「理科指導法１」の内容を発展させて、観察，実験に関する基本的な内容、装置や器具の使用法、実験の安全・注意点、および外部教育機関の活用などについて概説する。その上で、指導案の作成、科学的な思考力・表現力の育成を目指した発展的な模擬授業、博物館・科学館の活用体験などを実習形式で学ぶ。実験・実習を伴う理科指導の基礎を培い、教科における指導力の向上を図る。
理科教育の目標、内容、方法について理解し、観察・実験指導、発展的な模擬授業、外部教育機関での実習等を通して、中学校・高等学校の理科教員として必要な資質能力を修得することを目的とする。
- 観察・実験を伴う授業に必要とされる装置・器具の指導上の留意点を説明することができる。
- 科学的な思考力・表現力の育成を目指した模擬授業を、指定時間内で行うことができる。
- 体験した博物館・科学館実習を基にした学習プログラム・指導計画を作成することができる。
- 講義で学んだ評価方法を用いて、模擬授業の評価を行うことだできる。
- 講義で行った模擬授業を自己分析し、改善点を記述することができる。
| Class schedule | HW assignments (Including preparation and review of the class.) | Amount of Time Required | |
|---|---|---|---|
| 1. | 中学校・高等学校学習指導要領 理科実験の基礎操作（生物・化学分野） | 配布資料の予習 | 60minutes |
| 提出課題の準備 | 130minutes | ||
| 2. | 中学校・高等学校学習指導要領 理科実験の基礎操作（物理・地学分野） | 配布資料の予習 | 60minutes |
| 提出課題の準備 | 130minutes | ||
| 3. | 中学校・高等学校学習指導要領 理科実験の応用操作 | 課題１ 報告書作成 | 60minutes |
| 提出課題の準備 | 130minutes | ||
| 4. | 科学的な思考力・表現力の育成を目指した学習授業案の作り方 | 学習指導案の作成 | 60minutes |
| 提出課題の準備 | 130minutes | ||
| 5. | 科学的な思考力・表現力の育成を目指した学習授業案の作成 | 学習指導案の作成 | 60minutes |
| 提出課題の準備 | 130minutes | ||
| 6. | 科学的な思考力・表現力の育成を目指した学習授業案の完成・自己評価 | 模擬授業の準備 | 60minutes |
| 提出課題の準備 | 130minutes | ||
| 7. | ICT機器を活用した授業（情報機器の活用について） | 課題２ 模擬授業報告書作成 | 60minutes |
| 提出課題の準備 | 130minutes | ||
| 8. | ICT機器を活用した授業（演示実験における情報機器の活用について） | 課題３ 実施報告書作成 | 60minutes |
| 学習指導案作成準備 | 130minutes | ||
| 9. | 模擬授業の実施と授業研究（相互評価・ディスカッション） | 模擬授業の準備 | 60minutes |
| 学習指導案作成 | 130minutes | ||
| 10. | 模擬授業の実施と授業研究（評価シート、振り返り・改善シートの作成） | 模擬授業の準備 | 60minutes |
| 学習指導案作成 | 130minutes | ||
| 11. | 模擬授業の実施と授業研究（評価シート、振り返り・改善シートの完成） | 模擬授業の準備 | 60minutes |
| 課題４ 模擬授業報告 | 130minutes | ||
| 12. | 博物館・科学館を活用した授業体験（学習プログラム作成準備） | 博物館・科学館の事前課題 | 60minutes |
| 提出課題の準備 | 130minutes | ||
| 13. | 博物館・科学館を活用した授業体験（指導計画書作成準備） | 授業教材の予習 | 60minutes |
| 提出課題の準備 | 130minutes | ||
| 14. | 博物館・科学館を活用した授業体験（学習プログラム・指導計画書完成） 定期試験は実施しない |
課題５ 報告書作成 | 60minutes |
| 提出課題の準備 | 130minutes | ||
| Total. | - | - | 2660minutes |
| 課題 | 模擬授業 | 学習プログラム・指導計画書 | 評価シート | り返り・改善シート | Total. | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1. | 50% | 50% | ||||
| 2. | 20% | 20% | ||||
| 3. | 10% | 10% | ||||
| 4. | 10% | 10% | ||||
| 5. | 10% | 10% | ||||
| Total. | 50% | 20% | 10% | 10% | 10% | - |
配布するシラバスで説明する単位認定のための前提条件を満たした学生については、次の比率で評価し、総合点60点以上を合格とする。課題50％、模擬授業・学習指導案20％、学習プログラム・指導計画書10％、評価シート10％、振り返り・改善シート10％
文部科学省「中学校学習指導要領解説 理科編」「高等学校学習指導要領解説 理科編・理数編」、中学校検定教科書（１・２・３年）、高等学校検定教科書（物理・化学・生物・地学）なお、中学校については2021年度以降実施の学習指導要領、高等学校については2022年度以降実施の学習指導要領に準拠したものを使用する。
- Course that cultivates an ability for utilizing knowledge
- Course that cultivates a basic problem-solving skills
- Course that cultivates a basic self-management skills
| Work experience | Work experience and relevance to the course content if applicable |
|---|---|
| Applicable | 講師は，私立中高において、理科教諭として教育実習生への指導経験がある。また、科学技術分野における課題研究指導なども行っている。それらの経験をふまえ、講義中で言及する。 |
Last modified : Sun Mar 21 17:07:30 JST 2021