Course title
2M995000,3M8205001
Biomolecular Chemistry

HATANO Akihiko Click to show questionnaire result at 2019
Course content
 本講義では,分子や超分子の動的構造を明らかにすることができる核磁気共鳴装置(NMR)の原理から測定方法,応用測定法とチャート解析までを行い,研究室で実際に「使える」実学の修得を目指す.

 近年,「生物を利用して産業に生かして行こう」という動きが盛んである.生命は、生体分子が集合してできた複雑な組織体であり,分子の構造に働きがインプットされていると言っても過言んではない.生体分子の構造,すなわち,「物質の構造」,「生命と物質の相互作用」を理解できれば,病気の解明,体と薬物の相互作用,新素材の構造など,医学,薬学,化学,農学などの分野で問題となっているを明らかにする近道に成るであろう.
 本講義では,動的に分子構造,分子集合体の構造を解析する手法である核磁気共鳴法に焦点を当て,物質の動的構造を読み取るための知識を獲得する.
Purpose of class
この授業の最終的な目的は,「NMRチャートから化合物を同定できる」ことと,「NMR装置を利用できる」様になることである。
Goals and objectives
  1. 核磁気共鳴装置の原理,もととなっている物理法則を理解する.
  2. 有機化合物のNMR チャート(プロトン,カーボン)の解析と分子構造の決定ができる.また,質量分析装置と合わせて利用する意味を理解している.
  3. 二次元 NMR である,COSY,NOESY,HMBC などのチャートを読み取ることができる.
Language
Japanese
Class schedule

Class schedule HW assignments (Including preparation and review of the class.) Amount of Time Required
1. ガイダンス,同位体,安定同位体と放射性同位体,イメージング シラバスを確認する 200minutes
2. 核磁気共鳴とは? 核磁気共鳴法について 200minutes
3. 化学シフトと積分 原子中の電子の振る舞いについて 200minutes
4. スピンスピン結合 化学結合を介したエネルギーの移動について 200minutes
5. 複雑なスペクトル 電子スピンについて 200minutes
6. スペクトルの温度依存性とジェミナルカップリング カップリングについて 200minutes
7. 演習問題と解説 復習しておくこと 200minutes
8. 中間試験と模範解答の解説 前半までの授業を復習しておくこと. 200minutes
9. H-H COSY 二次元NMRについて 200minutes
10. H-C COSY(HMQC) 相関ピーク 200minutes
11. HMBC(遠隔カップリング) 結合が伸びた原子同士のカップリング 200minutes
12. NOE(核オーバーハウザー効果) 空間を介した原子のカップリング 200minutes
13. DNA の構造評価のための核磁気共鳴装置 DNA の構造について 200minutes
14. 定期試験と解説 後半部分の試験を行う. 200minutes
Total. - - 2800minutes
Relationship between 'Goals and Objectives' and 'Course Outcomes'

演習 中間試験 定期試験 Total.
1. 15% 10% 10% 35%
2. 15% 10% 10% 35%
3. 10% 10% 10% 30%
Total. 40% 30% 30% -
Evaluation method and criteria
定期試験30%,中間試験30%,レポートと演習40%の配分で評価し,総合点60%以上を合格とする。
この60%とは、「本講義で説明された基礎項目をすべて理解していること」「それがレポート,試験に盛り込まれていること」が基準となります.
Feedback on exams, assignments, etc.
ways of feedback specific contents about "Other"
Textbooks and reference materials
参考:NMR,田代充,共立出版
参考:これなら分かる NMR,安藤喬志ら,化学同人
参考:これならわかる二次元 NMR,福士江里ら
参考:NMR 分光法,阿久津秀雄ら,日本分光学会編
参考:プログラム学習 NMR 入門,竹内敬人,講談社
Prerequisites
実際に NMR を日常利用している研究室からの受講が望ましい.
Office hours and How to contact professors for questions
  • 月曜日2限
Regionally-oriented
Non-regionally-oriented course
Development of social and professional independence
  • Course that cultivates a basic problem-solving skills
Active-learning course
About half of the classes are interactive
Course by professor with work experience
Work experience Work experience and relevance to the course content if applicable
Applicable
Education related SDGs:the Sustainable Development Goals
  • 9.INDUSTRY, INNOVATION AND INFRASTRUCTURE
  • 12.RESPONSIBLE CONSUMPTION & PRODUCTION
  • 13.CLIMATE ACTION
Last modified : Sat Sep 09 05:53:00 JST 2023