科目情報
2M372100
高圧材料科学研究 / High-pressure Material Science research /Exercise 1
教授 山本 文子
授業の概要
高圧材料科学研究では、高圧力技術を用いて新たな材料を開発する、あるいは既存の材料の特性を向上させることを目的とする。以下の順に本科目を実施する。
(1)個人のテーマ研究に関連する研究の調査を行い、明らかになっていること、なっていないことを明確にする。
(2)研究テーマを実施するにあたっての課題をはっきりさせる。その上で、短期、長期の研究目標ならびに実験計画を立てる。
(3)研究に用いる装置の構成、管理方法、使用法を理解する。使用の技術を習得する。
(4)実験を行い、データ整理を行い、解析する。
(5)結果をまとめて、教員、研究室の学生に示し、議論を行なった上でその後の研究に反映させる。
これらを繰り返し行うことで、テーマ研究を完成させる。
達成目標
  1. 高圧発生の原理を理解し、適切かつ安全に高圧高温装置を使用することができる
  2. 物質の安定性における圧力の重要性を理解し、材料設計を行うことができる
  3. 固体化学の基礎を理解し、高圧法を用いた試料合成とその評価ができる
授業で使用する言語
日本語(英語対応も可)
授業計画
授業(実践研究)を3つに分けて、以下の計画に従って実施する。
(1)課題を見出すフェーズ
文献や特許、学会等の研究動向を調査する。これをもとに教員や研究室の学生と議論することでなにおもしろうそうか、何ができるかを見出す。
(2)課題を解決し、新たな課題を発見するフェーズ
実験を行い、これを解析し、その結果を理解する。これらを繰り返すことで、課題を解決する。また、新たに発生した問題を解決する。
(3)課題をまとめて、発表するフェーズ
関連学会(高圧力学会、セラミックス協会、応用物理学会など)で発表する、十分な成果がまとまれば学術誌へ論文を投稿する。
評価方法と基準
基本的には、授業やその他の必要な活動以外の返事平日は研究活動を行う。
また、毎週の研究報告会に出席し、前週の実験結果をまとめて報告し、議論を踏まえて、その週の実験の方針を決める。これらの課程の上で以下の方法と基準で評価する。
(1)研究へ真摯に取り組んでいるか。レポートおよび教員の判断
(2)自ら課題解決のためのアイデアを提案し、実施できるか。レポートおよび教員の判断
(3)周りの話をよく聞き、これをその後の研究に反映させているかどうか。レポートおよび教員の判断
(4)積極的に情報を発信しているか。週例研究報告会、セミナー、学会、参加率と内容
(5)研究室の他の学生の研究課題についても理解し、適切な質問やコメントが行えるかどうか。
教科書・参考書
ウエスト 固体化学入門 (KS化学専門書) 、遠藤忠ほか翻訳、講談社
Inorganic structural chemistry, Ulrich Muller, A Wiley textbook series
履修登録前の準備
(1)材料工学科で学習した以下の事項について復習しておくこと。
元素周期表、化学結合、結晶構造、X線構造解析、合金および化合物の相図、材料特性評価、電気的特性、磁気的特性、熱安定性、粉末冶金
(2)実験室の安全について興味を持っておくこと。
電気、ガス、水、機械の安全な使用方法
(3)コンピュータおよびデータ通信の仕組み、使用ルールを理解しておくこと
作動のしくみ、OS、アプリケーション、性能などに関する知識、トラブルに巻き込まれないための適切な仕様方法の理解、問題が生じた際の対処方法。
オフィスアワー、質問・相談の方法
  • 平日10:00-18:00、ただし、講義、会議の時を除く。実験室に教員がいるときはいつでも質問可能。
    または、メールをくれれば可能な範囲で速やかに対応する。研究方針は毎週の研究報告会で相談できる。
地域志向
地域志向ではない科目
社会的・職業的自立力の育成
  • 知識活用力を育成する科目
  • 対人基礎力を育成する科目
  • 対自己基礎力を育成する科目
  • 対課題基礎力を育成する科目
アクティブ・ラーニング科目
能動的な学修への参加による授業が大部分
実務経験のある教員による授業科目
実務経験 具体的内容
該当しない 該当しない
SDGs(持続可能な開発目標)関連項目
  • 9.産業と技術革新の基盤をつくろう
最終更新 : Sun Mar 21 17:38:23 JST 2021