Course title
400427001
Constitutional Law

SUZUKI Yohko Click to show questionnaire result at 2019
Course description
憲法は政治権力の濫用により国民の権利が侵害されることを阻止すべく、権力を統制して国家を運営するための規範である。まずこの憲法とはどのような法であるかについて、そして日本国憲法に規定されている統治機構や人権が実際にどのように運用されているのかについて講義する。その上で裁判例などからより身近に具体的に人権をとらえられるよう、統治機構については外国の制度などとも比較しながら講義していく。
Purpose of class
「憲法」とはどのようなものであるかを理解する。日本国憲法の基本原理、統治機構の仕組み、そして人権の意味内容やその保障の仕組みを理解し、憲法上の問題について判例を上げながら説明することができる。
Goals and objectives
  1. 憲法とは何か、人権・統治機構についての基礎的知識を理解することができる
  2. 日本国憲法が保障する人権の意味内容や、その仕組み、そして統治機構について権限・組織について理解することができる
  3. 人権保障において問題となった事例について、そこに含まれる憲法上の問題を理解し、自己の見解を述べることができる
Language
Japanese
Class schedule

Class schedule HW assignments (Including preparation and review of the class.) Amount of Time Required
1. 憲法とは何か
日本国憲法の成立
シラバスの内容を確認する 20minutes
日本国憲法の成立について調べておくこと 60minutes
2. 日本国憲法の基本原理
平和主義
国民主権と天皇制
人権の歴史
日本国憲法の基本原理とは何か調べておくこと 80minutes
前回の講義について板書ノートを見直し、必要に応じて教科書等から加筆しておくこと 90minutes
3. 基本的人権概論(基本的人権の限界)
人権と公共の福祉
権利の適用範囲
特別権力関係
日本国憲法ではどのような人権が規定されているか、分類してまとめておくこと 80minutes
前回の講義について板書ノートを見直し、必要に応じて教科書等から加筆しておくこと 90minutes
4. 包括的基本権
13条の意義
幸福追求権から導出される権利
新しい人権といわれるものには、どのような人権があるか、またそれはどのようなものか調べておくこと 100minutes
前回の講義について板書ノートを見直し、必要に応じて教科書等から加筆しておくこと 90minutes
5. 法の下の平等
平等の意味
平等の具体的内容
平等についてのニュースを調べ、何か「不平等」だとされているのか、またどのような状態であれば平等と言えるのか自身の見解をまとめておくこと 100minutes
前回の講義について板書ノートを見直し、必要に応じて教科書等から加筆しておくこと 90minutes
6. 精神的自由権(内心の自由)
思想良心の自由
信教の自由
日本において宗教が問題となった事件について調べ、何が問題となったか説明できるようにしておくこと 75minutes
前回の講義について板書ノートを見直し、必要に応じて教科書等から加筆しておくこと 120minutes
7. 精神的自由権(表現の自由)
表現の自由の意義
表現の自由の内容
表現の自由の限界
マスメディアと表現の自由をめぐる問題について調べ、自身の見解を述べられるようにしておくこと 75minutes
前回の講義について板書ノートを見直し、必要に応じて教科書等から加筆しておくこと 90minutes
8. 経済的自由権
職業選択の自由
財産権
財産権が制限される事例にはどのようなものがあるか、調べておくこと 50minutes
前回の講義について板書ノートを見直し、必要に応じて教科書等から加筆しておくこと 90minutes
財産権の制限についてまとめておくこと 40minutes
9. 社会権
生存権
労働基本権
健康で文化的な最低限度の生活とは、どのような生活を指すのか説明できるようにしておくこと 90minutes
前回の講義について板書ノートを見直し、必要に応じて教科書等から加筆しておくこと 90minutes
10. 人身の自由
基本原則 奴隷的拘束からの自由 適正手続
被疑者の権利
被告人の権利
日本国憲法における人身の自由についての条文をピックアップし、自分なりに区分しておくこと 75minutes
前回の講義について板書ノートを見直し、必要に応じて教科書等から加筆しておくこと 90minutes
11. 参政権
意義
法的性格
選挙権の要件
一票の較差
一票の較差とは何が問題なのか、説明できるようにしておくこと 75minutes
前回の講義について板書ノートを見直し、必要に応じて教科書等から加筆しておくこと 120minutes
12. 国会
地位と構成
活動と権能
国政調査権
国会議員
国会の組織と権能について調べておくこと 80minutes
前回の講義について板書ノートを見直し、必要に応じて教科書等から加筆しておくこと 90minutes
13. 内閣
組織と権能
内閣総理大臣
総辞職
議院内閣制
国会の組織と内閣との関係について調べておくこと 80minutes
前回の講義について板書ノートを見直し、必要に応じて教科書等から加筆しておくこと 90minutes
14. 裁判所
司法権の概念・範囲・限界
裁判所の組織と権能
裁判官の地位・独立
講義内で扱った違憲判決をピックアップし、概要をまとめておくこと 80minutes
本講義について板書ノートを見直し、必要に応じて教科書等から加筆しておくこと 90minutes
Total. - - 2390minutes
Relationship between 'Goals and Objectives' and 'Course Outcomes'

達成度確認テスト(Scombで実施) レスポンスペーパー(Scombで実施) Total.
1. 45% 5% 50%
2. 20% 5% 25%
3. 15% 10% 25%
Total. 80% 20% -
Evaluation method and criteria
達成度確認テスト(Scombで実施)では授業内で扱った概念を正しく理解し、区別することができる。また与えられた問題に含まれる問題点を法的思考に基づいて指摘し、合理的な見解をのべることができれば80点、概念について理解しているが、法的思考にもとづいての問題点の指摘が不十分、法的思考に基づく見解とは言い難い場合は60点とする。
レスポンスペーパー(Scombで実施)では、指定された課題がどのような法的な問題を含むものか指摘し、その上で合理的な見解を展開していれば80点、どちらか一方はできているが、他方については十分とは言えない場合60点とする。
Textbooks and reference materials
新田浩司『法学憲法基礎』八千代出版 
六法等を特に購入する必要はないが、スマートフォンやタブレットの六法のアプリケーション(e六法、and六法など)をインストールしておくこと。
Prerequisites
特になし
Office hours and How to contact professors for questions
  • 授業開始前10分、講師室にて
  • メールや講義内でのチャット機能で受け付ける
Regionally-oriented
Non-regionally-oriented course
Development of social and professional independence
  • Course that cultivates an ability for utilizing knowledge
  • Course that cultivates a basic problem-solving skills
Active-learning course
More than one class is interactive
Course by professor with work experience
Work experience Work experience and relevance to the course content if applicable
N/A 該当しない
Education related SDGs:the Sustainable Development Goals
  • 3.GOOD HEALTH AND WELL-BEING
  • 4.QUALITY EDUCATION
  • 5.GENDER EQUALITY
  • 10.REDUCED INEQUALITIES
  • 16.PEACE, JUSTICE AND STRONG INSTITUTIONS
Last modified : Sat Mar 19 00:25:50 JST 2022