」および学期末課題(論述)の評価基準については、授業内で配付する「評価基準表(ルーブリック)」に基づく。
例:各回の論述内容について、以下①~⑤の観点が満たされていれば100%
①授業で得られた知見が、課題と対応する形で的確に活用されている(20%)。
②課題に対応した記述が、質・量ともに十分な形でなされている(20%)。
③結論に至るプロセスを明確にたどることができ、論理の矛盾が見られない(20%)。
④文章の体裁が適切に整えられ、違和感なく読むことができる(20%)。
⑤表現の推敲が丁寧になされ、誤りが見られない(20%)。
Textbooks and reference materials
教科書は指定しない。
パワーポイントに要点を示し、各回のテーマに基づくレジュメ等を適宜、配付する。
適宜、提示する。
日本の近現代史に関するこれまでの知識(中学歴史・高校日本史等)を整理・復習しておく。
Office hours and How to contact professors for questions
- E-mail:[kida@ariake.ac.jp]まで、照会のこと。
Non-regionally-oriented course
Development of social and professional independence
- Course that cultivates an ability for utilizing knowledge
- Course that cultivates a basic self-management skills
- Course that cultivates a basic problem-solving skills
More than one class is interactive
Course by professor with work experience
Work experience |
Work experience and relevance to the course content if applicatable |
N/A |
該当しない |
Education related SDGs:the Sustainable Development Goals
Last modified : Tue Aug 25 04:08:52 JST 2020