Course title
H01308002
Concrete Structures Science 1

katsuki futoshi Click to show questionnaire result at 2018
Course description
コンクリート構造物は公共性が高く、長期間健全であることが要求されるので、設計段階において合理的かつ十分な検討が必要である。特に、コンクリート構造物は大きな外力に対して、安全性や使用性などの構造的な要求性能を満足することが求められており、土木技術者として、その設計法を理解することは不可欠である。
そこで、本講義では鉄筋コンクリート構造物の力学及び設計理論について解説する。まず、構造材料である「コンクリート」及び「鉄筋」の力学的特性について講義する。次に鉄筋コンクリート構造物で最も基本となる曲げを受ける部材の力学的挙動について講義を行い、併せて設計理念について現行の設計法(限界状態設計法)を基に詳細に解説する
Purpose of class
鉄筋コンクリート部材に使用される材料の力学的特性、および曲げを受ける部材の設計概要を習得させることを主目的とする。そのために限界状態設計法を理解させ、鉄筋コンクリート部材の破壊に至るまでの力学的現象を理解させる。
Goals and objectives
  1. 学生がコンクリートと鉄筋の材料特性(応力−ひずみ曲線、強度)を理解し、曲げを受ける鉄筋コンクリートの挙動と理論(ひび割れ発生前)を分析することができる。
    ⇒ 理解度については、課題1により確認
  2. 学生が曲げを受ける鉄筋コンクリート構造物の挙動と理論(ひび割れ発生後)について理解し、曲げ破壊の判別に必要な釣合鉄筋比の算定および終局曲げ耐力(単鉄筋長方形断面)の算定に応用することができる。
    ⇒ 理解度については、課題2により確認
  3. 学生が曲げの力による鉄筋コンクリートの破壊挙動を理解し、終局曲げ耐力(複鉄筋長方形断面・T型断面)の算定に応用することができる。
    ⇒ 理解度については、課題3により確認
  4. 学生が曲げの力による鉄筋コンクリートの弾性挙動を理解し、使用限界状態における曲げ応力度の算定に応用することができる(任意断面・単鉄筋長方形断面)。
    ⇒ 理解度については、課題4により確認
  5. 学生が曲げを受ける鉄筋コンクリート部材の挙動と理論を理解し、性能照査法(使用限界状態、終局限界状態)によって、鉄筋コンクリートの使用性および安全性について分析することができる。
    ⇒ 課題1〜4の内容について十分理解しているか、期末テストにより評価する。
Language
Japanese
Class schedule

Class schedule HW assignments (Including preparation and review of the class.) Amount of Time Required
1. 概論
・コンクリート構造の種類と特徴
・鉄筋コンクリートの力学的特性(概論)
講義用テキスト
p.1−p.4を予習
50minutes
授業の復習 50minutes
2. 鉄筋コンクリート材料の力学
 ・コンクリート
 ・鉄筋
講義用テキスト
p.18−p.28を予習
50minutes
授業の復習 50minutes
3. 曲げを受ける部材の挙動と理論(1)
 ・曲げモーメントに対する挙動と理論上の仮定
 ・ひび割れ発生前の断面応力理論
講義用テキスト
p.34−p.35を予習
50minutes
授業の復習 50minutes
4. 曲げを受ける部材の挙動と理論(2)
 ・ひび割れ発生後の断面応力理論
 ・曲げ破壊形態

課題1の配布
講義用テキスト
p.36−p.37を予習
50minutes
課題1の作成 250minutes
5. 曲げを受けるRC部材の終局限界状態(1)
 ・限界状態設計法の概説
 ・単鉄筋長方形断面の終局曲げ耐力の算定
講義用テキスト
p.38−p.40を予習
50minutes
授業の復習 50minutes
6. 曲げを受けるRC部材の終局限界状態(2)
 ・単鉄筋長方形断面の終局曲げ耐力(演習)
 ・釣合破壊
 ・釣合鉄筋比

課題2の配布
講義用テキスト
p.41−p.42を予習
50minutes
課題2の作成 250minutes
7. 曲げを受けるRC部材の終局限界状態(3)
 ・複鉄筋長方形断面の終局曲げ耐力の算定
  (圧縮鉄筋が降伏している場合)
講義用テキスト
p.43−p.46を予習
50minutes
授業の復習 50minutes
8. 曲げを受けるRC部材の終局限界状態(4)
 ・複鉄筋長方形断面の終局曲げ耐力の算定
  (圧縮鉄筋が降伏していない場合)
 ・複鉄筋長方形断面の終局曲げ耐力(演習)
講義用テキスト
p.47−p.48を予習
50minutes
授業の復習 50minutes
9. 曲げを受けるRC部材の終局限界状態(4)
 ・単鉄筋T形断面の終局曲げ耐力の算定
講義用テキスト
p.49−p.50を予習
50minutes
授業の復習 50minutes
10. 曲げを受けるRC部材の終局限界状態(5)
 ・単鉄筋T形断面の終局曲げ耐力(演習)

課題3の配布
講義用テキスト
p.51−p.52を予習
50minutes
課題3の作成 300minutes
11. 曲げを受けるRC部材の使用限界状態(1)
 ・単鉄筋長方形断面における応力度算定
 ・単鉄筋長方形断面における応力度算定(演習)
講義用テキスト
p.53−p.56を予習
50minutes
授業の復習 50minutes
12. 曲げを受けるRC部材の使用限界状態(2)
 ・任意断面における応力度算定
 ・複鉄筋長方形断面における応力度算定
 ・複鉄筋長方形断面における応力度算定(演習)

課題4の配布
講義用テキスト
p.57−p.60を予習
50minutes
課題4の作成 300minutes
13. ◎講義全体の復習(課題1−4の解説)
◎期末テスト過去問の解説
課題1-4の復習 50minutes
期末過去問の復習 200minutes
第1回目から第12回目の授業の復習 200minutes
14. 期末試験と解説 期末試験の復習 100minutes
Total. - - 2650minutes
Relationship between 'Goals and Objectives' and 'Course Outcomes'

期末試験 Total.
1. 10% 10%
2. 10% 10%
3. 25% 25%
4. 30% 30%
5. 25% 25%
Total. 100% -
Evaluation method and criteria
(1)期末試験が60点以上で目標に達成したとする。
(2)4つの課題をすべて提出すること(期末試験を受ける必須条件)
(3)5回以上の欠席は不合格とする。
Textbooks and reference materials
戸川一夫・岡本寛昭・伊藤秀敏・豊福俊英共著「コンクリート構造工学(第4版)」森北出版
Prerequisites
土木構造物概論、材料の工学、土木の力学を履修しておくこと
Office hours and How to contact professors for questions
  • 大宮校舎:水曜日15:00〜16:00
    豊洲校舎:月曜日〜金曜日17:00〜20:00
Regionally-oriented
Non-regionally-oriented course
Development of social and professional independence
  • Course that cultivates an ability for utilizing knowledge
Active-learning course
N/A
Course by professor with work experience
Work experience Work experience and relevance to the course content if applicable
Applicable コンクリート構造物(橋梁、ダムなど)の施工および構造設計(研究開発を含む)の実務経験を活かし、鉄筋コンクリート部材の力学的挙動や曲げを受ける場合の設計概念を教授する。
Education related SDGs:the Sustainable Development Goals
  • 9.INDUSTRY, INNOVATION AND INFRASTRUCTURE
  • 11.SUSTAINABLE CITIES AND COMMUNITIES
Last modified : Sun Mar 21 15:07:52 JST 2021